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年中休業うつらうつら日記(2024年1月20日~1月26日)

24年1月20日

前夜のZOOM飲み会でキャラバン購入の話を披露していたところ、「どうも変な異音がする。耐えられないほどだ」とGくんが言うので、長老が大変興味を持って、「車中泊はやりたくないが、ドライブだけならつき合って乗って音を聴いてみたい。そのあとはせいうち家で宴会じゃ~」と盛り上がり、Gくんも大変喜んでいた。

しかし、ZOOMを出てから考えると、2週間後に伊東の方に友人の別荘を訪ねる計画もあることだし、と、少しでも早く異音の正体を突き止め、できればすぐに買った中古車屋に持ち込んだ方がいいのではないかと思った。
実際、Gくんも走らせてみてすぐ、「これはおかしい」と思ったのでそのまま中古車屋に戻ろうかと思ったが、ずっとUターン禁止の道だったので戻りそびれて家まで帰ってしまったと言う。
彼は、買ったものに文句つけるクレーマーをやるのがとても苦手なのだ。
その気持ちはよくわかるが、できるだけ早く持ち込みたいと思った。

ZOOMに戻って話すと他の人たちには関係ない話で迷惑をかけるので、とりあえず長老に「土曜のうちに持ち込みたいので、昼頃迎えに行って一緒にドライブ、という話はなかったことにしてください。すみません」と謝り、快諾してもらった。

そのあとGくんに「昼に迎えに来てもらうのは止めて、朝、こちらから電車で出かけるから、そのまま少し音を聴きながら中古車屋に持ち込もう」とせいうちくんが提案したところ、勝手に予定を変えてしまったことで激怒された。(かなり酔っぱらってたからなぁ)
「日曜でいいじゃろ」
「それじゃ2週間後に間に合わなくなるかもしれない。できるだけ早い方がいいよ」
「だ~か~ら~、日曜は充分早いぞ。おまえら、バカか?」と怒りは収まらない。
勝手に予定を変えたこちらが悪いのだから、と猛省して、長老にも連絡して元通りのスケジュールに戻し、宴会も復活させた。

で、今日の昼、ちゃんと起きられたらしいGくんから「今からこっち出る」と連絡をもらい、準備して待っていた。
時間より早く現れたGくんと3人でキャラバンに乗る。
私にとってのほぼ定位置となる後部座席は座り心地がよく、たいへんいい環境だった。
それに、驚いたことにGくんは昨日のことをちっとも根に持ってないらしく、不機嫌な様子がないのだ。
単純に酔っ払って何も覚えてないのかもしれないが、この人のキレる時はキレる、必要ない時は冷静、というキャラクターがとてもいいと思う。

長老宅で彼を拾い、一路川口へ。
しかしその途中でもう、
「この音はターボ音だろ。別におかしな音ではないぞ」と3人の結論が一致したため、中古車屋に行くことはなかった。

首都高に最小料金で長く乗る裏技を使ってみたいGくんの指示通りに運転手せいうちくんは高速に入ったが、出口を間違えてあっという間に出てしまった。
品川近辺だった。
「ここから家までって相当あるな」とちょっとうんざりしかけたが、せいうちくんが真面目に運転し、ちゃんと家の近くに着いた。
途中のハードオフやコーナンで車中泊関係の物をショッピング。
うちはなんだか自宅用の生活用品ばかり買ってしまったが、Gくんが買ったクーラーボックスと、うちが買った2つつなげて2人で寝られる寝袋はお得な買い物であった。

20時から8時までの12時間で300円のコインパーキングが近くにあり、食料品店で宴会用の酒やつまみを買ってもまだ19時だったが、「100円余分に払うだけだから」とせいうちくんが我々を下ろして1人で停めに行き、宴会の始まりだ。

