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ログイン・パスワードについて

Steemitのログイン・パスワードについて

Steemitのユーザー名にはいくつかのパスワード(キー)があり、それぞれのキーには権限のレベルや異なる役割があるので、初めてのユーザーは何のキーをどう使うか分からず非常に困惑しがちです。

また、本人以外は誰もパスワードを管理していないので、パスワードリカバリーの機能はなく、一度キーを無くしてしまう取り戻すことができず、アカウントにアクセスできなくなったりしますので、注意して大切に保管する事が必要です。

パスワード(キー)の種類

Posting Key (ポスティングキー)は一番権限レベルが低いパスワードで、通常ログイン(Steemitのサイト・ウォレットページ)に使用されます。このキーは記事を投稿したり、コメント返信したり、アップボードなどができる権限があります。またこのキーでウォレットページにログインする事はできますが、このキーには金銭に関するアクション、送金・パワーアップなどを行う権限はありません。もしアカウントがハッキングされて、このキーが盗まれたとしても、金銭に関わる権限はないので、ウォレットのトークンが盗まれることはありません。
Active Key (アクティブキー)はポスティングキーより一段階権限レベルが高いパスワードです。その為、ポスティングキーで出来る事はすべてアクティブキーでもできます。このキーは、ウィットネスに投票する権限、トークンの送金やパワーアップなど金銭に関するトランザクションの権限がありますので、このキーを無くしてしまうと、ウォレットページでは何もできなくなってしまったり、このキーが盗まれるとトークンが引き出せてしまうので、トークンを全て盗まれてしまう可能性もあります。
Owner Key (オーナーキー)は一番権限レベルが高いパスワードで、このキーを使う事とポスティングキーやアクティブキーをリセットする事が出来たり、アカウントのリカバリーができます。その為、もしこのキーが盗まれると他のパスワードを全て書き換えられてしまう事にもなりかねないので、通常ほぼ使用する事はありません。
Memo Key (メモキー)は暗号化されたメッセージを送ったり、読んだりする際に必要ですが、通常あまり使われていません。
Public Key (パブリックキー)はアカウントの情報やトランザクション履歴を見るための公開キーで、ログインや金銭に関するトランザクションに使用されるパスワードではありません。このキーも通常特に使用する事はありません。
TRON Key (トロンプライベートキー)は報酬で貰ったTRXトークンをTronのブロックチェーンに送金するときなどに使われますが、それ以外のSteemitの機能として使用するものではありません。

まとめ

Steemitのアカウントにはいくつかパスワードがあり、その意味や役割を理解するのが大変ですが、主に使うのはPosting Key (ポスティングキー)とActive Key (アクティブキー)の二つで、基本的にはポスティングキーを使ってログインする事をお勧めします。

ウォレットページ等で、何か作業するときなどはアクティブキーを使ってログインするとキーを入力するよういちいち要求されることがないので、面倒な作業が必要なくラクではありますが、セキュリティー面を考えるとポスティングキーで常にログインして、必要な時にだけアクティブキーを入力する方が安全です。

また、アクティブキーで何でもログインする癖をつけてしまうと、ログイン情報を盗もうとする悪質なフィッシングサイトやSteemitの公式サイトではない怪しいサイトに引っかかってしまってアクティブキーを盗まれてしまう事も可能です。その際、ポスティングキーでログインしていてそのキーが盗まれたとしても、金銭をやり取りする権限はないのでトークンが盗まれるこはなく、パスワードをリセットする事で済みますが、アクティブキーでログインしていた場合にはトークン全てが盗まれてしまう可能性もあります。

どちらにしても、それぞれのパスワードの役割やその権限を理解して慎重に使う事、そして大切にパスワードを保管する事が一番重要だと思います。


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