見出し画像

大雪で滅びたjr北海道 2022年2月

〇はじめに

2022年2月6日
jr北海道は一時間に10センチの雪が3時間連続で降ったことにより2日間滅びました。
ところによっては5日間も滅びました。


滅んだことは仕方のないことですが、これより少ない雪でも今シーズンは滅ぶため、jrを利用している市民からは顰蹙をかいました。
市民の感覚としては雪は降るのは当たり前であり雪で滅んでいたら毎日の生活が成り立たないこと、地下鉄は当然ながら雪で止まらないため地下鉄沿線民は普通に出勤、通学ができるのにjrはできないというデメリットが発生するということがあげられます。
また、訳のわからない反省文を国交省に出せと言われたようですが、

反省文をいくらかいてもなにも変わらないのは今までの歴史から考えると明らかですし、昔の方がましだったとも言えます。
今のご時世、高齢化し、人間が減ったので仕方がありません。
(それを対策することは、重大な人権侵害に当たり、かつ日本国憲法に抵触する法律を制定し実施しなければ対策することはできないので事実上不可能です。)

なので今回は、jr北海道の言い訳を見ながら、より良くするためにどのようにしたらいいのかを考えましょう。


〇JR北海道のプレスリリース

https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/220209_KO_Snow.pdf

現在、オフィシャルとしてホームページにアップロードをされているものは上記リンクのものです。

(大雪で電車が止まっているときに(大雪以外のことの)社長会見を本社でするというのは理解にくるしみますし、登記簿をとれば社長の自宅を調べることはできると思いますが、桑園の本社まで出社で来ているということは、JRを利用していないということになります。
考えなおしたら社長車で出勤していてもいいようには思いますが。
https://www.asahi.com/articles/ASQ29663WQ29IIPE002.html

しかしながら、わかりやすく記載されているPDFは抹殺されました。


なので解説をしていく必要があると思います。

今回の改善点は個人的には3つあると思います。

・除雪方法が人力であること
・ポイント不転換対策に関して不十分なヒーターによるポイント不転換対策に固執(テレビの受信障害等が発生し、現実的ではない可能性もあるが。)し、スノーシェルターによる対策に切り替えなかったこと。
・運転可能なエリアを作り、極力運転をしなかったこと。

また、今回特有の問題点としては以下のとおりです。
・高架区間の排雪ピットが不足しており、よけるスペースがなかったこと

それぞれを解説していきたいと思います。

・除雪方法が人力主体であること。
ポイントヒーターといったものの電線を切るといった危険性がありますが、JR東日本とかもそうですが、21世紀において、札幌駅の高架部分を50人で除雪しても間に合わなかったんだから仕方がないというのは、理解に苦しむ(率直に申し上げればバ〇)だと思います。
家庭の除雪でもないのにスノーダンプで一つの穴に雪を捨てるという作業をしていれば、当然ながら除雪に時間がかかります。

改善点としては、一番早いのは家庭用除雪機を使う。
次に必要な対策としては、軌道上を走れるショベルカー及び排雪用ダンプなどの配置は必要と思います。

・ポイント不転換対策に関して、ヒーターによる対策に固執していること。

ポイント不転換対策について、ヒーターによる対策では不十分なことは、1時間に10センチ以下の雪でもポイント不転換による運転見合わせが多発していたことですでにJR北海道は理解されていると思います。
現実的にスノーシェルターの設置が不可能な(雪が道路に落ちてしまう。)札幌駅にスノーシェルターを作れないのは理解していますが、手稲駅、白石駅などの地上駅の一部でも構わないので、スノーシェルターを設置しようとする動きがみられなく、かつポイント不転換によって乗客を待たせることを頻発させているのが乗客のいら立ちの要因になっていると思います。

ポイントヒーターの一例
八軒駅
このようにポイントヒーターによる融雪を行っているが、ヒーターによる不転換対策は頻繁に破損が発生することから不十分であり、石勝線のようなスノーシェルターによる対策が必要である。


・運転可能なエリアを作り、運転をしなかったこと

なぜか、ダイヤ通りに動かそうとします。
そのため、同じ方向の電車が等間隔に走らず、間引き運転されたりします。
ある意味仕方のないことですが、乗客が求めていることは目的地に到達できることです。
それなので、ダイヤが大雪で乱れた場合は系統を分割することで輸送力を確保するという方法をとることができると思います。
具体的には以下のとおりです。