「今日は『ジャイアント・ロボ』を観るか『呪術廻戦』を観るかの二択だ」と私が言うと、長老は一も二もなく「ジャイアント・ロボ」OVA版を選んだ。
ダイニングの壁をスクリーンにしてプロジェクターで映写し、デカい画面を堪能していたが、途中でdアニメのサブスクに入っていると知った長老が「鉄人28号」が観たい、と言い出し、未見のものを掘り当てて観始めた。
タンドリーチキンを焼き、カレーを食べて、映画鑑賞。

なかなかの名作だった。
Gくんはなんでもよさそうに酒を飲んでいた。
実際、終わる前にもう布団に行ってしまってたよ。
お疲れだったんだね。

皆、風呂はいい(長老は出がけに入ってきたそうだし、Gくんは何日も入ってないからおんなじだ、と言っていた)となって就寝。
明日はコインパーキングのひと晩時間が切れる8時には出発してもらわねば。

24年1月21日

わりと朝から緊張の続いたせいうちくんはあっという間に寝てしまった。
私は結局朝までほとんど眠れなかったんだが、7時頃にうとうとしてた1、2時間の間にお客さんの2人はキャラバンで帰ってしまっていた。
お見送りできなくてごめんなさい。

こうして初キャラバンドライブは終わった。
いい車だ。
「5年はもつだろう」とGくんは言うが、せいうちくんが本格的にヒマになって何カ月も車中泊ができるようになるのは5年後だ。
それまでは夏にひと月とか頑張って休みを取る、と言っているが、どうなることか。
週末をできるだけうまく使って、何度も車中泊にトライしたい。

24年1月22日

せいうちくんは朝から出社。
私は薬をのんで朦朧としていた。
朦朧としながら読んだ迫稔雄の「嘘喰い」全49巻はよくわからなかった。
やたらとギャンブルの強い、やたらと頭のいい、やたらとケンカの強い男たちが「賭郎」というギャンブル立会人の組織のトップを取り合う話だった。
絵はカッコいい(ジジイがいい味出してるので、枯れ専の人はたまらないだろう、と息子妻Mちゃんのことを思う)が、なんつーか、いかにも麻雀漫画雑誌に載っていそうな話だった。
息子はこれを「面白いよ」と言っていたんだが。


24年1月24日

心療内科の通院日。
今回は駅前でいろいろ用事をすませなければならないので、自転車で行ってクリニックの前に停めておくのをやめて、電車でお出かけ。
まずは行きがけの昼過ぎのローソンで最近ハマっているチョコデニッシュを3個ゲット。
パンを300円以上買うとレジ前にずらりと並んだペットボトルの飲み物がもらえるそうなので、ありがたく「紅茶花伝」をいただく。

久々に乗る電車はなんか怖い。
外に出ないでいるうちに「人混み恐怖症」になってしまったかもしれない。
コロナやインフルが怖い、という意味ではなく、まわりに様々な人生をしょった人々が動き回ってそれぞれの用事をしているのだと思うと、なんだか眩暈がするのだ。
「皆さん、おひとりおひとり、どういう人生ですか?」とか聞きたくなる。

駅に着いて、まずはメガネスーパーに行ってメガネのフレームが緩んでしまったのを直してもらう。
こないだせいうちくんがZOFFでメガネを作った時、私のもついでにフレームだけ観てもらおうと思ったんだが、「これはZOFFのフレームじゃないですね。万が一折れたりしても責任を負いかねるのですが」と言われ、急いでいたこともあり、また今度1人で来た時にしようと思ったのだ。

続いてピルケースを探す。
私の心臓関係の薬は一包化されているので細かい薬をあれこれ入れる必要はなく、むしろ漢方薬もあるので大きめサイズがいい。
先代のは前に住んでたマンション近くのスーパー2階が100円ショップだったので、そこで買った。
6年ほどは使ったかな。よくもったもんだ。

