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年中休業うつらうつら日記(2024年2月9日~2月16日)

PCの入れ替えのため、3月いっぱいでホームページ「おひるね倶楽部」を閉じようと思います。今、そちらから「note」に来てくださっている方は、どうぞ「note」をお気に入りに登録し、そちらから「年中休業うつらうつら日記」にお入りください。お手数をおかけしますが、よろしくお願いします。

24年2月9日

金曜と土曜にGくんと我々夫婦3人で伊豆の方に車中泊を計画した。
まずは伊東の近くのリゾートマンションにいるお友達、I夫婦を訪ねて、1泊目はゲストルームに泊めてもらうことに。

朝、7時ごろにはGくんが迎えに来てくれた。
今回の大きな課題は「車内で湯を沸かしてカップ麺を食べる」ことだったので、うちにあったカセットガスコンロを持っていく。
「やかんはないか、やかんは」とGくんが言うので探したが、電気ポットにした時に捨ててしまったようだ。
そのポットすら、「常時お湯をなみなみと98度に保温しておく必要はない」と気づいて処分し、ティファールみたいな「すぐ沸く小さな電気ケトル」に入れ替えてしまった。
あと、Gくんの寝袋は優秀だから布団はいらないそうで、我々の分の掛布団を積んでいった。

Gくんは家庭用の魔法瓶(「おまえは何歳だ!って言うぐらい、昭和を思い出すじゃろ」)を持ってきていて、とりあえずのお湯には不自由しない。
インスタントコーヒーを紙コップで溶かす「Gくんコーヒー」を何杯もご馳走になった。

相模原から小田原を目指し、あとは海岸線を走った。
昔くらぶのみんなとよく通ったような道だが、さすがに冬枯れの朝の道はすいていた。
私もちょっと運転させてもらった。
Gくんによれば私の運転は「度胸がありすぎ。わしよりずっと車間を詰める」そうだ。
ドライバーとしてはたいそう優良なGくんは、横道から入ってくる他の車に寛容で、たいてい車間をあけて入れてあげている。
私はどっちかと言うと車が詰まってるとき以外は入れてあげない。
ただし、前方に右折車がいて後続がたまっているような場合は減速してパッシングで「行け」と言ってあげる。
要は車の流れ次第だ。スムーズな流れが一番。

湯河原、伊東、熱海といった湯どころを通り抜け、途中で何度かコンビニで止めて朝ごはんを買ったりカフェラテ買ったりトイレに行ったり。
Gくんの持論によると、車中泊の旅(というか、ドライブ全般)はあちこちのポイントで止まるのが大事なのであって、ただずっと車を走らせているだけの何が楽しいかわからん、とのこと。
せいうちくんはいったんハンドルを握ると、どこかで止まるという発想がなく走り続けるので、Gくんに詰問されていた。
「僕は運転が好きなんだと思う。走りだすと、止める気がなくなっちゃう」
この旅では、「人の趣味は様々」という点を思い知ることになる。

せいうちくんの強いリクエストで旧吉田茂邸を見学する。
たいていの博物館や史跡は私の障碍者手帳で本人と介護者1名が無料とか半額になる。
普段の車中泊では「金がかかるところには行かない、入らない」をモットーにしているGくんも、「3分の1ならいいかな。むしろそっちのコンプ欲が出てきた」と語っていた。
昔に建てた家は焼けて再築されていたりどこかから移築されたりして見事なものが多い。
旧吉田邸も見に行った甲斐があった。

基本、高速道路を使わないので、街はどこも面白い。
見たことないチェーン店が幅を利かせていたり、農業専門のホームセンターみたいなのがあったり、それぞれの場所の人々の暮らしであった。

