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#8 オリジナルの撮影方法とは?!

前回の記事より

初めての本番が、やっと終わった。
全力を出し切った自分。
精一杯という言葉はこういう時に使うのが良いだろう。

お客様のために全身全霊。
しかし、実際は多くの反省点を残すこととなった。

考えてみれば、それは当たり前のお話で
最初は反省しながら成長していく。
ただ、やはりもっとこうしてあげていれば。
この気持ちは今でもずっと心に残り続ける。

僕の気持ちはね。

僕はいつもこう考えている。
今の自分の写真には納得していない。
たぶん、どこかで80%は納得してるんだろうけど
もっといい写真が撮れるはずだ、と。

後悔しているとはまた違った感情で
反省というか、もっと次は良い写真を撮ってやろう!というポジティブな気持ちになる。
写真をやっていれば、低下とか惰性は良くあること。
もっと進化していかなければいけない。

自分のスタイルを作り上げていくと同時に
新しい世界を取り込んでいく力も必要なのだ。

だから頻繁にワークショップに参加する。
自分の知らない世界を取り込むかどうかは自分次第。
その世界に足を突っ込んでみることがまずは大事だってこと。
常に向上心!

社長から教わった、オリジナル撮影方法。

僕が入社した会社は、もともとウェディングフォトから
一般人のポートレート撮影会社を立ち上げた社長だった。
つまり、一瞬の表情を大切にしていたのだ。

カメラマンになるには、一番最初が肝心だと思っている。
なぜなら、その時に学んだスタイルは一生離れないから。

師匠がやっているスタイルを真似てみる。
まずはカメラ、そしてレンズ。
F値やシャッタースピード、ISO感度。
全部真似てみることから同じスタイルが生まれる。

その時に教わった社長の撮影スタイルはこうだ。

AVモード(絞りモード)で高速連射だ!!!


その当時はそれが当たり前なのか!そうなのか!
と思いながら、F値2.8固定にしてとにかく連射する。

一瞬の表情を残すためには連射が一番。
人には感情の波があって、その波にあわせて撮影するんだよ、と。

人を専門に撮影している社長だからこその撮影方法だった。
説得力もある。
だから1Dなんだと。

結婚式の撮影は1回の式で大体2000枚~になる。
高速連射してるから、ストロボも発光したりしなかったり。
それはそれで良いと言う。
両方のスタイルが撮れるじゃないか!と。笑

もちろん、ISOは自動オート。3200で止まるようになっている。
シャッタースピードも1/60までだ。
つまり、AVモードでシャッターを切れば撮れることになる。

こんな画期的な、むしろ今考えると若干無謀でもある撮影スタイルは
その当時僕の心に響いた。
そして今も、人を撮るときは連射する。
バババババっと。

そのシャッター音が心地よく感じてくる。
撮られてるんだ、を逆に利用して楽しい、ハッピー!そんな気持ちにさせるのであった。

そしてその撮影スタイルで一番良かったことは
いちいち数値を気にしなくて良かったこと。

あーここはシャッターをいくつで、F値がこの数値だから
ISOはこうか、なんて考えない。

F値だけ考えればいい。
あとは露出補正だ。

単純にすることで被写体と真に向き合える。
被写体のことだけを考えられる。

そして僕はその技術を身に付け、
人の感情だけを感じながら撮影した。

一つデメリットがある。
それは、、、


現像が大変だ!!!

ってこと。w
RAWなのに2000枚以上、全部露出がばらばらなわけだから 笑

当時(10年前)を考えてみると、パソコンのスペックなど考えてみても
凄いな!という言葉しか出てこない。

続く…

次回は結婚式の全員集合との向き合い方編。

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