せいうちくんから100均の場所は2か所聞いていたが、1軒目には欲しいのがなく、2軒目は100均を廃業して「わんにゃんかふぇ」になっていた。
ロフトに行ってみたが、トラベル用品にも衛生用品にもない。
案内してくれたおねーさんに「薬局さんとかに、置いてますかね?」と聞いたら、「100均とかの方があると思います」と近辺の100均を2軒ほど教えてくれた。
ありがたく思いながら2軒回ったが(これで通算5軒だ)全然ない。
しょうがないから道端でAmazonさんをポチる羽目に。
100均で買えたものを698円で買う悔しさ。

図書館に行って本を返して、まだ全然予約の時間には早く、どうかしたらドクターはお昼を食べてるんじゃないかという時間だったが、とにかく行ってみよう。
座って休めるだけでもありがたい。
ところが待合室にはすでに1人の男性が待っている。
ドクターは診療室で面談中の気配。
1時半の出来事だよ?!
このクリニックはいつお昼休みを取るのだろう。

わりとすぐ私の番が回ってきて、
「で、どうでした、この2週間は」といつものように聞かれた。
せいうちくんの妹さんとの仲をどうしたらいいのかわからなくて、そのことばかりしゃべってしまった。
問題は、お義母さんがせいうちくんに言うことと妹さんに言うことが違っていて、思い違いなのか確信犯的にウソなのかわからないが、その行き違いで妹さんは「せいうち氏は母親に冷たい」と言い募るのだと思う。

ドクターもひとしきり聞いていたが、実家の親子関係、きょうだい間で相当腹に据えかねることがあるらしく、
「嘘ばっかりつくんだよな。それでいて、綺麗ごとばっかり言うんだ。最後は金ですからね。お宅ももめますよ」
おいおい、患者をより不安にさせてどうするんだ。
「主人は妹さんにどんな返事を書いたらいいか、悩んでいます。私も胃の腑が気持ち悪いです」と訴えてから、もう「あなたはこの問題から手を引きなさい。ダンナさんの問題だから、彼に任せなさい」と言われるかと思ったが、「私自身の実家にも正義と公平がなかった」というトラウマが発動しているので、無視するわけにはいかないらしい。

「主旨もよくわからないし、主人も『今さら仲よくしよう』と言われても無理で、どう返事をしたものか、と悩んでいます。どんな返事を書いたらいいと思いますか?」と質問した答えは、
「『きょうだいは他人の始まり。仲良くなんかしたくありません』って書いてやりなさい」という乱暴なものだった。
しかしそれぐらい言っちゃった方が却っていいかな。
せいうちくんにはそんな度胸はないからあいかわらず煮え切らない返事を出してしまうのだろうが、「きょうだいは仲良く」ってのがそもそも神話なのかも。
キリスト教によれば人類初の殺人事件は兄弟間で起こってるんだしな。

「きょうだいの仲が悪いことほど親にとって悲しいことはない」と嘆いてみせるお義母さんは、何年か前にせいうちくんに老人ホームを探させておいて「やっぱり入りたくない」、まあここまではいいとしよう。
しかし、家族会議の席で妹さんが、「親を老人ホームに入れようなんて、何考えてるの?親不孝で、冷たすぎる!」とせいうちくんを激しく糾弾した。
あとからせいうちくんが「なんであの時何も言ってくれなかったの?『私が探して、って頼んだのよ』ってさ。おかげで妹に人非人だと思われたよ」と抗議したら、「うっかりしてたの」。
そんな大事な局面でそういううっかりって起こるものだろうか。

せいうち実家に「結婚したよ」とだけ報告した、招待も一切せずに進んだ結婚話についても妹さんは手紙の中で触れており、「息子くん、おめでとう。あんなに小さくて抱っこさせてくれた息子くんがもう結婚かと思うと感無量です」とか書いてるけど、「でも親戚同士のことだし、できれば又聞きではなく息子くんから直接聞きたかったな…」ときた。

