ワクプロが掲げる夢の世界(4)

前回はワクプロの達成したい世界とワクプロの大まかな内容について話しました。
ワクプロって何?って人はこちらからご覧下さい。
今回は
・第1回のワクプロ開催地である「和歌山県那智勝浦町」を発見するまで
について話していきます。

第1回のワクプロ開催地である「和歌山県那智勝浦町」を発見するまで
前回ワクプロは田舎で開催する必要があることを話しましたが、
田舎といっても日本にはたくさんあります。
第1回目のワクプロの運営メンバー(大学生)は全員関西に住んでいたので、とりあえず関西の田舎にすることは決定しました。

そして、当初のワクプロでは探す町の条件が2つありました。
・町の民家に学生をホームステイさせてもらえること
・町の店に学生が取材をさせてもらえること
以上の2点です。

当初予定していたワクプロの内容は、学生が民家にホームステイさせてもらい、家の困りごと(庭の掃除、押入れの整理など)を手伝い、かつ地域の商店に取材をして困っていることを解決するという内容でした。

これにより学生にも、泊めてもらえる家の人にも、地域全体にとってもメリットのある三方よしの企画になると考えていたからです。

そして、ワードで手作り感満載の企画書を書き、町に営業に行くことにしました。営業というよりも、活動の許可を貰いに行くといった感じですね。
営業先は地方活性化に困っているという町を調べて行いました。

そして、色々な所に電話をかけて、あるホテルの支配人の方と地域活性に関わっている方にお会いして頂けることになりました。

当日、電車で2時間半かけて、お土産を買って僕とワクプロリーダーさっきーの2人でワクワク&緊張しながらお話をしに、行きました。
行きの電車の中で、見せるプレゼンの練習をして、駅に到着。
そしてホテルまで徒歩で20分くらいの道を歩きながら町の様子を見ました。

何もない。マジで。
え?こんな何もないの?ってなりました。
飲食店もカフェも何もない。
確かにこれは活性化には困っているだろうなと思いました。

ホテルに到着し、ロビーでお茶を出していただき、支配人を待ちました。
その間ホテルのお客さんが10人くらい、いらっしゃってホテルには集客力は結構あるんだと失礼ながら少し驚きました。

支配人が迎えに来てくださって、ホテルのレストランのテーブルでお話をすることになりました。
地域活性化の人が到着するのに20分くらいかかるとのことだったので、支配人がホテルを経営するまでになったお話とかを聞きながら待っていました。

地域活性化の方が来られたタイミングで、ワクプロの話をしました。
その時営業に行ったのが12月だったのですが、僕たちは大学卒業の関係で、3月にはイベントを実施したいと考えていました。
そのため、開催時期やワクプロがやりたいこと、民家にホームステイ出来ないか、商店に取材が出来ないかなど一通り話した上で、こういった活動をしてもいいかを聞くと、結論としては「難しい」と言われました。

まず、民家にホームステイは回覧板を回すにしても半年以上前に申請しないと回覧板にチラシを挟めないし、そういった回覧板を回すのに審議するのに1、2ヶ月かかる。大概の町のイベントというのは半年前から準備している。
また、こういった活動は継続してやることに意味があるが、君たちの活動は継続して出来る保証がないから協力しづらい。
他にも、勝手に開催するのは出来なくはないが、ここに一旦話を持ってきたことで後から町の人に、「この大学生たちは何なんだ?」と言われた時に責任を取れない。
などの理由で、手伝うことは難しいという結論になりました。

時間を取ってくださったお礼を言って、僕たちはホテルを後にしました。
正直絶望でした。
半年前に言わないといけないという縛りが全地方自治体にあるとすると、開催を2ヶ月後に控えた僕たちにとっては完全にゲームオーバーです。

意気消沈し、2人でどうしようか・・・と凹みながら2時間半かけて帰りました。遠いなぁ。
当時運営は4人だったので、結果を他の2人にも共有し、作戦を練り直しました。
まず、ホームステイは難しそうだということ。これはワクプロのやりたい本質にとって必要不可欠という訳ではなかったので、なくす事にしました。
しかし、町の商店に取材をするというのは、町の人と接点を持つという上で必要不可欠だったので、これだけは出来る町を探そうという事になりました。

そこで、運営メンバーの一人が
「和歌山県の那智勝浦町って事に一人旅行に行ったけど、いい町だったよ」
と言ったので、とりあえず行ってみる事にしました。
これが運命の出会いとなるのです。

思ったより長くなったので、那智勝浦町でのエピソードと第1回の内容は次回にします。
両方とても濃いので、また2話に分ける事になるかもしれません。


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