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#6 何回でサブカメ卒業?デビューまでの道のり

前回の記事より

結婚式の指名撮影が決まったからには
まず練習をしなければいけなかった。

そのため、休みの日は毎日欠かさずカメラを持って撮影練習した。
風景だったり、建物だったり、ポートレートだったり。

何でも撮影してみて、初めて分かることが沢山ある。
人の動きや表情は特に面白くって、どんなときに笑うのかなとか
そういう何気ない話し方と仕草は結構研究していた気がする。

カメラは会社のものを借りていて
撮影のときはCanonの1Dシリーズ
サブ機は40D。
なぜその組み合わせなのか、不思議だったけど笑
その当時は当たり前だったし、何も感じなかった。
ただただ1Dで撮影できるのか!っていう幸せのほうが勝っていたのかもしれないな。

Canon 40Dは自分でも所有していて、初めて一眼レフ!っていえるものを買ったのも40Dだった。
*厳密に言うと、SONYのα100というカメラを買ったがすぐに売ってしまった。

レンズはお決まりの24-70mm f2.8
それがカメラマンとしてのステータスだと思っていた。
それを持ち歩いて街を撮影する日々が続いた。
お陰で1ヶ月もすれば、カメラの使い方は身体に染み込んで
感覚で操作もできるようになっていた。

初めての結婚式撮影は、大先輩カメラマンのサブ撮影だ。
そして夜挙式というハードな現場。

大学時代、結婚式の配膳アルバイトをしていたため
ある程度結婚式がどんなものかは把握していたし、人よりも周りを見る感覚はあったと思う。
(サービス業界で言う、アシスタントまでやっていたので
キャンプテンの動きや料理の出具合などはある程度把握できていたという意味で)


だから大丈夫かな!と思ってたけど
全然違った。

しかも、夜撮影はとにかくブレる。ストロボの使い方が難しかった。
(カメラマンになった当時は、カメラの使えるISO範囲がやばくて1600が限界というよりも使えないレベルだった気がする)


これはヤバイ!大丈夫かな??
結構不安だった。
正直、不安だった。
でも、僕の本番はもうあと1ヶ月も切っていた。


サブ撮影は何回だっただろう。
たぶん、3回だった気がする。

撮ったら見てもらい、自分で軌道修正。
先輩の写真を見て同じ場所で、こんな構図かな?とか
F値やシャッタースピードは必死に覚えた。
でも、なんと言っても怖かったのは全員集合だ。

人前でしゃべるのが得意ではなかった僕は
頭が真っ白になってしまう。
でも全員集合はただ撮るだけじゃなくて、
笑顔にしてあげなければいけない。
先輩は慣れているから、当たり前のように笑顔にさせてしまう。
ほんとに凄い!!

そして4回目。
先輩がサブについてくれる仮本番みたいなものだ。

お客様にしたら、失礼な話だがこれは誰でも経験しなければいけないものだ。

お客様がとても良い方で、先輩もついていてくれるっていう安心感で
なんとか一日乗り越えられた。

写真はもちろん納品できるレベルではあったが
僕の勤めていた結婚式場はホテルウェディングではなく、ハウスウェディングだったので常に光が変化する。
それに対応しなければいけないという不安のほうが大きかったな。


つまり、デビューまでのサブ撮影は3回
実践が1回(先輩サブ入り)

いよいよ、
僕の本番の時がきた!!!


続く…

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