同棲してるけど結婚はまだ決めてない。って状態の時にアメリカのせいうちくんの従姉が遊びに来たから親族で会おう、って話になって、従姉の子供には中学生の双子もいてお義母さんの負担になるから外で食事しようってせいうちくんが提案したのに、「いっぺんうちで集合してから行くのがいい」と言い張り、わざわざお茶や果物などを用意するつもりだったらしい。
「そういうのが大変だから、外で食事にしようって言ってるんじゃないの」とせいうちくんが説得しても聞かない。
そして、息子も当時はカノジョだったイマ妻を連れて行きたいと言ったら、最初はいいと言ったのに、妹さんが「結婚も婚約もしてないのに実家に来るなんて非常識。そんな人に会いたくない!」とつむじを曲げたため、お義母さんから息子に、「その人は連れてこないでちょうだい」と。

孫がつき合ってる人を紹介しようと言ってるのに「会いたくない」と言う神経がわからない。
妹さんのせいにしてるっぽいのも気になる。
従姉の長女のLちゃんは日本に来た時にカノジョに会ってすっかり仲良くなっていたので会うのを楽しみにしてくれていたんだが、従姉が「なんでかわからないけど、Mちゃんは連れてこないで、ってせいうち母が言ってるみたいよ。なにがいけないのか私には全然わからないんだけど。それで、妹さん一家は欠席するらしいから、もうシニアは入れないで私たちと子供たちだけで会おうよ。L(長女)はMちゃんに会うの楽しみにしてるし、双子たちも息子くんがうちにステイした時のことよく覚えてて、会いたがってるから、もう、会いたい人だけで会おう!」と英断を下してくれた。
「シニアたちは私が別に訪問しておくから」とまで請け合ってくれて、連絡役まで買って出てくれた。

お義母さんは「いろいろ支度もしたのに、まったくNちゃん(従姉)は勝手なんだから!」とぷりぷりしてたので、せいうちくんが、
「そもそもそういう支度をしなくて済むように段取りしたのにしてる方がヘンだよ」
「お客様がくるんだもの、お茶ぐらい出すでしょう!」とプチ喧嘩してたなぁ。

ま、要するに「結婚前に同棲し、それを恥ずかしいとも思わないで祖父母の家に来ようなんて、非常識だ」と言ったわけで、さすがに息子も、「訪問したいって気持ちは、正直、かなり少なくなったね」と語っていた。
そんな2人が結婚するからと言って、自分たちを拒んだ親族にわざわざ挨拶をしたくなるものだろうか。
なるべく関係なく過ごしたくなるのが人情だと思う。
それを「直接聞きたかったな…」なんて、甘い。甘すぎる。
もしかして全部忘れてるのか、それか礼儀を教えてあげたのであって感謝されこそすれ避けられる謂れはない、と思ってるんだろうか。

「これじゃ減薬は当分無理だねぇ」とドクターはため息交じりに処方箋を書いてくれた。
「私はもうどうしていいかわからないんです。どうしたらいいんでしょう?」
「上の代が死ぬのを待つしかないね。とにかく2週間後にはまたここにきて。それ以外のことは考えなくていいから、絶対に来てね!」というのが今の私のミッションだ。
なんとかそれだけは守ろう。

24年1月25日

大変だ大変だ。
せいうちくんが急に思い出した予定によると、Gくんと車中泊の旅行に行くに際し最初の日に泊めてもらう予定のMちゃん夫婦の別荘に行くのが2月3日。
翌日は伊豆のどこかで車中泊の計画だ。

ところが、年に2回の落語の会がばっちりそこに重なってしまっていた。
見事なダブルブッキングだ。
いつも一緒に聴きに行って終わったら蕎麦屋呑みをするK子ちゃんとNさんはうちの近所の公会堂でやる落語界のためにわざわざ来てくれるし、チケット4枚を取るのも相当苦労した。
我々が行かないなら彼らはこっちの方まで来て落語を聴く義理はないわけだ。チケットも惜しい。

