きっとどこかで

彼女の歌声が大好きで
彼女に歌う度に
彼女から奏でられる音楽を小川のせせらぎのように優しくわたしの中に浸透していくのがわかった。

彼女の歌はみんなも大好き
彼女が歌と共にダンスをした。笑った。足を踏んでゴメンねって時もあった。

突然彼女がいなくなった
なんで、どうして、もう歌は聴けないの。

誰かが違う歌が上手な人を見つけた。
日に日にに彼女の面影は消え、
新しい歌の方がいいね。っていう声がふつふつと出てきた。

今頃、彼女は迷子かもしれないのに…
わたしは彼女の歌をまた聴きたい。

ねぇ、みんなで彼女を探そうよ。

最初はみんな協力してくれたけど、見つからないうちに探してるのはわたしだけで、彼女の歌を覚えてるのもわたしだけ
みんな新しい歌に新しいステップを踊ってる。
わたしはその中で彼女の歌のダンスを踊ったら、みんなに白い目で見られた。

わたしだけが取り残されたような暗い世界

宙を浮けば彼女を見つけられるかな
逆立ちすれば彼女を見つけられるかな
そんなことをしても彼女はいない。

わたしは木の根っこに座ってささやく

迷子になった子供が暗い夜。怖くないように小声で歌う

You may feel me.
You may feel me.

わたしを感じたらすぐに教えて
あなたのこの唄を歌いつづければ
あの子は迷路から抜けてわたしを見つけてくれるかもしれない

You may feel me.
You may feel me.

#詩

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