17時にIくん宅を訪ねる約束だったが、時間も余りそうだったので、かつて「美味しいから」というだけの理由で東京から大挙して車を連ねてわざわざ買いに来た「イカの塩辛」の店を探そうという話になった。
せいうちくんは大体の場所を覚えているという。
Iくん妻のMちゃんに「昔、よく塩辛買いに来たお店ってどこだっけ?」と聞きながら車を走らせていると、「どこのことだっけ?今、私たち買い物に出ているから、合流しよう。どのへん?」と返事が来る。
「ファミマを出たとこ」「ああ、あの角のところのファミマね」とやり取りしてるうち、かつての店と同じかどうかはわからないが、せいうちくんが塩辛ひと瓶買ってくる間に、向こうが追いついてくれた。

そのあとはI家の車に誘導されてすごい坂の細道を上る。
「この道は、案内があって確信がなければとても登れなかったね」と言ってるうちに、坂の中腹のリゾートマンションに着いた。
屋上の駐車場に止めさせてもらい、Iくんが持ってきてくれたカートに寝袋や荷物を積んで、まずはゲストルームに。
ひと晩3千円で泊めてくれるのだ。
「まずお風呂に入りなよ」と言われて案内されたのが別フロアの大浴場。
24時間温泉が引いてあるそうだ。
私はひざをかばって濡らさないようにしながら入った。
男湯にはGくんとせいうちくん。

上がって、I家リビングで宴会。
久々に会うI夫妻は愛犬ともども歓迎してくれた。
先代の愛犬に供える花を買ってきてよかった。
海辺ならではの新鮮な刺身盛り合わせと、器用なIくんが次々に揚げる魚フライをたくさんいただいた。
お土産の塩辛も大好評。どうも店は違うような気がするが、この辺の塩辛はみんな美味しいのだろう。
保冷設備がもうちょっと充実していたら干物なども買って帰ったのだが、残念だ。
日本酒とクラブハリエのバームクーヘンをおみやげに持っていき、喜ばれた。

Ⅰくんは、「あちこち行くのに、ご当地の美味しいものを食べたりしないの?」と不思議そうに聞く。
食パンと刻みキャベツのパックを買って、あとは道々コロッケなどを買ってパンで挟み、キャベツを添えてマヨネかソースをかけて食べるのが「Gくんの普通食」だとか、私はたいていファミマのサンドイッチを朝ごはんに、昼はポテチとか食べてて、夜はやはり道の駅に行く前に巨大スーパーに寄った時に「ねぎとろ巻き」とか「いなりずし」とか。
せいうちくんは何食べてるのかよくわからない。
朝は野菜ジュースを買い、夜は厚揚げにしょうゆをかけたり味付け卵を買ったりしてるようだ。
いずれにしても基本はスーパーとコンビニ。
「せっかく旅してるんだから、いろいろ名物を食べればいいのに」とIくんは驚いていた。
普通そうだよなぁ。

夫人Mちゃんとマンガの話に花が咲き、やはり羽海野チカの「はちみつとクローバー」は名作だ、と語り合えて楽しかった。
Kindleで「三体」を読んだMちゃんと話すのもうれしい話題だった。
まわりの人はわりと文庫になるのを待っていて、未読の人が多いので。

Mちゃんはうちがマンガのデータ化を行ってるのは知ってたが、それは手持ちの分だけをいわゆる「自炊」したのだと思っていたらしく、今も新しいマンガを買うたびに裁断してスキャンしていると知って驚いていた。
「だって、最新巻を待ってるマンガが120種類あるんだよ。それが毎日のようにAmazonから届くんだから、毎日データ化しないとすぐに家からあふれちゃうじゃない」と言ったら「そんなに!」とますます驚いていた。
I家は長老のように別荘をマンガ部屋にしたりしていなくて、紙の本は東京の自宅に置いてあるだけなんだそうだ。
新しいのはKindleで買って読んでるみたい。
「はっきり言って、Kindleよりうちでスーパーファインの画質で取ったスキャンマンガの方が画質がいい」と威張ってしまった。でも本当なんだもん。

