私の地元 所沢には「航空戦士 トコロザワン」というご当地ヒーロがいる。

　13年ぐらい前から活動していて、幼少期のころから親の教育方針でやんわりと応援していたのだが、最近この地方公共団体コンテンツが滅茶苦茶おもしろいことに気づいてしまった。

　市外の部外者にとって知らん市区町村のヒーローショーはかなりハードルが高いと思う。けれど信じてくれ、トコロザワンはかなりサブカルオタクが好きなタイプのアレだ。

ショー（フライト）について

　トコロザワンのヒーローショー（通称：フライト）は所沢のご当地ネタなども多いが、別に所沢について知らなくても大丈夫。

　というのも所沢要素が、他県でも似たようなご当地名産いじりか、「今年の市民文化フェアは2回もある」など所沢市民でもほどんど通じないクソ身内ネタかのどちらかだから。いわゆる深夜ラジオのリスナー弄りみたいなもんだと思ってくれれば問題ない。

　それと、トコロザワンはほぼ毎回子供向けコンテンツと言えないレベルのメタネタが入る。

　例えば↑こんなの。これは悪役のへダラー軍団（あとで沢山話す）が音源のCDを割ったためにピンチになったトコロザワン（ヒーロ）に対して「声優さ～ん」「台本～」と言って煽っている。

これ以外にも、

音響担当の博士（これも後で話す）を拉致したせいで、打撃音が出せなくてピンチになったり、

　最近できた割に話題にならない場所のせいでトコロザワンが来られなくてピンチになる。

それをちびっこ応は応援させられる。可哀そうに…

悪役について

彼らは悪の組織「へダラー軍団」。

まずこいつらはヴィジュアルからして『良い』ンだよな………
仮面つけた白髪全身真っ黒カラス女幹部と、つなぎから尻尾が生えてるヤンチャ系ハクビシン男幹部と、軍服+お屋敷のカーテンみたいなマントの首領って…さぁ……（目頭を押さえる）

　由来が所沢の昔の方言でへだら（＝くだらない）から来ている彼らは、いろんなくだらないことでヒーローショーをメチャクチャにする。

例えば、

クソ面白んない話をしている所沢市議会議員を面白んないからと切ってみたり、

　うるせ～からという理由で司会のお姉さんのことを25分の尺で3回気絶させたりする。

　しかし、油断していると、ハクビシーンJr.の（男幹部）の父親が農作業用の軽トラに挽かれて死んでから闇落ちして所沢に恨み始めたとかそういう重い設定や、トコロザワンが初めて戦ったときの音源の再現などエモーショナル爆弾を落とされたりするから油断も隙もない。

　こういうエモーショナルに備えたいし、毎回面白いから全然使いまわしてくれていいのに、ヘダラー団が会場の近くにあるスーパー（ベルク）をいじったり、この後のタイムテーブルで学生がやるダンスの話を入れたりするせいで、音源が使いまわしできない。
そのためほぼ毎回撮りおろしな上、毎回行きそびれると、二度と拝めないという無茶苦茶な構造になっている。

誰だ！こんな台本書いてるのは！！！

五十部博士について

　ア！あれは森の奥深くで日夜ヒーローの新武器や新アイテムの研究のみならず台本や本番では音響まで担当してる五十部博士だ！

　このいかにもサブカルメガネ博士は普段音響ブースでいつも効果音を担当しているが、たまに出番があると慌てて白衣を着ながら登場してくる。出る回とか関係なくずっと着てればいいのに。そんなところも好ハオだよ。

さらに博士はトコロザワンの公式Twitterを運営しているが、

　毎回「所沢のみんな、○○のせいで、ギリギリのお知らせになってしまってすまないが、」で始まるし、なんならショーフライトの開始時刻を過ぎてから告知ツイートが流れる。これで撮りおろしの音源を出されるこっちの気持ちにもなってくれ。
（そんなんだから【公式】よりもちゃんと事前告知をしてくれる【本人】のツイッターがあったりもする）

とりあえず見てくれ

　そんなトコロザワンだが、基本的に春と秋が旬で、地元の大きめなお祭りの中の一環で行われることが多い。

　所沢は都内から一本だけど、貴方の地元からは近くはないことが多いと思うので、もし何かご縁があったときは見てくれると嬉しい。

P.S.トコロザワン（ヒーロー）の話も当初は書こうと思ったけど、心優しい子供に大人気なヒーローでサブカルでは無いから書くタイミングを失ってしまった。

でも、頭の装飾が光ったり、武器の剣が二刀流になったりしてカッコいんだよ！トコロザワンも！！！

P.S2 活動開始してから１年足らずで止まってる、もはや文化遺産の公式サイトも要チェケだ！！！