ワクプロが掲げる夢の世界(6)

前回は第1回のワクプロ開催地である「和歌山県那智勝浦町」に到着して、希望→絶望を味わった話をしました。
ワクプロって何?って人はこちらからご覧下さい。

今回は
・「和歌山県那智勝浦町」に受け入れてもらえた経緯(続)
について話していきます。

民泊で企画の全てを明かさずに、観光協会や役場の人に協力してもらおうと作戦を立てて、1日目は眠りにつきました。

前回も話しましたが、那智勝浦町はマグロの名産地です。
なので、朝の市場にはマグロが水揚げされると話を町の人から聞いていたので、朝の7時に市場に向かいました。

ドーン!!!!!
すごい量ですよね!1日でこんなに水揚げされるんだ!!とびっくりしました。
市場の上に一般客が立ち入れる場所があって、そこから撮影しました。
仲買業者の方々の競りの様子をしばらく見て、朝ごはんを買いにコンビニへ向かいました。

コンビニへ向かう途中の道にマグロが落ちてました。

どういう状況・・・?
民家の前の歩道にマグロが落ちています。
僕以外の運営メンバーは「えー?なんでー?」と言いながら
通り過ぎて行こうとしています。

いやいやいやいや。
なんで通り過ぎるねん。気にならへんのかよ。
ということで、民家のガラス扉をコンコンと叩いて、
「道にマグロが落ちてるんですけど、これなんですか?」
と民家の人に聞きました。

「置いとるんや。」と中にいたお父さんに言われました。
あっ、置いてるんだ・・・。
「なんで置いてるんですか?」と聞くと、
「食べるためやな。」と言われました。
まぁ、マグロは食べるもんやしなぁ。

「朝ご飯食べたんか?」と聞かれたので
「食べてないですよー。オススメの店とかありますか?」って答えると、
「まぁウチも定食屋やな」と言われました。
民家じゃなかった・・・。飲食店やった。。。
「食べさせてください!」と言うと
「さばいたるわー」と言われました。

まじか。まさかの展開。

そして、目の前で行われる解体ショー。
最初は僕ら4人だけがお客さんでしたが、さばいてる途中で、通りがかった観光客の人が立ち止まって、10数人くらいのギャラリーになりました。

そして、半身の塊を丸々お刺身にしてくださいました。

うっまぁああああぁああああぁああああぁ!!!!!
なんかね、ねっとりしてて、もちゃっもちゃってするんです。
そしてすごい量を出してくれました。
4人でこの量は多すぎる笑

ご飯とお味噌汁も出してくれはって、もちゃもちゃしてたら
「これも食べー」って漬けマグロのステーキも出してくれました。

うっまあぁああああぁああぁあぁぁぁぁぁあああぁぁぁああぁあああ!!!
美味しすぎる!なんやろ、食べたことない味、食感。
これがマグロのステーキか!って感じ。
ブリよりも柔らかくて、ホロっと崩れるような食感。
そして、めちゃデカイ・・・。
お刺身でも食べきれるか心配だったのに、メイン級の料理が出てきて、
完全に容量オーバーになりました。

「ごめんなさい・・・食べきれないです・・・」というと
「パックに入れてあげるし、持って帰り〜」と女将さんが
スーパーとかでコロッケを入れるパックに入れて、持たせてくれました。

お店の定食メニューの値段が1500円くらいだったので、
「お会計お願いします」って言うと
「ええよええよ」と言われました。
・・・えっ?
「ええよお金は」

いやいやいやいや。流石にそれはアカン。
「払います。」「ええよ。」の押し問答で、
「せめて原価分だけでも払わせて下さい」と言うと
「んじゃ500円だけ貰おうかな」と言われました。

絶対、原価分にも届いてへんやん。
マグロめちゃめちゃ食べたぞ・・・。
でも、お言葉に甘えて500円だけ払いました。
この定食屋さんは「里(さと)」と言います。

これが、その後2回のワクプロで参加者の初めの朝食を出してもらって、テンションを上げてもらうお店との出会いでした。

運営とお父さん、おかみさんとパシャリ。
このエピソードは那智勝浦町の優しさを象徴していて、とても心に残っています。

朝ごはんをたらふく食べて、お二人とお話しして、結局11時くらいまでお店にいました。
そろそろ、観光協会に行こうとお店を後にしました。

全然話進んでないけど、結構書いたので、今回はこれくらいにします。
次回、遂に観光協会へ!

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