嫌いな先生ではなかった

どうも、コジ東(千住キレイハナ)だよ。キレイハナだけだと誰だかわからない、女性だと思った、等の意見をいただいたので表記ゆれしてるところです。

僕の大ファン(笑)の人はもう知ってるかもしれませんが、昨日の3月2日、ある足立区議員候補と争い、絶縁しました。

その人は、僕の中学時代の先生でした。ここではSと呼びます。


実際に話した内容などはこのnoteの下の方にツイキャスが載っているので、そちらを参照してください。


以下はこの事件が起きたはじめからの経緯です。


2019年1月1日、facebookのメッセンジャーに、一通のメッセージが届きました。


「明けましておめでとうございます!お久しぶりです!足立区の区政に挑戦することになりました!取り急ぎ親しい人に連絡しています!よろしくお願いします!」


Sからでした。

卒業してから連絡を取り合ったことは一度もない。しかし、僕は中学生の頃、彼のことが嫌いではありませんでした。

緩くて自由な先生でした。僕は不真面目な生徒だったのであまり授業を聞いておらず、そのテストで学年最低点を取ったこともあります。

が、特に注意してくることもなく、ゆるゆると授業をし、わりかし周囲の生徒からの評判も良かったです。

そうか、選挙に出るのか。

昨年から北千住に住んでいた僕は、久しぶりの連絡に嬉しくなったということもあり、応援する旨を伝えました。

そうすると一度会って話したいと言われ、1月の上旬に僕の住むシェアハウスに遊びにくることになりました。

この時は良かったです。数年ぶりに会う先生はまだ30代半ばということもあり、見た目はあまり変わっていませんでした。

シェアハウスのメンバーも交えて鍋をつつき、酒を酌み交わして他愛ない話をしました。

先生は改めて、選挙に出るから応援してほしい、具体的にはポスターを貼ってほしい。それに加えて、後援会の青年部長をやってもらえるとありがたいということでした。

僕は近々店を出すという話をし、その店も含めて先生の選挙を応援したいという旨を伝え、そのまま午前1時くらいまで飲みました。

私たちの関係は良好でした。

その時から先生は「店を甘く考えないといい」という事をおっしゃっていました。そして、足立区に長年住んでいる自分が足立区の相場観に合った良い店を紹介する、とも申し出てくださいました。

僕は深く感謝しました。北千住に住み、徐々に慣れてはきたものの未だに新参者という立場からは抜けきれず、いわゆる地元の店というものを知りたいと思っていた僕にはまさに渡りに船とも言うべき申し出です。


さて少し話は脱線しますが、重要な部分であるので僕たちの店についてかいつまんでお話します。


僕たちの店は、僕といこし(元ボクサー)の2人で営業しています。名前は『おまえン家』


飲食店という形態のしょぼい起業です。しょぼい起業について聞いたことがある人も多いでしょう。無い人に関しては申し訳ないのですが、ここで説明するには難しいのでこの本を読んでもらいたいと思います。


要はできるだけコストを抑えて店を作ろうという起業の仕方です。僕たちの借りた店舗はもともと古着屋で、それを自分たち(主にいこし)で改装して飲食店の条件に適合するようにしました。カウンターもDIY、手作りです。

値付けはノーチャージ1杯500円。2ドリンク制。フードはちょろちょろとあります。

気軽に入ってこれる店にしたいから、チャージは設けませんでした。お通しもなし。客単価は1500〜2000円になるだろうと見込んでのことです。(実際の中央値はもうちょい安く落ち着いています)

Twitterから来る人も地元の人もなんとなく気軽に立ち寄れる、そんなお店を目指しています。


とまあ、お店についてのお話はこんなところです。

店をオープンするに当たって必要な条件を調べ、さあいざどうしようかという段階でSから申し出がありました。

「足立区のホームセンターとか案内するよ」

なんとありがたい。「ぜひお願いします。」と返信して、日程を決めました。

彼の運転でホームセンターに行く時の車の中でお店の話になりました。

そこでの会話の概略です。


S「いくらくらいの値段設定でいくの?」

僕「そうですね、1杯500円で客単価1500円くらいを考えています。」

S「たか!それ高すぎて誰も来ないよ。」

S「北千住の相場だと1杯300円台じゃないと。」

僕「300円台だと生活できなくなっちゃいますね。」

S「いや〜、人来ないんじゃないかなあ。」


とまあ、この時点で「なんか嫌な人だな」と思ったわけですが「足立区に長いこと住んでいる先輩としてのアドバイスです。」と言っていたのでまあなんかそういうことなのかな、と思ったけど黙っていました。

