とんぼぎり

子供向けの学習教材を作る編集者です。 教科書会社編集補助→編プロ(小学校国・算学参)1…

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子供向けの学習教材を作る編集者です。 教科書会社編集補助→編プロ(小学校国・算学参)10年→出版社編集(2020.3〜) 青森生まれで大学は山形。妻と5歳の娘、10か月の息子がいます(2020.4現在) 日々の驚きや発見をうまく伝えられたらなと思っています。

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小学生の「教科書」を使った学び方を教えます

小学生が使う学習教材の編集者をしています。今は出版社勤務ですが、2月までは編集プロダクションで教材の執筆などをしていました。 #いま私にできること について考えていたのですが、小学校で子供が受け取る「教科書」を使った学び方なら伝えられるかもと思い、書きました。 教科書での学び方は部外者が介入しない方がいい。しかし……教科書は、1ページ1ページに工夫が詰まった本です。市販の参考書やドリルよりも時間やお金をかけていますし、何人もの先生が考えて、検討しながら作り上げています。

    • 有給休暇。書店巡りしたのに全然本が買えなかった自分が、唯一手に取った本

      先日とった有給休暇では、まだ行ったことがない書店をめぐるという体験をしました。 ここ数年、有休は自分や家族の体調不良や、子供の行事や通院などにほとんど使われて、自由に動ける有休は年に一、二度ぐらいです。 今回は久しぶりの休みで、感染対策に気を配りながらの外出でした。 この一年何とかやってはきて経済的には大丈夫だけれど、気持ちの面で意味もなく落ち込むこともある日々。 そんな日常に活力を与えられたらと、気になっていた書店を訪問しました。 個性的で素敵な書店たち。 数軒

      • よいか悪いかわからないけれど、「言葉の危機意識」を持つことについて

        『マスコミ用語担当者がつくった 使える! 用字用語辞典』(三省堂/2020年)を買いました。 この本は、用字用語の辞典なのですが、 「文章を書いたり直したりするときに判断に悩むであろう事例を中心に、新聞や放送の表記ルールを可能な限り示した」 という特徴があります。 例えば、「制作/製作」どちらが良いのかなと迷ったときにひくと、 制作〔主に芸術的なもの〕「絵画・工芸品の制作」 製作〔主に実用的なもの〕「機械・器具の製作」 とあり、さらに、 放送番組は「制作」、映画は「

        • お話の中の人はウソをつきやすいという指摘

          先日の娘との会話を、イラストにして伝えます。

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        小学生の「教科書」を使った学び方を教えます

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        • コロナ流行下の日常
          14本
        • 学びの支援
          6本

        記事

          ひとりの市民として「飲食店が民間学習施設に業態転換する際の助成に関する要望書」を国に提出しました

          この意見は、自分で考えて至ったものですが、飛躍があるのかもしれません。すごく不安な投稿です。 先日、学校の休校や分散登校に伴う保護者の家庭学習負担を軽減させるため、飲食店の民間学習施設へ業態転換することを後押ししてほしい旨の要望書を国に提出しました。 要望書提出の動機学校の休校と保護者の家庭学習負担について、ずっと気にしていました。今後休校が解除となっても、分散登校になる場合もあるし、再度休校になることもあるなと……。 となると、まだまだ家庭学習の比重は高く、保護者の疲

          ひとりの市民として「飲食店が民間学習施設に業態転換する際の助成に関する要望書」を国に提出しました

          楽しい気分になろうと思い、小学生向け国語辞典で「うれしい・喜ぶ」の関連語を書き出しました

          4月1日から、コロナ流行下の日常や教育、学びについての記事を書いていますが、アクセス数を見ると、それ以前に書いた小学生向け国語辞典の比較記事が多いようです。 アクセス増加の理由を考えると、新年度になり緊急事態宣言は継続中なものの、書店が多く再開し、小学校3年生が国語辞典のひき方を学習し始めるために、国語辞典の購入を考える家庭が増えたからだと思います。それで情報収集しようと「小学生 国語辞典」や「小学校 国語辞典」のワードで検索すると、私の記事が上位に掲載されるようです……。

          楽しい気分になろうと思い、小学生向け国語辞典で「うれしい・喜ぶ」の関連語を書き出しました

          子供の学びをサポートしたくて、国語の読解問題を自作しました

          子供の学びを助ける方法について、自分にできることをずっと考えています。 双方向のオンライン授業は、まずは朝の会のような出席確認からで、回線の重さが課題になっているそうです。 映像授業は、長時間見続けることの負担が大きいようです。 そのため、学校を介した子供の学びは、現時点では先生から出される課題が中心なのだと感じます。 課題(宿題)を使った学習には、先生から大量に出されているかもしれないということや、子供のモチベーションが続くのかということの心配をしています。 また、自学

          子供の学びをサポートしたくて、国語の読解問題を自作しました

          慣れてきた赤ちゃんが寝ない問題

          StayHome生活が始まって半月以上が経つ。ほぼ家にいる生活も染みついてきた。なんとか仕事も続けられている。 環境の変化への対応は、大人ができれば子供だってできるだろう。5歳の上の子は新しい習慣(下の子が朝お着替え上手にできたかを独自に採点し、ノートにまとめる作業)(なんだそれ…)を自力で作った。 そして、10ヶ月の下の子も、このところみんながずっといる生活に慣れてきたように思える。 4月の前半は、常に家族が動いている状況を観察して疲れて、気づいたら寝ていると

