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【世界酒場放浪記#7】白夜となみなみウォッカのコップ酒で気持ちが高ぶったロシアの夜

モンゴルからシベリア鉄道に揺られ1週間ほどかけてたどり着いた、ロシア第二の都市サンクトペテルブルク。
1917年までロシア帝国の首都として栄えた美しい街で、ロシア正教の教会やエルミタージュ美術館など見どころ満載です。

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それゆえ珍しくしっかり観光もしましたが、早めに切り上げ早々に夜モードにギアチェンジ。
狙うは、モスクワから寝台列車が同室だったカップルに教えてもらった「ビールとロックのフェスティバル」なるもの。ビールもロックも大好きな私が心奪われないはずがありません。
ロシア語が分からないのでなかなか情報が得られず苦戦しましたが執念で詳細を探し出し、潜入してきましたよ、BEER & ROCK FESTIVAL!(結局フェス名は分からなかった)

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ロシア国内外のビール会社が協賛するフェスのようで、入場は無料。後から知ったのですが、サンクトペテルブルクはドイツの影響もありロシア随一のビールの生産地なのだそうです。

広い公園内に組まれたふたつのステージの間には、ビールやごはんの露店がずらり。いかにもロックな若者から近所のおばあちゃんまで、とにかくたくさんの人がビールとロックに酔いしれていました。
普段はシャイなロシアの人たちもこの日はとてもフレンドリーで、どこからともなくビールを渡され、飲めや踊れの大騒ぎ。

楽しい!…けど、寒くてビールが全然進まないよ!!

7月なので昼は半袖でいけるのに、夜はフリースが必要なほど冷え込むんです。ビールのフェスにはちょっと早いのでは?と思わずにいられませんでしたが、短い夏を全力で楽しみたい前のめりな気持ちは伝わりました。

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満足して会場を後にしたのが夜の11時。
なんだかんだで結構酔っ払っているのですが、外がまだまったくの昼間で調子が狂います。
こんな時、明るい時間に帰宅するなんてもったいない!という思考に陥ってしまうのが、酔っ払いの悲しい性。もう誰も止められません。

ロシアのバーは地下や建物の奥まったところにあることが多く、人を寄せ付けない怪しい雰囲気。シラフでは絶対入れないけど、無敵モードの私は勇んで飛び込みますよ。
どんな屈強なロシア人たちが集っているのかと思いきや、入ってみると店内は意外と穏やか。
すでになかなかの酔っ払いのくせに、無謀にもウォッカをオーダー。
シングルくらいならいけるでしょ、と高をくくったのですが、甘かった。
ロックグラス(ショットグラスじゃなくて)に氷もなしにウォッカがなみなみつがれて出てきたときには、一瞬酔いも覚めましたよね。おそロシア。

でもひと口飲んだら、胃袋にポッと着火。
ビールで冷えた体がじんわり暖かくなるのを感じて心地よくチルアウト。

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酔い冷ましにと頼んだブラッディマリーが半分くらいウォッカでとどめを刺され、ヨレヨレで店を出たら、え、外が明るい…!

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もしかして朝まで飲んじゃった?と慌てて時計を見たら、まだ深夜2時。脳がバグります。
結局なんだかテンション上がってしまい、宿に帰ってもなかなか寝付けず。。
白夜すごいな。呑んだくれには危険だな。

旅のFood & Drink

スタリーチヌイ
ゆでたジャガイモ、ハム、ゆで卵、ピクルス、プロセスチーズを角切りにして、マヨネーズ、塩こしょう、ローズマリーで和えたロシア風ポテトサラダ。ローズマリーがポイント。

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