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価値感を伝え合い合意することの価値

 校内の全体会があり、今年度の研究の進め方を提案した。今年度は昨年度までの3年間を踏まえて「好奇心・探究心」と、言うキーワードをもとに〜「知りたい」「やってみたい」を大切に学び合う子どもたち〜と言うテーマを設定した。

 全体会後、6年生から4月の後半は忙しくなるから、今からブロック研をやらないかと言う提案があり、時間もあったので、早速ブロックでの話し合いに臨んだ。
今年度のブロック研のスタートでは、テーマに迫るためのアプローチ方法を拡散するような話し合いをしようと思っていた。
しかし、話し合いが進むうちに、ある先生が
「このまま拡散した状態で、授業をしても次に集まった時にそれぞれの実践は共有できるが、うまく要素を抽出できないんじゃないかな?ある程度方向性を決めても良いんじゃない?」
と言う提案をした。さらに、
「正直、探究心好奇心とか言うけど、研究した結果、子供たちのテストの点数が上がったほうがいいと思うんだよね。」
と言う価値観が出た発言から話し合いがぐっと進んでいった。
 正直、僕はテストの点数や通知表の結果等にはあまり興味もないし、価値もないと思っている。そのことをメンバーには伝えた。
 しかし、現実として、未だに中学校の定期テストや高校に入るための受験は点数が取れるかどうかだ。そんなこともブロックのメンバーで話し合いながら1つの問いを出してみた。
「点数も上がるし、子供たちの好奇心や探究心も高まるような授業って、できないんですかね?それを研究で考えたら面白くないですか?」
この問いにことに対して、
「算数で問題づくりとかはどうかな?自分が作った問題を友達に解いてもらうのってめっちゃ嬉しいし、やりたい気持ちも高まるんじゃないかな?それに問題つくるってことは理解も深まってテストの点数もあがるんじゃない?」
その意見が、僕が市内の先生と研究している内容や、LAFTで学んできた内容とも関連させられそうだったのでうまく合意することができた。

 今日の話し合いは自分の中でとても達成感があった。その要因として、まず自分と全く価値観の違うメンバーの意見をしっかりと聞けたこと。また自分の価値観もしっかり伝えられたこと。さらに問いを投げることで、対立構造を作らずに合意できる接点をされたこと、自分が想定していた。ゴールとは違う方向に向かっていったが、うまく着地できたこと。何よりブロックのメンバーである程度の納得感を持って話し合いを終えたことがとても良かった。
 価値感を伝え合い合意することに大きな意味を感じることができた経験だった。ただ、メンバー全員の価値感をだしきれてなかったなぁ。
 それは次の課題として残しておこう。

 算数での問題づくり。子どもたちの好奇心や探究心が湧くようにどのように授業を作っていけばいいか。数学者の時間をヒントに進めていきたいと思っている。

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