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スリランカ同時多発テロ事件の『真相 (原因)』とは?

①  2019年 4月21日 (日曜日)。

キリスト教の祝日である「イースターの日」に、スリランカで最も栄えた都市「コロンボ」で、同時多発テロが起きた。

キリスト教教会や高級ホテルなど、約8ヶ所同時に爆破され、計258人が死亡し、500名負傷した大事件だ。

日本のYahoo!ニュースにも取り上げられたので、このテロを知ってる人は多いだろう。

ただ、ほとんどの日本人にとっては、

え、、、怖!」。

で、終わった出来事だったかもしれない。

日本人の多くは、テロを経験したことがないし、アメリカと違って、スリランカは、あまり知名度の高くない国だからだ。

でも、これまでに、スリランカを訪れたことのある人、スリランカ関係のお仕事をしてる人、現地に住んでいる日本人、

また僕のように、その時、スリランカにいた観光客 。もしくは、行こうとしていた観光客に対して、

この事件は、大きなショックを与えたと思う

関連記事 : スリランカ同時爆破テロが起きた時、僕はスリランカにいた。

② テロは、「宗教対立」が、原因?

メディアは事件後、このテロに関して、

スリランカのイスラム過激派組織である“ ナショナル・タウヒード・ジャマア (NTJ) ”の犯行だ。

と、報道している。

また、スリランカ政府は、

そのテロの首謀者は、シャングリラホテルでの爆破で死亡し、我々の情報機関が、テロリストを特定し、99%は逮捕された。

と安全宣言を出した。

多くのメディアは、宗教間の対立をクローズアップし、今回の事件について、「宗教対立」が要因だと語っている。

③ しかしそれは、『真実』なのだろうか?

4/1〜4/28まで、スリランカを約1ヶ月間旅して、テロ (4/21) の前後も、現地にいた自分にとって、その要因は、少し違和感を感じる。

確かに、「スリランカは、多民族国家」だ。

*仏教徒が、約70%, ヒンドュ教徒約13%, イスラム教徒約10%, キリスト教徒が、約7%*

1983年から2009年までは、民族対立のヘビーな内戦もあった。

これだけ他宗教の人たちが、同じ国に暮らしていれば、多かれ少なかれ、対立することはあるだろう。

しかし、今回の事件に関しては、

宗教対立」が引き起こした事件ではないように思えるのだ。

それなら、なぜ、

このテロが、スリランカで勃発したのだろうか。

今回は、その『真相(原因)』について、迫っていきたい。

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