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【世界酒場放浪記#1】メキシコのスーパーローカル酒場のオープンすぎるトイレ事情

メキシコの首都、メキシコシティからバスで4~5時間ほど北上した場所に位置するグアナファト。こぢんまりとしたのどかな街で、色とりどりの建物が建ち並ぶ様子はまるで絵本の中のよう。

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この街はバル(スペイン語でBarは「バル」)が多いことでも有名。大きな都市でないだけに、どの店もローカル臭ムンムンなのもいい感じ♪
はりきってバルホッピングにバモス(レッツゴー)!

1軒目は、まだ外が明るいのをいいことに難易度が高そうなお店を攻めますよ。
はじめになるべくディープな店を狙って、そこで街の飲み屋情報を収集するのが私の酒場放浪スタイル。
早い時間ならそれほど治安も悪くないし、比較的まともで親切な人がいる確率が高い気がしています。お客さんが多すぎない時間帯ならバーテンさんも相手にしてくれますしね。

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そんなかんだで本日の1軒目に飛び込んだお店は「Los Barrilitos」。
西部劇で見るような木のパカパカ扉の奥から、呑んだくれたちの芳しい香りが漂ってきます。
緊張しつつ足を踏み入れると、店内がどより。狙い通り本気のローカル酒場なようで、観光客の私が、しかも女性一人で入って来たことに少し驚いている模様。日本のバーでも常連さんばかりのところに新規のお客さんが来るとピリッとしますもんね。しかもメキシコでほとんど見ないお一人様女子。

「オラ(こんにちは)」と声をかけると、強面マスターがあいさつを返してくれます。店内にはカウンターに中年の男性が数人。じろじろこちらを見ています。
この空気を和ませるにはお酒しかないでしょう。
ここはメキシコ。オーダーするお酒は決まっています。
「テキーラ!ポルファボール(テキーラください)!!」

こう言うと、マスターはニヤリと笑って青いボトルを差し出してくれました。
これまで「テキーラ=ショット」で生きてきた私は、今回も鼻息荒めにショットをキメる覚悟でいましたが、
「飲み方は?」
と聞かれて拍子抜け。おすすめはトニック割りなのだそう。確かに店内にテキーラショットを飲んでる人なんていない。というかビール一色だな。

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常連さんと乾杯して少しほっとしたら周りを見回す余裕も出てきます。カウンターが重厚でかっこいいなー。とか、タイルがメキシコらしくてかわいいなー。とか思いつつ、テレビでサッカーやってるなー。本田圭佑ってメキシコのチームにいたよなー。なんてぼんやり観戦していたら、視界におじさんの立ちション姿が。なんとテレビの下は男性用トイレになっていたのです。しかもそこには便器ではなくただタイルの壁があるだけ。何なら酒も飲まずにトイレだけしていく人もちらほら。なんてオープンなのでしょう。芳しい香りはこれだったのか…!

ユニークな店だなと思いましたが、この後行った地元密着系のバルの何軒かはこの手のオープントイレだったので、このスタイルが一般的な模様。はじめは驚いたけど慣れるものですね。しかし女子のトイレはどうすれば…?

旅のFood & Drink

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ミチェラーダ Michelada
メキシコならではのビールの飲み方といえばこちら。ビールにトマトジュースとライム、チリパウダー、塩をプラスした真っ赤なビールカクテル。辛味・塩味・酸味をぐわっとビールで流し込んでテンション上がるアッパー系ドリンクです。



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