函館本線
・小樽〜手稲
・手稲〜札幌
・札幌〜白石
・白石〜江別
・江別〜岩見沢

札沼線
・桑園〜あいの里公園
・あいの里公園〜石狩当別(〜北海道医療大学)

千歳線
・白石〜北広島
(上野幌にしようとしましたが、上野幌でまたされたら乗客は発狂します。)
・北広島〜千歳
・千歳〜新千歳空港
南千歳〜新千歳空港にしようと思いましたが、南千歳でまたされたら乗客が困ります。
・南千歳〜苫小牧

この区間内で電車を折り返し運転させる、除雪が終わった区間から都度動かしていくことにより、輸送力を確保することはできると思います。
また必要とされる本数を参考に作りました。

輸送力として必要な本数。
この図を見てたら新千歳空港から南千歳駅間を全自動にすればいいように思えてきた。
必要編成は29編成(あいの里公園〜北海道医療大学を1編成にする)
運転手・車掌同数
車両3両編成でで89台
6両編成で174台



配線図は下記の図から参考にしました。

https://www.haisenryakuzu.net/documents/jr/hokkaido/chitose/

https://www.haisenryakuzu.net/documents/jr/hokkaido/sassho/




今回特有の問題点としては以下のとおりです。
急激に降ったため高架から雪を降ろせなかった。
アメダスを見ると急激に降ったことがわかります。

札幌積雪量2月
札幌 積雪量2月5日
札幌 積雪量 2月6日 1時間当たり10センチの雪が2時間降っているが
この雪も想定して運転する必要があるという恐ろしい運用が利用者から求められている。
札幌積雪量 2月20日
2月21日 雪はそれほど降っていないが視界不良のため止めたともいえる。
結果的には止めたことにより運転見合わせが長引いたとも思うが、それはあくまでも結果論


2月22日 電車を走らせなかったことにより除雪が長引いたこと及び視界不良のため、運転見合わせ。
ほかの道路等が通常に戻り続けている中、運転を見合わせているため罵声が飛ぶ


千歳 22日のアメダスでは驚異的な降雪を受けている


断続的に降ったことにより大雪となった。
個人的にはラッセル車を定期的に走らせるべきであったと思うが、モーターカーのため、遮断機が下りないことによる事故の懸念を防ぐため、走らせられなかったと思われる。(コスト削減もあるだろうが)


恵庭島松 4日間で1メートル近い降雪量となっている


内訳


そのため、全日を通して札幌駅、20日以降は千歳駅で高架区間内の雪を穴から落とすことができず、かつ住宅が多いためローターリー車等で雪を線路から出すことができず、除雪ができなかったと思われます。次年度以降コンクリートに穴をあけて排雪ピットを作る必要があると思います。



〇終わりに

ここまで書いたのは机上の空論です。
しかしながら、昔から雪で滅びることがよくあるくせに、よくなる方向性が見えないのが難点だと思います。
また、今後は、過疎化、および少子化による働き手の減少により、さらに悪くなることが予想されます。

あと、対策と言っても現行の戦力でこれ以上の改善策があるのであれば、教えてください。

経営支援と称して、夏の観光鉄道として役に立てようとしていますが、本質論として、日常生活に利用できるものでないのであれば、企業の社会的役割としては終焉していると思います。
観光鉄道とされるのであれば、夏だけ営業していただければ結構だと思います。
(これについては称賛されていながら、高速バスに好き放題やられている会社は理解すべきと思います。

あまり他人の意見を引用することは避けますが、大雪で罵声を飛ばすことが理解できないとおっしゃる方がいます。
結果として罵声を飛ばしても何も変わらないことは言うまでもありません。
しかしながら、適切に対策を施せば(費用をかければ)解決し、生活に支障が出てしまうことにたいして、また、道路などはどんなにかかったとしても2・3日程度で通常に戻っている(費用が違うといわれればそれまでですが。)ことを考えるといらだつことに対し理解を示す必要性はあると思います。

最後に、大雪で止まって罵声を飛ばされなくなった場合、公共交通としての鉄道としての役割は終焉したと思っていただいて結構だと思います。

(えちごときめき鉄道ですらTWITTERで罵声を飛ばされている方が2名いらっしゃいました。)

ありがたい北海道新聞の社説

意見を書こうかと思いましたが、くそ長い文章を書いていても、的外れなことを言っているような気がしたので、辞めました。

ここまでくそみたいな文書を読んでくださりありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?