生まれて初めて大腸検査を受けることになった配偶者が、朝からしょんぼりとして、指定された量（2リットル）の下剤をチビチビ飲みながら、普段なら行う子供の世話や相手もせずに、食卓で本を読んでいる。

気持ちはわかるけどね？
大変なのもわかるけどね？

週末の１週間分のまとめ買いと、常備菜作りが終わった後で、
「火曜日から、食物繊維の多い食べ物は禁止」
みたいな、注意書きをようやく出してきた君よ。

あなたの弁当のために作った、ひじきの煮物（海藻・豆・こんにゃく・野菜のNG食材フルコンボ）も、キンピラも無駄（っていうかほぼ私が食べるハメ）になった上、
普段の「具沢山の味噌汁とご飯、タンパク質、あとはとにかく野菜！」みたいな献立が全て封じられ、冷蔵庫の野菜類はほぼ登板できなくなったんですよ。

なので慌てて再度買い物に行って、はんぺんとか、プリンとか、湯豆腐用のちょっといい豆腐とか（全部重い）、ヤクルトとか、色々買ってきたわけですよ。
そして火曜日からずっと、ポタージュだのはんぺんと豆腐が入ったチキンスープ（ネギは入らない）だの、茹でたささみだの、うどんだの、塩むすびだけの弁当だのと、通常の家族のメニューを両方こさえてきたのは私だ。

私は自分が人間ドックで朝食抜きとかの時も、家族の朝食作るけどね？
まあ、気持ちはわかるんだけどね？

検査がつつがなく終わり、何事もなければそれでいいんだけどさ。