途中で金曜定例ZOOM会が始まっていたらしく、長老からメッセージが来たようだ。
Gくんがスマホで入り、I家の窓からの見事な対岸の明かりや、愛犬と夫妻を映していた。
最近2人ともZOOMに来なくて、こもって暮らしてるからなぁ。
特にMちゃんは完全テレワークなので、この3年間ほとんど人と会っていないらしい。
「ずっとうちにいるのかぁ。それはそれで大変な暮らしだねぇ」とせいうちくんが言ったが、それを言ったら私だって通院以外ほとんど家から出なくて、1日中ドアを開けない日が多いぞ。
引きこもりを競ってもしょうがないが、私の暮らしも相当変わった生活だと思う。

夜も遅くなったので、せいうちくんがお皿を洗い、みんなでお茶を飲んでクラブハリエのバームクーヘンを食べてお開き。
Gくんは「クラブハリエが何ほどのものか、知りたい」とわざわざスーパーで売っている安いバームクーヘン(20センチ径ぐらい)を買ってきて食べ比べようとしていた。
さすがにヤマザキパンのだったりはしないが、聞かないメーカーだ。
でも、これはこれでもっちりして美味しいともいえる。
私はあくまでクラブハリエのファンを続けるが、コスパはGくんのやつの方が良さそうだ。

ゲストルームに戻って寝袋を広げ、敷布団代わりにし、掛け布団をかけて2人で並んで寝る。
Gくんは寝袋に入ってぬくぬくと。
しかし、部屋にエアコンがついていたのでひと晩中26度の室温だったので、やや暑かったかも。
網代の夜はこうして更けていった。

24年2月10日

翌朝は11時ごろ出て、駐車場でMちゃんたちと記念写真を撮る。
近くの整形外科で膝の傷を消毒してもらい、そのあと伊豆の海岸や山中へ。
天城高原近くで、雪の積もった駐車場にノーマルタイヤで突っ込んだので動けなくなって焦ったが、ドライバーGくん曰く、「チェーン積んでなかったらさすがに突っ込んでない」。
確かに苦労してチェーンつけたらちゃんと脱出できた。
山を下りたところでチェーン外したとたんに、目の前に「チェーンが必要」の伊豆スカイラインが登場。
がーん!と思ったら、昼間はチェーンつけてなくても走行できるそうだ。

山の中をうろうろし、巨大スーパーとか道の駅で時々止まりながら(Gくんにはこれが重要)西伊豆スカイラインを走る。
ワインディングロードの大好きなせいうちくんが張り切っていた。
タバコ値上げの際に禁煙したGくんなのに、「車中喫煙可」にしてくれたので、後ろの席で時々小窓を開けて喫煙できるのがいい。
スナフキンみたいに「あらゆる規則が嫌い」なGくんに感謝だ。
もちろん今の車に灰皿はついてないので、持参の携帯灰皿を使い、喫煙所に巡り合うたびに中身を捨てている。



御浜岬の戸田灯台で夕日が落ちるのをじっくり眺めていたら、目的地の道の駅「くるら戸田」に着く頃には駐車場が満員。
前に4台待っていたので「お風呂から上がって帰る人が出るだろう」と待つこと30分で、やっと停められた。
Gくんによれば「確かにここはS級の道の駅のわりに駐車可能台数が少ないが、これほど満車だとは。そうか、わしはいつも休日には来ないからか」と、サラリーマンとの車中泊の難しさを痛感していたようだ。
夜中になっても満車以上(ゼブラゾーンや歩道の利上げの違法駐車が数台)で、キャンピングカーも10台以上いた。
どうやら車中泊は大流行中のようで、今後何らかの規制がかかるかも、とGくんが憂えていたよ。
その憂いは車中泊に出かけるたびに嵩を増しているようだ。

今回の大きなテーマは「車中泊で湯を沸かしてカップ麺を食べられるか」だったので、うち持参のカセットコンロとGくん持参の小鍋で、Gくん宅の魔法瓶に残ったぬるい湯を沸かして待つ。
もちろんコンロから目は離さず、可燃物は遠ざけ、窓を少し開けての実験だ。
ここまでの間の巨大スーパーでそれぞれ買っておいたカップ麺の薬味やスープを入れる順番を確認しながらの作業である。
最近のは、ホントめんどくさい。