そうしてホームセンターで木材を購入し、トンカツを食べて帰りました。

そして後日、オープンの翌日にSは店に来ました。

しばらくは普通に周囲の人と談笑しながら飲んでいましたが、しばらくすると「ここ1杯500円は高いな〜」と言い始めました。僕に向かって言い、僕が反応しないと独り言で「高い高い」と言い始めました。周囲のお客さんが気を使ってくださって「そんなに高くはないですよ。」と言ってくださりました。

そうすると少し静かになり、店から一旦出て隣の百円ローソンでつまみを買ってきて食べ始めました。

開店当初は持ち込みを禁止していなかったのですが、この一件があったために当店では持ち込み禁止になりました。

1杯だけ飲んで、隣で買ってきたつまみを食べる。挙句の果てには「高い」か。

もうこの時点で内心「さっさと帰ってほしいな。」と思っていたんですが、ホームセンターに連れて行ってもらったこと等もあり、普通に接していました。

そして後日、その2日後だったと思いますがSが再びやってきました。

その日、僕は早めに家に戻っていたのですが、Sがまた来たらしいです。

いこしに話を聞いたところ、またやってきて「高い高い」と連呼し、周囲の人が嫌な顔をしたらしいです。

あ、もうこいつダメだな。選挙にも協力できないわ。そう思いました。

Sからもしばらく連絡がなかったので、「このまま連絡ないといいな」と思っていたのですが、3月になってからまた電話がかかってくるようになりました。

そして、ラインにメッセージが届きました。


S”3/31日曜の午後3時から8時くらいまで、後援会の発足式のお手伝いお願いできますか?(・・;)”


ハッキリ断っていない自分も悪かったので、ラインでしっかりと「選挙には協力できない。」という旨を伝えました。内容はこんな感じです。


”すみません。私としては先生を応援できない形になりました。伝えるのが遅れてしまったのですが、先日お店に来ていただいた時にウチのお店が「高い」という発言をたくさんなさっていたようで、僕に直接言ってくださる分には構わなかったのですが、他のお客さんがいるところでそういった発言をしていただくと大変困るわけです。他のお客さんはその値段を支払って気分良く過ごしていらっしゃるわけです。一度目に来ていただいた時にも何度かそういった発言がありましたが、二度目にいらっしゃった時(僕がいない時)にもそういった趣旨の発言が多かったとうかがっております。そうした方を応援することはできません。中学時代の恩師ということもあり、なんとか前向きに折り合おうと思いましたが、それは難しいと感じました。頑張ってください。”


この文章を打つのにとても精神力を使いました。

まあこれで関係が切れたらいいな、と思ってこれを打ち込みました。そしてその後色々あって直接話すことになりました。流れはこんな感じです。


S”メッセージありがとう。確かに高いとは言いましたが、それはお店がどうやったら上手くいくか真剣に考えていたからです。”

S”それは今も変わらないですよ。確かにズケズケと言って気分を害させたのは申し訳ない。実際、私の地元の友達にも会うたびにりんりんの2階で、教え子が店をやっていると言っています”

S”ずっと地元に住んでいて、地元の相場感などが分かっているつもりなので、コジ東(本名)くんが本気でビジネスに取り組もうとしていると思うからこそ、客としてあえて厳しい指摘をしてきました。”


もうこの時点で相当辟易していました。ああ、この期に及んでこの人間は自分の行いを正当化しようとするのか、と。


”ありがとうございます。僕個人にしていただけているのであれば良かったのですが、他のお客さんがいる時にそうした方がどう言った風に感じるのか、ということを考えていただきたかったです。”

S”文字でやり取りすると誤解が起きやすいので、一度会って話しましょう。”


誤解?誤解がどこに生まれたんだ?

「Sの態度が店にとって悪かった、もう来ないで欲しい。そして選挙にも協力したくない。」

僕の主張はそれだけです。誤解が生まれようもない、シンプルな話です。


S”その点に関しては申し訳ない。反省しています。”


もう全然会いたくなかったのですが「まあしっかりと謝ってもらえたら許そう」と思ったので、会うことにしました。


”仕方ないところです。承知しました。夜は大体お店にいますので来ていただければと思います。”

S”今日の夜は何時頃までいる?”

