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福岡滞在日記①

1月18日(火)


寝坊して慌てて準備して、ホテルに送る荷物を段ボールに詰め、クロネコヤマトさんに持ち込み、空港へ。
1320羽田発・スターフライヤー。スターフライヤーに乗るのは初めてだろうか。
機内は空いていて快適。
「六人の嘘つきな大学生」読了。

2時間弱のフライトで到着した福岡は快晴。
福岡の空港から市内へのアクセスの良さに再び感嘆。と言うか飛行機が市街地へ降りていく。
地元・新千歳にしろ、羽田にしろ、空港までのアクセスだけで一苦労に比べると、福岡空港の利便性には驚くばかりです。
新宿から渋谷に行くくらいの感覚で、空港から博多に着くもんなあ。

天神と大濠公園、の間の赤坂駅が最寄りのホテルにチェックイン。
大濠公園大好き。
一息ついて、稽古場へ。今日はさほど遠くないので、福岡の自転車共有アプリ・チャリチャリを使って移動。
40代チームの女優さん四名と順番に面談。プロフィールなどを伺う。当たり前だけど皆さんのキャリアが見事にバラバラ。
「IN HER FORTIES」どういうことになるんでしょう……。
「台本はいつ頃できる予定ですか?」というご質問には、昨年の「IN HER THIRTIES」同様に「それは神のみぞ知りますね」という回答。
頑張ります。

早速、第6波にかき乱されつつ、始まりました。

帰路も自転車。
水上公園の橋から見える、中洲方面の夜景が綺麗でした。
この辺りの景色はなんか昭和っぽさもあると言うか、独特の懐かしさが有る。

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BUNさん達と旅行に来たのもコロナ前。ということは早二年前。

ホテルに戻り、せっかくの福岡初日と言うことで一人、ホテル隣の焼き鳥屋。美味。こういうことも書かない方が良いのだろうか。
せっかくの福岡滞在ですが、恐らく誰とも飲み食いできないなあ。

1月19日(水)

早起きして大濠公園のスタバに行くつもりが寝坊。
人生常にだけど、今冬は特に眠い気がする。
大濠公園は断念し、ホテル近くのスタバで作業。
劇団競泳水着の4月公演のキャスティング、悩みまくり。

教えて貰った和食屋「なが沼」がホテル徒歩5分だったので早速ランチ。鯖塩焼き定食をチョイス。

その後、kino cinéma天神にて映画『スティルウォーター』鑑賞。
マット・デイモン主演のサスペンス。
ファーストカットから抑制された緊張感が続いて、140分引き込まれた。
失業中のアメリカ人男性が、異国の地・フランスのマルセイユで殺人罪で投獄された娘の無実を証明する為、独断で真犯人を探し出そうとするが、言語や文化の壁、自分自身の頑固さ、娘からの信頼喪失などにより息詰まり、、、というサスペンス。
なのだが、もう一つの軸としてマット・デイモンを助けるシングルマザーのフランス人女性とその娘との関係が丁寧に描かれる。
時折呟かれる「人生は冷酷だ」という台詞が象徴する現実と共に、人生の奇跡のように美しい時間も映し出され、良い意味で脚本に翻弄された。
マット・デイモンはリベラルなインテリだと思うけど、こういう不器用でマッチョな(恐らく共和党支持者の)男性もリアルに演じられるから凄い。
おすすめです。

夜は公演会場でもあるなみきスクエアにて、20代チームのプレ稽古。
お互いの20代に何があったかなどインタビュー&発表して貰う。
合間に、スタッフチームの役割分担など確認。

東京も再びまん延防止適用のニュースを眺めつつ、今日は真っ直ぐホテルに帰り、U-NEXTで「メア・オブ・イーストタウン」EP2観る。
なるほど、こういう感じの話なのか。面白くなってきた。
ケイト・ウィンスレットはやっぱり上手いし、疲れた中年女性もハマっている。
勝手な意見だけど、若くからハリウッドで活躍する女優さんは、美容整形で辛そうになっていく方も多いけど、良い歳の取り方をしているな。

マット・デイモンにしろケイト・ウィンスレットにしろ、ずっと第一線で、そして年齢毎にキャリア更新するようなリアルな役をやっていて流石だ。

1月20日(木)

