司会「こんにちはっ！十一月二十八日、『　　　　　　』の時間です。え～、まずは驚きのニュースが飛び込んできました…」

（スタジオのモニター画面切り替わる）

司会「え～、ＣＭ契約社数〇〇社を誇る若手清純派女優　　　　さん〇〇歳と、　　　　　　賞主演男優賞など数々の賞に輝いた実力派俳優　　　　さん〇〇歳の年の差不倫交際疑惑が今週発売の　　　　で報じられました…」

（ＶＴＲ）

司会「いや～、驚きましたねえ…」

女性アナウンサー「はい、　　さんと　　さんの所属事務所、双方とも『交際の事実はない』という旨のコメントを発表しています。また、　　さんの病状に関しましては　　さんの所属事務所、『大事には至らず現在は静養中です』とのコメントを発表しています」

司会「まあしかし、　　さんと言えば演技はもちろんですし、ねえ、　　さん、もう清楚で非の打ち所のないイメージでしたけど…」

コメンテーター（お笑い芸人）「そうですねえ。僕も一度番組でお会いしたことあったんですけど、もうほんとに挨拶も丁寧で、共演者にもスタッフにも気を使う方だったんで…」

司会「いや、ほんっとうに評判いい」

コメンテーター（お笑い芸人）「いやあ、だからほんとに、まあ、まだどこまであれなのかはわかんないですけど、大変ですよねえ…ＣＭとかそれこそ…」

女性アナウンサー「あ、はい、　　さんとＣＭ契約を結んでいる企業、現在〇〇社あるんですが、現時点で放映中止や契約解除を発表している企業はまだありません。うち数社に問い合わせましたところ『対応を検討中である』とのことでした」

司会「これしかし、放映中止なんてことになったら違約金なんて話にも当然なるんでしょうし、　　さん、これすごい額になるんでしょ？」

コメンテーター（女性弁護士）「まあ契約次第ではありますけど、一般的には数千万円から数億円と言われてますね」

司会「これは事務所が払うんですか？」

コメンテーター（女性弁護士）「事務所との契約内容にもよりますが、本人が一部負担するという場合もありますねえ」

司会「まあこれからどうなっていくかという感じですけども…それにしてもこの発覚の経緯がねえ」

女性アナウンサー「はい、先週火曜日の未明、　　さんが住んでいる都内のマンションに二人でいたところ　　さんが急病を発症、　　さんの１１９番通報で救急車が出動する事態になったとのことです」

司会「それで、言ったらまあ、記者に感づかれちゃったわけでしょ？なんというか　　さんも不運というかねえ、　　さん」

コメンテーター（経済学者）「うーん…私も大学のゼミで二十代の学生たちと過ごしてますけど、もちろんそれは一緒にいる時に急病になったら救急車、当然呼びますし、まあ、まず二人きりになったりしませんからねえ」

司会「ただ　　さんの場合、それによって失うものもたくさんあったわけでね、そこで迷わず救急車呼べるっていうのが…ねえ、　　さん、　　さんって言ったらもうデビュー当時から数々の浮き名を流してきた人なわけじゃないですか」

コメンテーター（お笑い芸人）「いやあ、やっぱり二枚目は違いますよね」

司会「もう我々だったら大慌てでねえ」

コメンテーター（お笑い芸人）「マネージャーに電話しちゃったりしてねえ…いや、まず若い女性の部屋行かないですけどね」

司会「うわ、ずるい！」

コメンテーター（お笑い芸人）「はははは…」

女性アナウンサー「ではここで、お二人の経歴について振り返ってみましょう」

（パネル登場）

（中略）

司会「もう、こうやって見るとほんとにお二人とも華々しい経歴ですけど…」

コメンテーター（お笑い芸人）「いやあ、だからもう衝撃的ですよね。まあ、もちろん、本当にそういう関係だったのかはわからないですけどね」

司会「それを含めてこれからどうなって行くのかっていうことですけども、まあでもこれねえ、　　さん、　　さんの家庭の方もね…」

コメンテーター（女性弁護士）「そうですねえ、何よりもお子さんがいらっしゃるわけですからねえ。やっぱり私も母親としてね、やっぱりそれは許されないことだと思いますね。それと　　さんの体の方もね…」

コメンテーター（お笑い芸人）「あ、まあ、それは…」

女性アナウンサー「大事を取って静養中ということで…」

司会「まあ、これからこの話題、どうなっていくのか、という感じですけども…一旦CMです」

（テロップ「　　　動物園脱走サル速報」）

（ＣＭ）