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あきらとさんへの手紙2:私たち、他の誰かにはなれないから

あきらとさん、note同期(noteをはじめた時期が一緒くらいの人)のあきらとさん。

YOU、エアリプしたな?

あきらとさんのnoteに、そうコメントしたのはわたしだ。
そして、なんやその「言ってくださった」という敬語は。くだんのnoteのコメント返信にも「尊敬するnoterさんにそのようにおっしゃっていただけることは最高の喜びです。」なんて書きよってからに。距離感じるやんか。ほんで、なんや「近頃才能が溢れて止まらないnoter」て。近頃どころちゃうし。あなたと出会った頃からッ!私の才能は溢れているッッッ!(溢れているのは才能ではなく自己肯定感という説)


さては、あきらとさん。
note同期の私に置いていかれたと思っていますね。
なぜそう思っているのかは、ちょっとよく分からないのですが、あれでしょうか。
私の筆力、構成力、着眼点の良さ、なんしかまぁ、全体的に私の才能に嫉妬しているのでしょうか。(溢れ出る自己肯定感)

別にフォロワー数もスキ数も飛び抜けて多いわけでなく、note公式おすすめ入りも2回しかない(うち1回はnote公式おすすめマガジンにピックされたものの、noteトップの「編集部のおすすめ」には表示されずじまい。そんなパターンもあるのね。)私に嫉妬するなんて、もうそれ、純粋に私の書いた文章に惚れてるってことで、最高に嬉しいことではあるのですが(あきらとさんはそんなこと言っていないのはさておき)、なんで嫉妬してるんですか。

あきらとさんは、私の文章のどこが好きなの?

うっとおしい彼女ぐらいしつこく聞きますよ。
どこをどう好きなのか、はっきり言いなさい。


noteには、とんでもなく魅力的な書き手がたくさんいますよね。
あまりにも美しい文章に、私も書いてみたいなと思わされてしまったサトウカエデさん(私がnoteを書くきっかけとなった方です)、変態的なまでの情熱を、熱さを損ねず文字にしてしまうまつしまようこさん、驚異的な分析力を持ち、やさしくロジカルな文章を書くilly / 入谷 聡さん、うん、書ききれない。

私にも憧れのnoterさんがたくさんいます。
でもね、嫉妬はしないのです。だって、その方になれるわけがないから。
もし、どうにかして、その人になったとして。
それって憧れの人の劣化コピーですよね。
だから私は嫉妬しない。

あきらとさん。
嫉妬しないかわりに、私が何をしているか分かりますか。
真似をしているんです。
こっそりと、真似を。

私の初期のnote。読み返すと少し恥ずかしくなってしまうウブなnoteたち。
私は自分の文章の短所は「押し付けがましい」ところだと思っていたのね。
なんだか、そう、沁み入るような余韻がないのです。

沁み入るような余韻といえば、サトウカエデさんのエッセイです。
彼女のエッセイは、語りすぎない。
大げさな言葉を使わず、淡々と丁寧に情景描写を重ねて深みを出している。

私はカエデさんのエッセイを、たくさんたくさん読みました。
スキを押すのが照れくさくて押さなかったのだけど、実は最初から全部読みました。スキ、押しとけばよかった。
それでね、カエデさんの文章の癖を、ちょびっと私の文章に取り入れちゃった。ちょびっとだよ。
具体的にいうと、情景描写の割合、句読点の打ち方、一文の長さ、などです。
カエデ流の美しさを真似している限り、本家のカエデさんを超えることはないけれど、おかげさまで、私のnoteは初期の頃より押し付けがましさがマシになったと思う。(自己肯定感はマシマシ。うぜぇ。)

真似って悪いことだと思う?
ずるい?
でもさ、考えてみてよ。人類の歴史は、真似の積み重ねだよ。
自分の中からオリジナルの何かが湧いて出るのを待つのは非効率の極みだ。
(テクノロジー界隈ではよく「車輪の再発明」という言葉を使います。)

先述の、まつしまようこさんの情熱や、illyさんのやさしいロジカルさも真似させてもらいたいと思っています。
最近、読みたいnoteが増えすぎて、自分のnoteも書きたくて、真似できるほどに読み込めてはいないのがもどかしい。


前にTwitterで、文章力の向上に、ヤマシタマサトシさんから「文体模写」を勧められたのを覚えてる?
というか、ちょびっとトライしてやめたやろ。

表面的な言葉づかいだけを真似するから、そんなんなるんよ。
とりあえず、言葉選びはあきらとさんのままで、構成を真似してみたら?

あきらとさんの書くものは、ちゃこさんの文章と相性がいいと思う。
ちゃこさんの文章は、しんみりいい話かなぁと思わせておいて、ぞくっとするような観点を出してくる。ぞわぞわさせておいて、ふわっと希望に着地する。感情をひっくり返す達人だ。
繊細な感性むきだしのあきらとさんが、ちゃこさんの構成を手に入れたらすごく化けるんじゃないだろうか。
(もちろん、どんなに上手に真似しても、ちゃこさんにはなれないよ。)

手始めに私の真似でもいいよ!なんかよくわからないけど、尊敬してるんでしょ。
それで、私の文章の癖を教えて。
自分の癖は他人の癖と違って、自分ではよくわからないものです。


あきらとさんが急にへりくだったりするから、ちょっと腹が立って、今日は全体的に尊大な口調のお手紙になりました。ごめんね。
今度あんな態度をとったら、○○××△△〜〜!!

今日のお手紙はこのへんで。



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