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理解を得られなかった商談…

これはまだ俺が転職して2年くらい経った時の話しだ。
契約して頂いた方からお姉さんを紹介してもらった。

同じ県であったが南の方でかなり車でも遠い距離であった。
40代で結婚はしているが子供はいない。
旦那さんの保険を検討していた。

俺はいつものように保険の基礎知識からはじまり話しを始めた。
全く保険には入っていない状況であった。
もちろんお姉さんも入っていない。
話しを聞き次回はプレゼンとなる。

旦那さんも一緒に同席してもらうように俺は言ったが、お姉さんは私が決めるから大丈夫ですと言い結局一度も旦那さんには会う事はなかった。

後日、また訪問してプランを提示したがお姉さんの反応は…
なんだかこのお姉さんの笑った顔って見たことなかったのだ。

いつもの商談とは違うなんか違和感をずっと俺は感じていた。

その日も決まらずって言うか、そもそも旦那さんが同席してないので契約は出来ない。

そして3回目の訪問は日曜日の夜になってしまった。
その日は俺の娘の3歳の誕生日だった。
まだまだ可愛い盛りだ。

今ならこちらの日程に合わせてアポを取って行けるが当時は俺もまだ余裕もなくただただ契約を挙げて行く事に必死だった。

娘の誕生日を祝う事なく日曜日の夜にお姉さんの山奥の自宅に車を走らせた。

設計したプランは定期保険と言う保障だけの掛け捨てのものだ。
正直、掛け金はめちゃくちゃ安い。
この1件を契約してもらってもぶっちゃけ往復のガソリン代にもならないだろう。むしろ収支だけで見れば赤字である。
しかも娘の誕生日に………(´・c_・`)

行くと旦那がいない(|| ゜Д゜)
マジか。契約出来ないじゃんかよ( ノД`)…

気を取り直して俺は一生懸命、担当者は必要ですって話をしていった。
死んだらすぐに保険金を持参する事も出来る。
※余命6ヶ月となれば生きている間に保険金を支払う事が出来る(リビング二-ズ)等、熱く語った。
※リビング二-ズについては支払い実績があるのでいずれ記事にします。

が、が、が、が、が、しかし(|| ゜Д゜)(|| ゜Д゜)(|| ゜Д゜)
お姉さんはおもむろに新聞に入っていた◯リ◯クス生命の定期保険の広告を出して来た。

同じ保障なら◯リ◯クス生命の方が数百円、安いのだ。(;・ω・)
そりゃそうだよ。担当者はいないのだから。経費がかからないんだから安くて当たり前。でも数百円だぞ?マジか………

俺は娘の誕生日の日曜日の夜に数百円安い新聞広告の保険に負けてしまった(|| ゜Д゜)
負けとは言わないか。

結局、新聞広告の保険に契約したのだろう。
俺はその時、何がいけなかったのかを考えた。
俺は商談が決まらなかった時には自分の商談の進め方のどこが悪かったのかをその日のうちに考えるようにしている。
決してお客様が悪かったと考える事はしないのだが……


しかし、今回のは結局は少しでも安い保険料と言うことしかないと思った。
このマ-ケットで契約を挙げていても件数は増えるが収支が赤字では家族が路頭に迷うことになる。

そう言うマ-ケットといくら商談しても決まることはないだろう。決まったとしても何年、いや何日かして更に安い保険が発売されたらそっちに流れることは予測出来る。

そして近いうちに食えなくなって退職して行くだろう。
何を熱く語っても自分の家族を守れないなら本末転倒だ。

この商談をきっかけに俺は
「cocoさんだから契約するんだよ」って言うお客様が俺にとっての大事なお客様なんだと確信して現在に至っております(笑)

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