とりあえずGくんに「ダブルブッキングしてしまった」と日程変更を申し込むが、ソロ車中泊に出ている彼はもう寝てしまっているのか、返事がない。
Mちゃん家に日程変更があることだけ伝えておこうかとも思ったが(向こうはリゾートマンションにゲストルームまで借りてくれている)、先日、予定の件でフライングをしてしまってGくんに散々怒られたので、とりあえず彼と連絡がつくまで待つ。

幸い、途中で起きたのか、返事が来た。
「わしはいつでもかまわんぞ。なんなら今週末でも」とのことだったが、さすがにそれはMちゃんたちにも急な話で負担をかけるので、1週間遅らせてあらためてゲストルームをとってくれるようお願いする。
2人とも、「いつでも大丈夫だよ~」という感じで、丸く収まった。
よかったよかった。

ところでFBへのGくんの投稿や車中泊のMessengerグループの写真や話を見ていたら、ずいぶんいろいろ内装に工夫を凝らして、今はベッドを持ち込んでいるようだ。
私たちもむらむらと行きたい気持ちが燃え上がり、Gくんに「土曜に帰ってくるなら、そこからまた家をスタートに車中泊しない?」と打診したところ、今のベッド状況では後部座席を使えないため、2人しか乗れないそうだ。

「土曜の昼頃そっちに車を持って行くから、ぜひ今の状態を2人で試してくれ」と提案してきた。
「わしは電車で帰るから」というのはあまりに申し訳ないので、「Gくんちまで電車で行って車を受け取るよ」とせいうちくんが言ったのだが、三浦半島の辺をぶらぶらしてるGくんにとってはほぼ帰り道にうち近辺を通れるし、工夫した内装をそのまま渡したい気持ちも強いのだろう、「全然かまわん。最後、さいたまの家まで持ってきてくれれば」という返事だった。
鉄ちゃんでもある彼にとって、電車で帰るのは何の苦痛でもないのかもしれない。

週末に車中泊を入れた我々はさっそく張り切って「群馬 車中泊 温泉」をググる。
前に2回行ったところも含めてたくさんあるのだが、今回は敢えて違うところに行きたい。
寝袋等の装備が薄いのであまり寒いところに車を停めるわけにもいかない。
1日半で温泉2回入ろうという大胆な計画も実行したいと考えると、秩父のあたりの温泉に入って夜はそこで車中泊(山奥ほど寒く無かろう)、翌朝は早起きして群馬に向かって北上し、相当ひなびたところに行くことにした。
昼間h走る分には寒さは気にならないが、夜泊まるところは平地に近い方がいい。

上手くいくかどうかわからないが、初めて自分たちで計画まで立てての独立車中泊だ。
師匠がいないとものすごく不安なんだが、レンタカーでなく仮にも自分たちの車で行くのも初めてなので、なんだか浮かれてしまう。
せいうちくんの妹さんにどんな返事を出すか、2人とも胃がキリキリするほど悩んではいるが、この週末は浮世の雑事は忘れてキャラバンでの旅を楽しもう。

今週末はペア車中泊、来週末は落語会、再来週は3人で友人の別荘を訪ねながら車中泊も楽しむ2泊3日。
ずいぶんゴージャスじゃないか。
もやもやする時は「憂さ晴らし」をするしかないね。
今日は整形外科に行ってシップと鎮痛ジェルをもらってきたし、溜まってたマンガの山も自炊しきったので、ちょっとさわやかな気分。

朝基まさしの「マイホームヒーロー」って、妻と娘をヤクザに殺された男性が復讐のためにダークサイドに身を投じる、って話だとばかり思っていたけど、実は当たらずとも遠からずではあるが、全然ヒーローっぽくない普通のおじさんが家族を守るために頑張る話だった。
奥さんの実家が新興宗教なのも絡んで、非常に面白い!

