難しいことを考えた後は、へそのことを考えることが一番である。

頭がい痛い時に小難しいことを考えると頭が爆発しそうになる。
難しいことを考えた後は、バカなことを考えるのが一番だ。

もし、他人の体のどこかに意図的にへそを生成できる能力を得たらあなたは、
だれのどんなところにへそを作るだろうか。

もちろんへその形は、一般的なへそからでべそまで、注文可能で、
その有効期限も設定することができる。
ただし、他人にへそを生成することができる機会は、1度きりである。

私は、この能力を小学生時代に持ちえたなら
私のことをバカにしてきた主犯格の男の子に使うかもしれない。
へそのやや下に、新しいへそを召喚し、
いつも上げパンでないと海水浴を心置きなく楽しめないからだにするかもしれない。

もし、この能力を中学時代に持ちえたなら、
まさこちゃんの眼鏡似合ってないってあいつが言ってたで、
とわざわざ教えに来た女の子に使うかもしれない。
右手の人差し指と中指の間にでべそを召喚し、
いつも指の間がちょっとかゆいからだにするかもしれない。

この能力を高校時代に持ちえたなら、
こっそり自分も好きだった友達の思い人につかうかもしれない。
首の横にでべそを召喚し、首元のできものに詳しい人みたいなポジションで、
彼に近づくかもしれない。

この能力を大学時代に持ちえたなら、
不思議な力にあこがれている自分に使うかもしれない。
右手の真ん中にぽっかり系のへそを召喚し、普段は手袋や、包帯を巻きつけ、
ピンチになったら「風穴!」と叫びながら手へそを見せつけるからだになるかもしれない。

へそは正直、日常生活で最もなんであるのかわかならない体の部位だ。
きっと増えてもだれも得も損もしない、平和的部位。

いいな、へそ。
私もへそみたいな人間になりたい。
人知れず、そばにいて、人知れずくさくなっている存在。
やっぱり嫌だわ。へそ。

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