せいうちくんの太麺はお湯を入れて5分だが、私は細麺の博多ラーメンを買ったので2分。
お湯を入れても時間を測り始めないせいうちくんや、Googleさんに3分測れと命令してなかなかいうこと聞いてもらえないGくんを尻目に、ちゃんと腕時計を見ている私。
結局みんな私の腕時計で2分測ったのを起点にそれぞれのカップ麺を待つことになった。
チャーシューと味付け卵を買っておいたので、それもぶち込んで美味しいカップ麺の出来上がり。
夜、車内で食べるカップ麺はキャンプのカレーぐらい美味しさが増すね。

鍋が小さすぎて翌日のコーヒーのためのお湯を沸かすのは難しく、Gくんは苦労していた。
しかしけっこうみんなに人気の「Gくんコーヒー」なので、ぜひ確保したい。

今回はリアシートを平らに倒して、Gくんはナビシートの方に足を投げ出して斜めに寝る、我々はさまざまな物の入ったプラケースを荷台の端に寄せて、余った空間で相変わらず寝袋の中で抱き合って布団をかけている、という状態で寝ることに。
せいうち家的には床を上げて下のスペースに荷物を置けるベッドキットを買いたいと思っており、何の工夫もせず高い買い物ですまそうとするのが気に食わないGくんと論議中。
どうもGくんは天井が低くなり、車内を中腰で歩けず、這って移動しないといけないのもイヤみたいだ。
ま、宿泊数をこなしてベストな解を求めていこう。

24年2月11日

なぜか車中泊はよく眠れて、戸田を出たのは9時ごろ。
でもGくんはイマイチ寝心地が良くなかったようで、あらためてベッドキットを検討することに。
荷物を床の下に入れてしまえば3人が並んで寝る床のスペースがあると思う。



せいうちくんの強いリクエストで、韮崎の「反射炉」を見学する。
吉田松陰が出てくるより早く、日本でも反射炉で製鉄していたのか、と意外に深い鉄の歴史に驚いた。
Gくんも趣味とはちょっと違う「鉄分」に興味深かった様子で、よかった。
移築して世界産業遺産に登録された反射炉を見て、それで作った鉄を鋳型に流し込んでの大砲を見て、砲身に穴を開けるには横を流れる川の流れを使った水車の力を使い、ドリルを回すのではなく砲身の方を回すのだ、とややこしいことをガイドさんが教えてくれた。
頭が鉄分でいっぱいになった。

Gくんはほとんどの時間をリアシートで過ごしている私について心配してくれているようだ。
「わしは行きたいところに行って、あらゆる道を塗りつぶしたいと思ってやってて楽しいんだが、うさちゃんは後ろにずっと座ってて楽しいのか?」
「座ってて移動できて、おしゃべりしたり街や山や海を見るだけで充分楽しいよ。心配しなくていいよ。楽しんでるよ。一番楽しみなのは夜、車の中で寝ることだし」
「それならいいが、そんなことを喜ぶのはわしだけだと思っていた」となんかぶつぶつ言ってた。
気を使わせてすみませんね。
Gくんは意外と周りの人の幸福度も気にしているんだよね。

帰り道でGくんが咳き込み始め、どうも風邪をひいてしまったみたいだ。
その時は私がナビシートに座っていたので、
「Gくん、しゃべると喉が痛くなるから、黙っていていいよ。『うん』か『いいや』で答えてくれればいいから」と進言してみたのだが、なんでも細かく説明したくなる彼としては、
「反射炉、面白かったね」と聞いても「うん」か「いいや」で答えるだけでは気が済まず、
「あれは4つの穴から出さずにいっぺんにどばーっと出すわけにはいかんのか?」みたいに長い答えが返ってくる。
「『うん』か『いいや』で答えてくれれば、私が突っ込んだ質問をし続けるから、いつかはあなたの言いたいことに到達するよ」と言っても、
「『20の扉』とかみたいだな」とついしゃべる。
ほらほら、咳が止まんないじゃないか。
うちでは咳の風邪の特効薬である「銀翹散」をのみたまえ。