今日こそ早起きして大濠公園……のつもりがまた寝坊。
福岡は早朝は雪もパラつく。

またスタバで連絡のやり取りなどしていたらすぐに夕方。
今日も自転車で稽古場まで移動。
40代チームの方々と面談+プレ稽古。
昨日の20代が静かめだったのに対し、こちらは俺が仕切る前から賑やか。
お互いのインタビューでは深みのある発言やエピソード満載。
本当にどんな作品になるのかわからないけど、楽しみです。

炭火焼鳥弁当をテイクアウトしてホテルに戻り、今日も「メア・オブ・イーストタウン」観て寝た。

1月21日(金)

クリスチアナ・ブランド「暗闇の薔薇」読了。年明けから読み始めたのだが、翻訳文体が合わなかったのかなかなか進まず。正直、謎やトリックについても理解できてない部分もあり。解説で山口雅也さんも絶賛だし、一気読みできてたらもっと面白かったかなあ。ブランドの他の小説は読んでみたい。

劇団競泳水着とその他の企画のキャスティングを進めつつ。

夜は20代チームのプレ稽古二回目。
20代の出来事を語って貰いましたが、今日も面白かった。デリケートなこともある半生を聴かせて貰って「面白かった」というのもなんですが、面白い。あと、近年稀に見る、男女の素敵な馴れ初め話を聴いたのだが、当然ここには書けない。

「福岡の皆さんは元寇についてどう思ってるの?」という質問には、皆さん薄めのリアクション(2名は元寇自体を知らず)。「アンゴルモア」ヘビーリーダーとしては、元寇で矢面に立たされた対島や博多の人々は、当時の苦難の歴史を子々孫々に語り継ぎ……と勝手な想像をしていたがそんなことは無いようだ。
続いて「福岡人にとって一番親しみがある戦国大名は?」という質問にはやはり「黒田官兵衛……?」ということだった。親しみという程ではないようだが。
(滞在中に読了を目指して「播磨灘物語」も読み始めた。)

せめて一人でも美味しいものは食べようとホテル近くの餃子屋へ。美味しいし安かったけど、常連さんがマスク無しで大声で話しだしたので早めに退散。

「メア・オブ・イーストタウン」佳境。ドラマの怖い場面を見てる深夜に、久しぶりにスマホの緊急地震アラームが鳴って怖かった。ゆらゆらとした横揺れも不気味でした。

1月22日(土)

ようやく念願の大濠公園。のスタバ。
前に来た時から、大濠公園と、その中のスタバが異常に好きになってしまった。
大きな池は、黒田長政が福岡城の外濠として、つまり軍事的な防衛目的で整備したのが始まりらしい。だから大「濠」なんですね。

それから約400年。
天気も良く、鴨や白鳥が気持ち良さそうに飛んだり泳いだりしていて(人間との距離が近い)、ジョギングする人、駆け回る子供たち、ベンチに座るカップル、たくさんの家族連れ、そして散歩に来た犬や猫……とまるで平和を絵に描いたような風景。

公園内に美術館もあり、その中のスタジオで、40代の女優さんと面談。

昼は出演者に教えて貰った「飯すけ」で炙りカツオ定食。夜も教えて貰った「クボカリー」。
誰とも飲めないけど食費が嵩んでいきそうだ。

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東京にいる時も、旅行中と同じように、店を探し続け、財布の紐も緩め気味にすれば、美味い食事に出会えるんだろうな。

「メア・オブ・イーストタウン」全7話完走。人間ドラマと犯罪ミステリーの配分が絶妙で、子役も含めた俳優全員が素晴らしかった。
そして、やはり、ケイト・ウィンスレットの存在感、説得力が圧倒的。
助演女優賞のジュリアンヌ・ニコルソンは映画『モノス 猿と呼ばれし者たち』の人質役の人か、全然気づかなかった、、、映画は映画でキツそうな役だったなあ。

1月23日(日)

朝から雨。
オフ日。
色々プロットとか進めるつもりが停滞。

昼はこれまた教えて貰った天麩羅ひらお。
ホテルのコインラインドリーで1週間分の洗濯。

アマプラで20年ぶりくらいに『毒薬と老嬢』観た。

今週もお疲れ様でした。

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