24年1月26日

月に1度のはずの心臓の検診日だが、今回は2週間で来院。
前回、血液サラサラのワーファリンの値が低すぎる、つまりサラサラしてないので人工弁のところで血栓ができやすくなってしまうため、大胆に「1.25mg」から「1.75mg」に変えた江口のりこ似のツンデレ女医さん。
「思い切って上げたから、2週間後にまた様子を見せに来て」と言われた。
私の予想ではかなり上に振れてる状態(サラサラ過ぎて血が止まりにくい)になっていて、そこでびしりと「1.5mg」に決め打つのではないかと。

さて、昼の診療が終わる頃に行ってみたら、みんな考えることは同じなのかそれなりに混んでいた。
しかしもう朝一番の病院の前で列をなして待つなんてできないよ。
座れるだけでもいい、としばらく待つ。

それでも20分ほど待ったら呼ばれた。
江口のりこ似はとにかくワーファリン値が気になるらしい。
小指の先にぷつっと小さな穴をあける器具を使い、できた穴からマチ針の頭ほどの血液を絞り出して掌に乗片手で軽くつかめるぐらいの小さい測定器のセンサー部分(厚紙に溝が入ってるような感じ。このチップを毎回取り換えて使う)に乗せる。
血圧を測っている間に機器がピピッと鳴り、ドクターも私もさっと目を走らせた。
「2.7」。
「1.8~2.2」が理想的と言われるワーファリン値としては高い。サラサラ過ぎだ。
でも、こうなるのを見越して2週間前に思い切り上げたので、江口のりこ似はひるまない。
予想通り、「高め安定を狙って1.5mgにしましょう。気になるから2週間後にまた来られる?」
はい、基本、通院以外はヒマですから。
「先生は、うまいですね。低めが続いてもあわてて薬量を上げたりせず、様子をみて低過ぎたら思い切っおちつくて上げて、そこから安定させていく。好きなやり方です」
「あら、そう?」
やった!江口のりこ似がちょっとデレた。
「前の先生はワーファリン値が上下するのに合わせて毎回薬の量を変えてましたからね。落ち着くヒマもなかったですよ」
「もともと1.25mgか1.5mgあたりで安定してたから、今度もそうだといいわね。痣とか内出血できやすくなってない?」
「はい、大丈夫です!」

春すぎぐらいに大きな病院でエコーを撮ること、胃腸の内視鏡検査を受けること、乳がん検診を受けることをドクターの方から依頼を出してもらう。
自己都合の健診は保険が効かないが、私の場合は全身状態が悪いので、用心のためあちこちウケておいた方がいい、とドクターのお墨付きが出るのだ。

薬局で薬をもらっておしまい。
荒川弘「黄泉のツガイ」や山田芳裕「望郷太郎」等の最新巻が出たのでスキャンしてクラウドに上げた旨、息子に伝える。
「マイホームヒーロー」既刊を全部買ったのが嬉しいらしい。
「呪術廻戦」の伏黒くんにまったく目線が向いていなくて、「宿儺=虎杖」と思っていた足元をすくわれた驚きと興奮を話せる人に今のところめぐり逢っていない。
息子でさえ「呪術廻戦は難しすぎてついていけてない」のだそうだから。
それより妻が「HUNTER×HUNTER」を読み始めたことの方が喜ばしいらしい。

「HUNTER×HUNTER」と「黄金のガッシュ」と「ワンピース」はいつか越えねばならない壁として温存してあるので、息子妻のMちゃんと興奮を同じくするためにもそろそろ「HUNTER×HUNTER」を読み始めようかな。
問題は、荒川弘の「アルスラーン戦記」の出ている巻を全部読んでしまって、しかもそこでアルスラーンが母タハミーネから「おまえは私の子ではない」と言われるすごく先に進みたいシーンなんだよね。
しょうがないから田中芳樹の原作を読んでいる。
もちろん律義に最初からだ。
どうせ最終巻をまだ読んでなかったんだから、この際全部読んでしまおう。
ああ、マンガが滞る…

「アルスラーン戦記」文庫版の表紙イラストが天野喜孝から山田章博に変わっていたのは全然気がついてなかった。
今となっては天野喜孝もそうありがたくはないのだが…

   

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