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プレミアリーグクラブの10年間(2013-2022)


学生時代にプレミアリーグに関する研究を行っていたこともあり、様々な動きを整理しています。気になる方は過去記事をご覧ください。

今回は、プレミアリーグの直近10年の収益について触れていきたいと思います。全世界的に感染症の拡大の影響を受け、試合開催が困難になったり、無観客での試合開催となるなど、スポーツ界にも大きな影響がありました。
それらを踏まえて、プレミアリーグはどのような成長をしているのかについて、触れていきたいと思います。

プレミアリーグクラブの売上推移

売上推移

2013年の£2,517mの売上から2022年には£5,457mまで成長するなど、感染症拡大の影響を受けたものの、右肩上がりで成長を続けることができています。

プレミアリーグクラブの売上推移(2013-2022)

入場料収入

入場料収入の推移をみると、2013年の£574mから2022年は£750mとなり、約1.5倍の成長となりました。感染症の拡大の影響を受けた2021年は入場料の売上が落ちた一方で、翌年には大きな成長することができています。これらは、新たなスタジアムが誕生したことなどが影響したとも言われていますが、小降格があるため、シーズンによって所属するクラブが異なる中でもこのような成長ができるのは凄いことだと思います。

入場料収入の推移(2013-2022)

放映権料収入

放映権料収入についても、2013年からは右肩上がりで成長しており、2021年には過去最高の£3,339mを記録しこの10年で3倍の成長を遂げることができています。

放映権料の推移(2013-2022)

これらは、国内の成長よりもグローバルでの成長がキーであると言われています。

広告料収入

広告料収入においても同様で、2013年の£754mから2022年には£1,743mと約2.5倍の成長を遂げています。

広告料収入の推移

過去にはプレミアリーグはユニフォームスポンサーを1社のみにしていましたが、袖などを拡大したことなども影響していると考えられます。

実際、チェルシーはスリーブスポンサーと年間£20mの契約を締結しており、各クラブの広告料収入増加にも効果を発揮していると予想されます。

売上構成の変化

このように感染症拡大の影響を受けながらもプレミアリーグクラブは成長を遂げてきました。
売上の構成を見ると2022年には入場料収入が14%、放映権料収入が54%、広告料収入が32%となりました。2013年と比較すると、入場料集の割合が減少している一方で、放映権料収入が増加し、広告料収入は横ばいといった数値となっていることがわかりました。

売上構成比(2013-2022)

今回はプレミアリーグクラブの成長に注目してみました。
もちろん、オイルマネーの影響も十分に受けているプレミアリーグクラブですが、プレミアリーグとしても地域のファンを増やすためのクラブの取り組みを支援するなど、様々な動きを見せています。

着実に成長を遂げているプレミアリーグの今後が楽しみですね!


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