S”今日は小学校の時の友達が北千住で集まってくれるので、その後に行きます。友達の都合によっては何人か連れていきます。”


ああ、この人は。

ああ、ここまで来てなお、なお自分の都合なのか。


S”それこそ、店だとその話は話せないと思うので、一度、シェアハウスに行きますよ。”


もうここまで来ると「コイツ金使いたくないんやろなあ。」としか思いません。

ていうかもう、家に入れたくありません。


”シェアハウスにはあまりいないので、時間が遅くなってしまいますね”

S”コジ東(ここは本名でした)くんが構わなければ遅くでいいよ。とりあえず今日、店に行くのでその後にでも!”


まあなんていうか「来るな」って言ってることがやんわりした表現では伝わらなかったらしいです。


”シェアハウスに来ていただいても困るというのが実際のところですね…すみません。”

S”分かりました。じゃあ、お店に行きます。”

S”遅くまでいる?”

”むしろ早い時間にはいないですね”

S”じゃあ10時とか11時とかに行くよ。”


いやもうハッキリしろよ。

そうして待っていたのですが、そのまま10時50分を過ぎました。


”来ない感じですか?”

S”ごめんなさい…。まだ、前の会が終わらないんです。”

”わかりました”


もうなんていうか、救えねえな、と思いました。

そして直接彼がやって来てからの流れも打とうと思っていたのですが、あまりにも長くなってしまったので、元の音声のURLと大体の内容の抜粋を書いておきます。

元の音声


内容の抜粋

Sの主張

・悪かったと思っているがお前も悪い

・高校生の頃から変わってない

・そんなんじゃ社会でやっていけない

・いこしの人生に責任を持てるのか

とかなんかそんなことをダラダラ言っていました。

いやもう本当にコイツ何しに来たのかな、と。


しかも「連絡をしろ」と言った時に「誰に何を?」と聞いたところ

「それすらもわかんないんでしょ!」とブチ切れていましたが、内容によって連絡する相手も違うわけだから具体的に言われないとわかんないんですがなんかキレてました。

そしてこの連絡すべき相手の方についてですが、僕は必要な連絡は済ませていました。


さらに後でラインのログを確認したところ、Sが「9時に行くって言ってたのにいなかったでしょ!」と言ってキレているところですが、9時に約束があった日には僕は店にいました。店にいなかったのはその次の日です。しかもその日に来たのは10時半ごろですね。もうなんていうのか、適当ですね。

適当な記憶に基づいて人を非難していただけです。



なんていうか、とても悲しい気もちになりました。

何かトラブルがあった時に自分の正当化を第一に考える人だったのか。

人に対して「お前は人の話を聞かない」と言っておきながら、自分は人の話を聞こうとしない、答えようとしない。

「この人は人の話を聞かず、そして人にも怒られたことがなかったのではないか。誰も、真剣に注意しようとしなかったのではないか。」

憶測ですが、そんなことを思って、ちょっと泣けてきてしまいました。

ああ、この人が、こんな人が、教員をやってきたのか。

そして、この人が、市政に携わろうとしているのか。

話し合いたいと言ってやってきて、自己正当化ばかり図ろうとする。

はじめは選挙に協力する気だったのに、その気を無くさせ、さらに二度と関わりを持ちたくない、そう思わせるような人でした。

全然嫌いな先生じゃなかった。なのに、この2ヶ月くらいで、本当に嫌いな人間になってしまった。

人を嫌うことはあまりなく、本当に悲しい気持ちです。

こういった記事を書いた時に「この人の批判をするわけじゃないけど」という人もいますが、そうは言いません。

明確に批判します。こんな人に市政を担ってほしくない。当選してほしくない。

強くそう思いました。

もしこの候補者の方が知りたかったら言ってください。私の知っていることは何でもお伝えします。


そうそう、この人、朝は五反野で演説をしているそうですよ。

政策に関してはわかりません。聞きに行ってください。

後援会をやってほしいと頼んだ人間に対して説明もしない政策ですが、何か素晴らしいことを言っているかもしれません。

あまりお客さんのことを悪く言いたくないと言う気もちはあります。しかし、今までのべ150人のお客さんがいて、その中で唯一、唯一出禁にしたお客さんです。

暗いことを書きましたが、僕もいこしも本当によっぽどのことが無ければ厳しい対応をとらないので、是非安心してお店に遊びに来てくださいね。


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