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イヤホンは恋の味

1ヶ月ほど前に、イヤホンをBluetoothのコードレスタイプに変えた。

耳にぶら下がってるだけの完全なコードレスではなくて、1本につながってるタイプの。

なるほどこれは便利だ!と感動しながら、

今どきの学生はわざわざ制服の袖にコードを通さなくても授業中に音楽が聴けるんだなあ、

とふと気づく。カーディガンにぐりぐりと手を突っ込んでね。

数年後にはこんな話、なにそれ古っ!ださっ!なんて、馬鹿にされることになるのかしら。


あれ。

完全に一個一個はなれてるイヤホンだったら、誰かと片耳ずつ聴く、片耳イヤホンが、メチャメチャ簡単にできてしまう。


てことは。


…なんてことだ!


憧れの、片耳イヤホン、気になるあのコと距離が近くなって心臓がドクンと鳴るやつ。少女漫画テッパンのやつ!

いつかなくなってしまうのかなァ〜〜


危険だ。。コードレスイヤホン。。危険だぞ。。


それとも回り回って、

コードレスイヤホンが、「コード式」「コードレス」という言葉さえも使われなくなるくらいに普及してコード式が姿を消した後。


「気になるあのコと距離を縮めたいキミのための、秘密兵器!」


なーんていって、画期的な商品として再登場したりしてね。

そうなるといいなあ。




青春に想い馳せ、妄想綴る二十一の早春。

完。