          慣れてきた赤ちゃんが寝ない問題

          「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」を眺めて育児のバランスを考える

          週末。 先週も今週も、上の子(5歳)が「今日が何曜日なのかわからない」と言っていた。保育園に行かず、家にずっと父がいるからだろう。平日は在宅勤務で働いているところを見せつつ、土日はたっぷり遊ぶことで休日を意識させた方がいいのだろうか。そうしているつもりだけれど……。 上の子は、保育園通いの頃は平日夜と土日しか「家で楽しむこと」の時間がなかった(アイロンビーズをしたり、トランプをしたり……)。4月は家にいる時間が増えたので、「家で楽しむこと」はどんどん増えている(絵本を作っ

          「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」を眺めて育児のバランスを考える

          1週間の定着

          親類や親しい人から、体調面をたずねる連絡がいくつか届く。都内に住んでいるから、心配してくれたのだろう。ありがたいことに、家族に体調不良の人はいない。 青森の実家や、山形の義実家と遠隔だんらんをする。短時間だけれど、安心感をもたらす。上の子は話すことがなくなり画面に収まることを拒否したり、急にやってきたりするけれど。 勤務中は上の子の作業を見守ったり、下の子がグズらないよう近くにいたりしながら原稿を書き、校正をする。夕方になるにつれて立ち行かなくなるけれど、なるべく

          1週間の定着

          子供を見続けていられるありがたさ

          家族4人で毎日家にいる状況を改めて考えると、父親としては子供とずっと接することができる、という見方もできる。それは幸せなことだ。 私は3月に転職をしたばかりだが、前の職場は自転車で行ける距離にあった。朝は上の子を保育園まで自転車で送ってそのまま通勤。昼は週に2日は自宅戻って妻や赤ん坊の顔を見ていた。繁忙期でもほぼ定時帰宅を死守していた。 転職先もさほど遠くはないが、定時でも帰宅時間は少し遅くなるため、上の子によく「パパ遅い〜」と言われていた。 そうした以前の

          子供を見続けていられるありがたさ

          2児を見守りながらのリモートワークに、正面から向き合う

          自宅で過ごす人が大半となり、時間があることでインプットやオンラインでの交流など、有意義に使っている人がいる。その中から未来のスタンダードが生まれてくるような気がする。 で、私はといえば、この状況下であまり時間があるわけではなかった。 なぜなら、日中はリモートワークをしている。そして、5歳児とほぼ10カ月の子も保育園に行かず自宅にいる。つまり、育児と仕事を同時に行う状態になっているのである。 コロナ流行の中、私(同じような境遇の人も多いだろうが)はそうした状態

          2児を見守りながらのリモートワークに、正面から向き合う

          娘と散り際の夜桜の下で

          首相が緊急事態宣言についての記者会見をしているとき、私は外にいた。娘とじっくり話すために。 仕事を終えると、待ち構えていた5歳の上の子(娘)から遊びの要求をされた。 娘の言いなりで、歌うだとか、折り紙を交換するだとかを行う。今度はビデオを撮るから超おもしろく踊ってほしいとのことだったので、一回だけだぞと伝えたうえで超おもしろく踊った(娘は子供用のカメラを持っている)。 すると娘は、もう一回踊ってほしいと言ってきた。 一回だけと言っただろうと断る。しかし

          娘と散り際の夜桜の下で

          筆者のものの見方や考え方

          無料開放された授業動画を見ている。 学校でオンライン授業を行う場合もこうなるのだろうか。いや、もっと双方向性を持ったものにしないといけないか。しかし、人数がかなりいる中での双方向性ってどうするんだろう。例えば、授業内の子供の発言を展開に生かす場合もあると思うけれど、やっていけるのだろうか。…などと考えてしまう。 見ていた授業は随筆だった。 随筆(エッセイ)は、筆者が形式にとらわれず思うままに書いたものだという。 だから、内容は筆者の幼少期の思い出、体験

          筆者のものの見方や考え方

          今日と未来の優先順位

          週末の予定がない。 5歳になる上の子(娘)は2週間に一度、休日の午前に合唱の習い事をしていたが、2月早々にすべてキャンセルになった。実家へ行く予定もあったが、それもなくなった。 それで何が起こるかというと、やることリストのくり上がり、優先順位の変化だ。 ここが不便だからあれ買わなきゃ、将来のためにあれしなきゃ、というのはたくさんある。よく、思いついては(メモしていないと)忘れてしまう。 それで、なくなった予定の時間を使って、元々やろうとしていたことを実

          今日と未来の優先順位

          対面→非対面よりも大人数→少人数

          今もまだ落ち込んでいる。たくさんの人がいる前でプレゼンをしたが、しどろもどろでうまく着地できなかったことを。 これが初めてではなく、前からできていなかった。自分ができない数多くの事柄の1つが、大人数の前で自分を出すことだ。 少人数では相手の性格を考えて伝えようとするからまだマシなものの、大人数になるとその術が使えない。だからこうなるのだと思う。 非対面の場であっても、それは変わらない。 LINEのグループは、やりとりが進むと自分をかなり苦しい気持ちにさ

          対面→非対面よりも大人数→少人数