「グリーンブック」

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グリーンブックを鑑賞しました。

今年のアカデミー賞作品賞を受賞した作品であり素晴らしい作品だと素直に思ったので、個人的な感想を書いてみました。

はじめに黒人と白人の人種を超えた友情を描いた作品として宣伝されている映画ですが描いているのは「孤独」についてです。主人公の1人である黒人ピアニスト、シャーリーは黒人であり、当時の時代背景から肌の色で差別を受ける側にあるのですが、その黒人側にも属するコミュニティがなく、もちろん白人側にもありません。

近年のアカデミー賞受賞作である黒人差別を描いた「それでも夜は明ける」LGBTを描いた「ムーンライト」差別を受けたり、マイノリティの側だとしても自分独りだけではない。コミュニティや想いを理解してくれる人が側にいました。でもシャーリーは独り。立派な部屋、立派な服、有り余る賞賛を得ても、自分は独りじゃないと感じる心は手に入りません。そこにズカズカと入りこんだ1人の運転手と旅を共にして、ケンカして想いをぶつけて、心を開いて、友情を結ぶ物語です。

マハーシャラ・アリ演じるシャーリーの品の良さとヴィゴ・モーテンセン演じるトニーの掛け合いに笑えて、考えさせられて、泣かされる素敵な映画になってます。ぜひ人生で1度は見て頂きたい映画です。



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