3連休を1日残しての帰京は少し混んでたが、せいうちくんが渋滞をスキップしようと突然左折し、その後右折してすいた裏道を上ろうと思ったとたん、右側に「進入禁止(一方通行の出口)」の看板がでたりするので、Gくんに「ちょこざいなり」と笑われていた。
Gくんがそう言って笑って済ませてくれたからいいようなものの、私と2人だったら「バカの考え、休むに似たり!」と大喧嘩になるところだ。
Gくん、ありがとう。
やはり渋滞はある程度我慢して王道を行くしかないと常々思う私であった。
せいうちくんはどうしてもそう思えないらしい。

夕方には無事に家まで送ってもらい、そこから埼玉の自宅まで帰るGくん、どうもありがとう。
楽しい旅だったよ。

夜中に雪がちらつく予報だったが思い切って一気に洗濯をし、風呂場に吊るしておいて曇りから晴れに変わる夜中に干そうと思ったら、結局雪も雨も降らず、23時ごろからベランダに干せた。
旅行の跡をすっかり片づけ、だらだらと「相棒」を観ながら自宅で過ごすのが楽しいのも、面白い車中泊をしたからこそだ。
次の3連休にもまた行こうね、と約束している。
気の短い私は、どんどんやって自分が飽きるかどうかを早く確かめたい。

24年2月12日

「休日を1日残しておいて本当によかったね」と言いながら、1日中「相棒」。
もうミッチーも半分近く観てしまった。
時々ものすごく心にしみるいい回があって、それは必ずしも大事件だったり凶悪事件だったりはしない。
脚本家の腕前に毎度感心している。
こんな面白いものがサブスクで月618円で延々観られるなら、将来の心配はないだろう。
しかしそれとは別に、自分で録画して貯めてるハードディスクの中身も10テラ以上あり、早く観たい。
外付けハードディスクの寿命は5年ほどと言われており、もう3年は経っているから、なんとかしなきゃなぁ。

そう言えば、Ⅰ家のリゾートマンションに遊びに行った時、Mちゃんが、
「『ツイン・ピークス』をもう1回観たいんだけど、どこのサブスクでもやってないのよ~」と嘆いていたので、うちにDVDボックスがあるよ、と話して、帰ったら送ることにした。
回収する時、また遊びに行けるじゃん。
さっそく発送準備をする。

サブスクで何でも観られるようでも、案外ものすごく観たいものに限ってどこもやってないってのはよくある。
だから本当に好きな作品は円盤(DVD)買っておくしかないんだよね。
うちには「金八先生」「北の国から」「古畑任三郎」「ひとつ屋根の下」「ER」「必殺仕事人」などの円盤がボックスである。
ブックオフなどでこつこつ買い集めたものだ。
金八先生などは予約限定生産だった気がするし、すごい値段だったような。
老後はそれらを観てスキャンしたマンガ読んで、時々散歩して、のんびり過ごしたい。

24年2月13日

旅から帰って連休も終わったので、さっそく整形外科医に膝の傷を診せに行く。
「土曜に出先で整形外科に消毒してもらったんですけど」
「うん、だいぶいいね!また木曜に来て」
「お風呂はどうでしょう?」
「うーん、もうちょっとのところだから、木曜に診て決めよう!」

消毒してガーゼ貼り替えて、これでおしまいである。
なんで2週間前のあの日、転んじゃったんだろうなぁ。
おまけにただのアスファルトの地面だったのに、なんでぱっくりと切れて(割れて)深い傷になっちゃったんだろう。

