【リョーマ!】応援上映1年間やってる映画に今更初見で行ったら『映画』になった

応援上映に行った。

みんな知ってる?応援上映。こんなところインターネットの僻地にまで来るみんなのことだから、まぁ知ってるとは思うけど。

 分かりやすい例だと、こんな感じのやつ。普通の映画ならこんなことやったら即出禁だが、ここでは観客が大声を出したり、ペンライトを振ったりすることを各自やることをむしろ推奨されている特別上映のことらしい。

私は人に誘われてその手のライブに行ったりはしたことがあるが、自分のハマっている世界はもっと各々が勝手に笑っていたりするだけの世界なので、応援上映という概念については又聞きでしか聞いたことがない。

 が、とうとう先日 友人に「リョーマ!っていうテニスの王子様(テニプリ)の映画一緒に見に行って欲しいって言ったら、笑う…?」と誘われてしまった。正直テニプリなんて音MADでしか知らないし、テニプリのファンがどれぐらいいて盛り上がっているのかも知らない。

さらに、応援上映はそもそも 何回も見る前提の応援の仕方をするらしく初見で行っていい場所ではない(らしい)。

が、その友人も応援上映は初めてだ。

 そんな誘われ方されたらハグするしか選択肢はない。リピート前提なんて知ったこっちゃねぇ。私は二つ返事でWi-Fi越しにオンラインハグを交わし、公式から練習動画(公式動画なのにコメント欄を開いていて、まぁまぁ盛り上がっていて良い)なんてものがあったから練習して当日を迎えた。



 当日、映画館に入ると 多くの人が列を作っていて、気になって予約サイトを覗いたら、極端に前の方など以外は ほぼすべての座席が埋まっていた。これでも一年前に公開された作品らしい。リピート前提だったとしてもここまで寿命が長い作品って相当だぞ。

  入場特典をもらって席に座ると早速、「跡部景吾」というスマホからAirdropが送られてくる。開場してすぐに座って2分ぐらいしかたってないぞ、早速すぎる。エロ画像やウイルスの可能性が真っ先に頭をよぎったが、跡部景吾がエロ画像ばら撒くわけないかと受け入れた。


俺様おれさまのペンラ技にいな ってペンラ4個キャラクターが持ってるコラ画像。』

無法か??????

とりあえず、たまたま手元にあった羞恥心の画像を送っても跡部景吾は一生受け取ってくれなかったし。なんなん?


あと映画始まってないのに、すでに我慢できなかった人もいて、JT(タバコのやつ)を緑のライトで応援している最前組いるし、隣のJKは目元ずっと抑えていた。

完全に各々で楽しむ場であることは分かっているけど、同じスクリーンで現在進行形の熱量を目の当たりにすると、ファンの愛が確かな質量で感じる。良いね…!


映画の本編が始まる。
ざっくり言うとこの映画は「テニスの修行をしにアメリカに行った先で、ギャングとテニス勝負していると、気づいたらタイムスリップして、父親のテニスを見に行く」という、あらすじだけでも全くネタバレにならないほど無茶苦茶(ほめ言葉)な内容だ。

だからテニプリのことを良く知らない私でも、細かいことを考えないで楽しめる。

というか、応援が気になってそれどころではなかった。(これもほめ言葉です)

手元に見えてない高さなだけでみんな常になっている?映画に

 最前で全部応援している人とかは「まぁそんなことになる場合もあるよな」とは思えるけど、シャワーの映っているシーンで白いペンラを逆さに二本持ってフリフリしている人が、盛らずに6割はいた。
 その6割は、手元が基本的に座席に隠れていて分からないんだけど、時々 敵、モブ、雲、ボール、電話ボックスなどの物体から主人公とヒロインがカメラワークでぐるっとなってなるカメラワークまで森羅万象をペンライトを表現していた。

 それは応援というよりは自分自身が映画になってないか?最後らへんに家族がまとまってるシーンとか手凄いことになってたよ。

あとAirdropの跡部景吾さんは劇中で服を脱いで拍手されていた。ここはストレート応援なんだ。


 観客が映画になっているのを一人でゲラゲラ笑っていたら最後の曲になった。私も軽く練習していたけど、誇張なしで全員でピッタリ踊れると楽しい。劇中では全然関係ない漫画とかのキャラが総動員されていたために、みんな各々本当に応援したい人のペンライトをカラフルに振っていた。
 私は推しはまだいなかったので、隣に座っている友人と同じ色のペンライトで踊っていたら、推しのパートになった途端 知らん強いバーストペンライトで竜巻旋風腕になっていた。これも愛情表現の一種なんだろうけど、せめてキミだけは隣で私の梯子外さないでよ。


映画が終わって外に出ると、世界が違って見える。

森羅万象ってペンライトで表現できることを知ってしまった以上、この世界も応援上映できるかどうかのフィルターがかかってしまう。



かに道楽だって「こう」にしか見えないし、




マックも「こう」だ。

視界に見えるものを色で表さないも満足できない身体になってしまった。

そうなると、もう引き返せない。


そうなったらどうなると思う?


二回目は跡部景吾さんではなく他の人が拍手されていた


ふたたび『こう』なるしかないのだ。







スキを押されたら飛び跳ねちゃうぐらい嬉しいし、お金も人並み以上に好きです。でも、最後まで読んでくれる貴方が一番好きかもしれません(チュッ)