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人生でもう訪れない瞬間【第118回:ミャンマー言いたい砲台ラヂオ放送後記】

みなさん、こんにちは。
夜中に殺虫剤でトドメを刺したであろうゴキブリが恐らく冷蔵庫の下で死んでいるのをどうしようか悩んでいる今日この頃です。
#忘れるまで待つという選択肢

今回は2月22日の放送という事でデモについて考えてみました。
トップの写真は2021年2月22日のヤンゴンの様子です。
当時外には出ないようにという大使館からのお達しがあったり、ヤンゴン日本人の中では余計な事をするな感が蔓延していたところではありましたが、カメラを持って外に出ました。
そんな話も少しした放送回です。

本題の前にお知らせを一つ。
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とりあげたニュース3選

旅券求め殺到、2人死亡 徴兵制実施のミャンマー (共同)
無くなったこの2名はどうやら代理で来ていたという事のようです。
いたたまれない事件ですね。
今回の徴兵制の騒動で少なからず動揺がこのような形で表れてしまったのは非常にいたたまれない事だと思います。
4月に開始されるであろう正式な開始を前に全国で様々な事件が起こってくると思います。
我々も慎重に行動していかないといけないと考えています。

少数民族武装組織も兵役義務づけを発表(RFA)
これは当然考えられた対応だと思います。
国軍に入るのか、少数民族の武装組織に入るか、PDFに入るのか。
それぞれの人がそれぞれの置かれた状況によって選択するのは様々だと思います。
ですが、国軍に入るという選択肢は普通に考えたらないものと考えられます。
国軍に入るくらいならそれ以外の武装組織に入り前線で戦うという声も勿論多数出ていると思われます。

日本のヤクザ、ミャンマーから核物質密輸か(DVB)
麻薬や武器密輸というのはありましたが核物質密輸にまで日本のヤクザが絡んでいるというのは意外でした。
こんな世界的な動きをする犯罪組織に加担する日本人がいるのはショックではありますが、どのような人間関係からこういう悪事が産まれているのかというのはキチンと向き合って解決していかなければならない日本の課題だと思います。

テーマトークは『デモについて考える』です。
私に関してはなのですが、2021年2月22日のヤンゴンで起こった特大のデモを目の当たりにしてそれまでのデモに対しての考え方は大きく変わった事は間違いありません。
日本でデモをみていただけの私は「デモでは何も変わらない」という考え方が少なからずありました。
実際日本でデモから何かが変わったという実感を経験したことはありません。

社会問題一つとってもそうですが、ミャンマーの場合、その社会そのものがひっくり返されてしまった状態を一体どうやってデモで闘うのか。
私には想像できませんでした。

しかし、人々はデモにでかけます。
この2月22日だけではなく、当時は毎日沢山の人がデモに出掛け、世界へメッセージを発していました。
最初に書いたような状況の中、日本人もですが、外国人がこのデモをどのようにみていたのかは私にはわかりません。

当日私はそれなりの覚悟をしてカメラを持ち外に出ました。
そのことで何かが変わるとは思いませんでしたし、映像を撮ってどうしたいというのも決まっていた訳ではありません。
ですが、今ここにいる日本人として何かせずにはいられなかったという思いがあったのだと思います。

そして、当時は私の半径5メートルにいるミャンマー人の仲間たちの気持ちさえ少しも理解できていなかったという負い目があった時だったので尚更ミャンマーの人々の気持ちを知りたくなったのだと思います。

あの時の映像や写真は基本発表はしていません。
今も特にどう発表するかという考えはありません。
ですが、いつかあの熱狂とそれでいて理知的で個性的なミャンマー人のデモを沢山の人に伝えらえたらと思います。

デモで世界を変える事は簡単ではない。
しかし、無い話ではない。
今はそう思います。
世界を見ると実際デモで社会に大きな変化があった事例はあります。
デモからそこまでのプロセスの是非を問うても仕方のない事だと思います。
ただ、そうさせる何かがそれぞれにあったのだという事を私は2021年2月22日を通して感じました。

あの後すぐにミャンマーの情勢が好転したという事はありません。
今も酷い状況は続いていますし、更に酷くなる可能性が常に人々の心をむしばんでいると思います。
ですが、あの時、何百万人もの人が起こしたエネルギーを受けたことは私の中で得難い経験になった事は間違いありません。

そのような事がミャンマーの人々に何のプラスも無かったという事はあり得ないと思います。
2021年2月22日はミャンマーの歴史にとってとても重要な日になりました。
そのことをこれからも忘れずにいきたいと思います。

それでは、また来週。




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放送後記:新町

放送後記:石川




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