旅先では膝をお湯につけないようにしたりサランラップを巻いたりして温泉入っちゃってるんだが、バレただろうか?
でも、もう2週間以上まともにお風呂入ってないんだよ。
髪洗ったりシャワー浴びたりはできるようになったけど、早くゆったり湯船につかりたい。
憂さを晴らすかのようにたまったマンガの山をどんどんスキャンする。
九井諒子の「ダンジョン飯」も白樺鹿夜の「北欧貴族と猛禽妻の北欧狩り暮らし」も終わっちゃったから、彼女らが次作を描いてくれるまで、新規で面白いものを探さなくっちゃ。
いや、まず読んでない山に手を付けるのが先か。

外出したついでに自転車で隣町まで行って、先日壊れてしまったメガネをレンズから新しく作り直したのができてるのを取りに行った。
「眼鏡市場」も「メガネスーパー」も昔の「イワキ」並みに高くなったと感じる今、ZOFFが安い。
遠近両用レンズにブルーライト30%カットとスーパーハードコートつけて、フレーム選んで、それでも2万3千円ぐらいであった。
メガネスーパーなんて、ブランド物のフレームばかり置いてあって、フレームだけで2、3万すぐ行くぞ。


24年2月14日

巷はバレンタイン・デーだが、我が家には特にその風習はない。
と言うか、10年ぐらい前までは「息子にあげる」という務めがあったのでその時にせいうちくんにもついでに買ってきていた気がする。
息子にカノジョができるようになって、もうお役御免だ。
せいうちくんだけにあげてもいいんだが、ゴディバのチョコより明治の板チョコをこよなく愛する男だからなぁ。
スーパーの買い物のついでにもほどがある。

Facebookがある人物の誕生日だと知らせてきた。
しかしその人は日頃、「私がザッカーバーグごときに本当の誕生日を教えるとでも思っているのか!」と呵々大笑しているので、普通に「律儀にハピバメッセージを送る」のはやめて、「バレンタイン・デーおめでとうございます❤笑」にしておいた。

さて、先月の緑内障の定期検査の時に、目の前に光の輪っかが見える、と言ったら「それは飛蚊の一種です。硝子体が加齢で収縮し始めて、網膜まではがれるといけませんから、来月また来てください。散瞳させて眼底を診ます」と言われていたので、自転車も使わず歩いて駅前の眼科まで。

すぐに検査室に呼ばれていつもの視力・眼圧の検査を受けた後、瞳孔を開く点眼薬をさされた。
30分ほど待って散瞳したところで眼底写真の撮影、それから診察。
結論として、何の異常もなかった。
光輪(飛蚊)ももう見えなくなっていたし。
良かったことは、2か月後に予約してた緑内障の検査が今日、目のデータを見てもらったおかげで3か月後に伸びたことだろうか。

車中泊旅行で訪ねた先のⅠくんも緑内障の検査を定期的に受けており、
「あの検査は疲れるし、イヤだよね~」という点で意見が一致したのを思い出す。
半ドームの中に頭を突っ込み、光る点を視野に認めたら手に持ったボタンを押す、という単純作業なのだが、私はついつい「満点」を取ろうと頑張ってしまうし、Ⅰくんは「だんだん光ったのか光った気がするだけなのかわかんなくなってボタンをやたらに押してしまう」のだそうだ。
私と同じドライアイ用のヒアルロン酸の目薬と、「老眼用」と彼は言うが私は「タブレット等を見すぎての疲れ目用」だと思ってるビタミンA入りの目薬使っているようだ。
緑内障用に眼圧を下げる目薬は違うのを使ってるみたい。
今の薬に行きつくまで、何種類もトライしてるからなぁ、私は。

全然視野がぼやけたりはしてこないので、なんだ、自転車で来ても大丈夫だったかも、と物騒なことを考えていたら、外に出て「自転車ムリ!」なのがわかった。
瞳孔が開いた状態では、何もかもがギラギラと光ってまぶしく、人間の輪郭を認めたりするのがひと苦労なのだ。
医師や病院の指示はきちんと守るべきなんだなぁ、とあらためて思ったよ。

