見出し画像

蒸留:天地創造のミニチュア その2

蒸留:天地創造のミニチュア その1において、蒸留器の中が、まるで地球のミニチュアを観ているようだという話をしました。
その過程において、水のエントロピーが減少することを、フォノグラムの音響対称性の概念を使って説明しました。

*エントロピーが減少する(=フォノグラムの音響対称性が上がる)と
生命力が上がると理解しておいてください。

この蒸留過程において、蒸留された水のエントロピーは減少するのですが
一緒に蒸留したものと残留水はどうなるのか?

下に残ったものは、どんなものを蒸留したとしても、エントロピーが元の物よりも増大していることがフォノグラムからわかります。

驚くことに、真空減圧蒸留においては、蒸留水側、残留側、ともにフォノグラムの音響対称性が上がり、エントロピーが減少しているのです!

読むのが面倒な人はユーチューブで!


笹の葉を蒸留。蒸留前のフォノグラム(真ん中下)ではd-s(5度音程)まで出ています。
蒸留後は水側(右)はエントロピーが減少し、d-d’(オクターブ)の格子パターンに音響対称性が上がっています。また、残留側(左)においては、d-l(下降3度)の渦巻きパターンにまで音響対称性が崩れ、エントロピーが蒸留前にものよりも高くなっています。

上の図は、笹の葉を蒸留した結果を示していますが、どんなものを水に混ぜて蒸留したとしても、蒸留前の状態よりも、蒸留水の音響対称性は高くなり、また、下の残る残留物と水は音響対称性が低くなります。

つまり、元の状態よりも、蒸留水はエントロピーが減少し、残留物はエントロピーが増大するという事が、フォノグラムを通してみると解ります。

まるで、生命エネルギーだけを蒸留水側に集めているようです。

残留物のフォノグラムパターンですが、この状態で放置しておけば
すぐに腐敗していく”音”を出しています。

実際に両者を飲み比べると、蒸留水側は甘くおいしいですが、残留側は
不味いです。

蒸留という現象は、エントロピーを分離させることが出来るが、エントロピーの総量(のようなもの)は蒸留前と後では変わっていないのでは?

という疑問が湧いてきます。

しかし、真空減圧蒸留の場合は、この状況が一変します。

ななななななんと!!!

蒸留側も、残留側もフォノグラムの音響対称性が上がるのです!


蒸留前のラ・フランス。真空蒸留では水は入れず、果実の水そのものを蒸発させます。


42度で沸騰させて真空減圧蒸留した後のラ・フランス、蒸留前の果実の状態よりも
醗酵が進んだ結果、フォノグラムの音響対称性が上がっています。


蒸留水はもちろん、フォノグラムの音響対称性が上がり、エントロピーが下がっています。


なぜ????

理由は二つ考えられます。


1,真空解除するときに、一気に空気が流入することでなんらかのエネルギーが上がる

2,40℃前後で低温蒸留することで、植物の発酵が進むことでエネルギーが上がる。


1については、まだはっきりとした説明はできないのですが、フォノグラムで調べても確かにそうでした。

真空解除の瞬間↓


2についてが今のところ自分としてはとても納得する理由ではないかと考えています。

実は、エントロピーを減少させる現象に、蒸留のほかにもう一つ、発酵現象があります。ひょっとしたらこの二つの現象以外ないのかもしれないと思っています。昔から、漬物などの発酵物の音響対称性が高いのが不思議来思っていました。

このエントロピーを減少させる現象が真空減圧蒸留器の中で同時に起きているという事なのです。

これ、地球の働きそのものです!

その1では、海水が減圧蒸留され、エントロピーを下げた水を天から降らし、われわれ動植物を養っているという事を説明しました。
今回はさらに、40度前後で低温蒸留された残留物は、菌や酵素にとっても育成環境としては絶好であるため、発酵が進み、そちらもエントロピーが減少するという事が解りました。

これは、地球の土壌細菌があらゆるものを分解して発酵させている現象のミニチュアなのです。

その1では、常温蒸留なので、残留側のエントロピーは増大しましたが、今回の真空減圧蒸留では、残留側も蒸留水側もともにエントロピーが減少していることに驚かされます。まさに地球そのもの、われわれの身体の働きそのもののミニチュアになっています!

この事実だけ考えてみても、この地球が我々にどれだけの恵みを与えてくれているかが理解できるのではないでしょうか!






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?