毎回１冊の本を音声でご紹介する「北村浩子のbook on」。今回取り上げるのは戌井昭人さんの『ゼンマイ』（集英社　1300円）です。
（ちょっぴり？）世間から逸脱してて情けなくて、でも愛嬌があって憎めない。戌井さんの小説に出てくる男性が好きという女性、多いと思います。わたしもです。この最新作『ゼンマイ』は、トラックで財を成した７７歳と、３７歳の売れないライターの男２人がモロッコを旅するロードノベル。昭和の横浜も描かれています。