息子が急に「日曜の夜、泊まりに行っていい?」と聞いてきた。
下北沢のパフォーマンス・パブの仕事が終わってからなのだろう、0時過ぎるって。
息子は翌日学童の仕事が休みだからいいけど、せいうちくんは仕事あるからあんまり遅くまではつきあえないね、気の毒に。
せめて昼寝をして供えるといいだろう。
妻のMちゃんが留守なのかな?
まあそういう時に実家に泊まりに来てくれるのは大歓迎だが。



せいうちくんが「鈴懸のイチゴ大福」買ってきてくれたので、お茶を淹れて美味しくいただく。
クラブハリエのバームクーヘンを超える好きなお菓子があるとすれば、これしかないだろう。
甘みを抑えたこしあんが薄く入っているのがイチゴの甘みを引き立てたのを、やはり薄くて柔らかい求肥がしっとりと包んでいる。
イチゴ大福は大好きなので4、5種類食べてみたが、ここのが一番である。
季節物で「お日持ち当日」なので、おみやげにはあまり向かないのが難点だ。

24年2月15日

せいうちくんの会社の来年度の人事が発表された。
やったー、役員やめて、顧問だー!
しかもなぜか「法務関係の特命事項」を扱うらしい。
「特命係」!

これはもう運命の導きとしか思えないので、成宮寛貴を観て及川光博を半分ぐらい観ている状態だが、最初の薫ちゃんに戻って、反町観て新・薫ちゃんを観る、という全網羅コースを行こう。

せいうちくんは高いところから紅茶を注ぐ練習をしておいた方がいいだろうか、とか、相棒はいるのか、とかいろんなことが気になる。
「特命係」としてのせいうちくんを使うことになるHさんは、
「右京さんはどんどん難事件を解決してくれるんでしょう?」と働かせる気満々。
この右京さんはね、特命本来の業務「証拠品を持ち主に返しに行く」「庁内のお正月飾りをする」といった雑用しかしないの。
そいで、業務遂行中に不審なものに出くわして、追ったり推理したり、しないの。
「左京さん」と名乗ってはどうか、と考えたが、それだと日本を沈没させたりしないといけないからなぁ。

整形外科にまた行ったが、乾き始めていた傷からなぜかまた浸出液が出てきてしまったので、
「うーん、まだダメだなぁ。土曜にまた来て」と言われる羽目に。
「お風呂はダメですか」としつこく食い下がると、「ぬらさなければいいかな」という嬉しい答え。
さっそく会社帰りのせいうちくんに防水の絆創膏を買ってきてもらい、お風呂の間だけ貼る。
ああ、遠慮なく湯船に身を沈めるのは20日ぶりぐらいだ。
恍惚として、ゆっくりつかる。
上がったあとは防水絆創膏をはがして乾かし、抗菌軟膏を塗って通気性のいい絆創膏に替える。

もう整形外科に行くのは飽きたぞ。ただでさえ2週に1回通っているのに。
土曜にOKが出るよう祈る。

24年2月16日

重責を肩から降ろしたせいうちくんは、たいへん機嫌がいいそうだ。
「こんなにのびのびした気分になったのは5年ぶり。これからどんどん元気になるよ!」と保証してくれた。

日経新聞を隅から隅まで読んだり自分の息子の役職をエゴサしたりするお義母さんのために、あらかじめ「顧問になった。閑職だよ」と報告してある。
「もう疲れちゃったから、のんびりしたいんだ」と言うせいうちくんに、思ったほど激烈な反応は起こさなかったお義母さんは、「60歳でしょ?まだ若いのに、欲がないのねぇ」とは言ってがっかりしたようだった。

よかった、「あなたは天才なんだから、もっと出世するはずなのに、途中で降りるなんて!うさこさんがそうしろって言ったの?!」と迫られたらどうしようかと思っていた。
いや、彼女の脳内に、「夫を降格させたい妻」なんてものは存在するはずがないから、そんなこと思いつきもしないかもしれない。
たまにね、いるんですよ~。

それに本当にせいうちくん自身、くたびれてしまったのだ。
身に重すぎる責任をしょって仕事することに。
家でもここ数年判断力が落ちてきているのが見て取れる。
私や娘という重荷をかついで、よくここまで来られたものだ。
少しのんびりしてください。

