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何を持って【声優】【俳優】と名乗るのか。そのことに苦しむ4月。

何を持って【声優】【俳優】と名乗るのか。
そのことに苦しむ4月、というのはよくわかる。
「養成所が終わった」「所属できなかった」「事務所との契約は延長されなかった」そういう結果を受けて、春先に宙ぶらりんになってしまうのは、あなたのせいもあるかもしれないが、どちらかといえば業界全体のシステムのせいだと思う。
全体の2-3割なら致し方ないと思うけど、8割強が宙ぶらりんになってしまうのはおかしい。

でも夢は捨てられない。
というか簡単に切り替えが出来ない。

だから夢を繋ぎ止めておきたくて【朗読劇出たいんです】っていう人がたくさん出てくる。この時期に。ここ数年、そういう人を死ぬほど見てきた。
朗読劇を主宰している自分からすると「朗読劇は、君の夢を繋ぎ止めるための手段なのか」と思ってしまう。

気づいてくれ。

そんな言葉(志望動機)で採用者の心が動くわけがないだろう。


なぜ作品のことを語れないのか。なぜ作品の一部になりたいと言えないのか。作品が簡単なあらすじしか公開されてないならまだわかる。
でも脚本全文公開してるんやで。全文を読んだなら、いくらでも語れることがあるだろう。600字の小論文を書く必要はないけど、エントリー用紙に、作品に対する言及がゼロっていうのはいったいどういうあれなんだろう。

作品のことにほとんど触れることもなく、「俺は経験が積みたい」だの「私は成長したい」だの、自分のことしか語れない人は、その時点で大きく大きく後方スタートだってことに、気づいて欲しい。もったいないよ。もったいない。もったいないって。しかもそういう人がまあまあ多いという事実。

だから覚悟を決めてます。
今まで誰も教えてくれる人がいなかったのなら自分が教えると。
SNSも、もっと頑張るしかないぞと。
やる気はあるのに(あると信じてる)
だいぶもったいないことをしている若い人たちのために。

頑張れ!!! めっちゃ応援しているんです!


今みたいな世の中で、夢があるって凄く素敵じゃないですか。
簡単に夢を諦める必要はないし、大人がもっとシステム変えていかなきゃいけないとも思うけど、若いあなたももう少しだけ賢くならないと!

山本陽将


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