風邪、早々に風邪

風邪をひいた。
新年はたくさん日記を書こう!と思った矢先に床に伏していた。もはやシュールの領域。「おぱんちゅうさぎ」くらいの展開速度。

僕は「体調センサー」がかなり敏感で、かつ正確なつもりでいる。
体調が悪くなったことを認識する以前に「あ、これもう少しで体調崩すぞ」というのを感じ取れる。

今回の風邪も、前日から「あ、これはちょっとヤバい感じがする!」とのど飴を買い、夜の9時には布団に入った。もちろん、このときはまだ全然平熱。
そして、体調不良独特の悪夢を垣間見て目覚め、しっかり発熱した。

遡ると小学生の頃、今西くんの家でお泊り会した時もそうだった。
深夜まで皆でゲームをしていた最中、こめかみのあたりがピキッと痛くなり、
「あ、これは明日か明後日には風邪をひくぞ」と察して、
さっきまでマックスのテンションでゲームしていたのに、そそくさと寝支度をして友達たちをドンビキさせたし、

つい数年前、登山の帰りでクタクタの中、
「恵比寿に彼氏のいない巨乳がいるけど来る?」という悪友からの電話を受けて確実に体調を崩すと察しながらもタクシーに飛び乗った。

そう、僕は敏感。

――だから危険を回避できるし…、と書こうと思ってこの記事を書くつもりだったが、ふと気づいた。

「回避できたことなくね?」と。
思い返すと、体調不良に先んじて気付いて来たのは事実だが、それをうまく避けられたことはない。
というか、これってもう体調が崩れきってから気付いてるだけじゃね?

今、間違いを指摘するつもりで喋っていたら「あ、これ俺が間違ってるわ」と気づいた瞬間と同じ感情が広がっています。
他人との間に生まれる感情だと思っていたものを、一人ごとの中に見いだして怯えています。

というわけで、この話はここでおしまいにしますね。
まあ、勘弁してやってください。風邪なので。

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