キャラバンを庭に置いているGくんはいろいろ工夫がしたくなるらしく、運転席とナビシートの間にあったデカいボックスを外してしまったそうだ。
「これで車内の移動が楽になる。運転席からナビシートへ、リアシートから運転席へ、いちいち車外に出なくても動ける」とのこと。
共有物なんだからいちおう相談ぐらいしてくれよ、と思ったが、せいうちくんの「相談しよう」の煮え切らなさにキレたGくんはすでに「これからは相談はしない!」と宣言してるからね。

ベッドキットも、「何の工夫もせずに買うなんて、いらつくぞ。ポイントやクーポンを使えるだけ使って、できるだけポイントがたくさんつく日に注文しろ」と指示が来た。
持ってることも知らなかったPayPayカードを探し出したりプライム会員になったり、1500円のクーポンを拾ったり、粉骨砕身努力はした。
しかし、日頃から「いかに安く買うか」を悩むのが好きなGくんと時間が惜しいから目についたら買っちゃうってスタイルの我が家とでは根本的に発想が違う。
今後、我々もできるだけ倹約生活を送ることになるので、Gくんのライフスタイルから学びを得たいと思っている。

それでも「動き回ったルートのデータが取れるから」とGoogleマップの通知を常時オンにしろ、というのはなかなか受け入れがたい。
それやると、すごい勢いでスマホの充電が減るのだ。
日頃家から動かない、しかも「何かが減っていくのが猛烈にイヤ」な私からすると、別々に行動する時はともかく、3人一緒に移動している時は1人が位置情報をオンにして、あとでデータを分けてくれれば住むと思うのだ。

「スマホの電気ぐらいケチるな。充電は減っても、記録は『増える』んだぞ」とGくんは言うが、スマホの充電がみるみる減ってレッドゾーンにすぐに入ってしまうのが受け入れられないんだってば。
出血多量の方がマシだ。血液は体内で作れるけど、電気は自分で作れないからね。

「常々、位置情報は常時オンにしておけ、と説いているのに、聞かないバカがまた1人増えた」とFBで嘆くGくん。
そこまで自分の位置(行動)を記録したい人ばっかりじゃないんだよ。
「みんな、『ギガが減る』『よくわからない』『充電が減る』などと言い訳をするが、本当は自分の行動を人に知られたくないのだろう」まで言われると、自称公明正大が売りの私は大いに反論するぞ。
そんなこと隠したいとは思わないよ。
行ったことがバレたらまずいようなところには行かないし、もし行ったとしたら面白いから自分で言いふらすにちがいない。
ストーカーの心配でもしてるんでなければ、位置情報記録は問題ないが、わざわざそうする意味が特にない、ってだけなんだ。

このへんの議論は後々まで続きそうだが、一番の問題は、Gくんが当たり前のように使いこなしているGoogleさんの機能を、我々はほとんど知らずに過ごしてるってことだろう。
確かにもったいないこともあるかもしれないから、師匠がいるうちにいろいろ教えてもらおう。

次の車中泊でせいうちくんは別の反射炉を見に茨木に行きたいようだが、私はGくんに「どんどんリクエストを入れろ」と言われて、「カルピスの展示場がある。試飲ができるかも」とか「温泉見つけた。500円でサウナもある。安いじゃん」とかで、どこにあるかとかルートとか全く無視してGoogleマップにぽちりとマーキングする。
結果、「それじゃ茨木は全然関係ない。むしろ群馬。じゃあ次回は群馬回にするか」とGくんを悩ませ、せいうちくんの反射炉見学を台無しにしてしまった。

こういう無知と無神経にGくんがいつまでガマンしてくれるか、非常に危うい。
またお湯を持ってきてくれるそうなので、梅昆布茶でも持って行って機嫌を取ろう。
スーパーでは昆布茶に入れる「小さなあられ」を売っていないのが痛恨だ。
あれ入れると、美味しいんだよ。

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