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釣行記-142【夜をぶっとばせ2021リマスターverおまけ】

こんにちわ。前回、いい感じにLet’s Spend The Night Togetherできましたのでお代わり狙いです。夜をぶっとばしたい!!

もともとは、15時くらいに出て、陽の名残りと戯れつつ、薄墨と橙を混ぜたような空に包まれながら夕まずめを撃ち、二人だけの空が広がる夜をぶっとばし駆け抜けて終わる作戦でした。

が、聞けば朝の方がよさげ。「夜をぶっとばしてから朝も『ヤリ』ますか?」というドSな美女からの艶やかな誘いのような蠱惑的に聞こえる提案も受けました。
承諾すれば肉体的に酷い目にあうものの、(釣れれば)これまで感じたことの無い、脳みそが融けるような充足感や多幸感に包まれる未来を予感できます。でも(釣れれば)です。悩むなぁ。。。

なぜ悩んだのか?それは計画があったためなのです。当初の目論見としては、そろそろ今年も終わりますので、まだ釣ってないロッド、モンストロ74で釣ってみたい、というのと、お代わりが半々で構成されてました。ちなみにモンストロ74は確実に釣れる場所、常夜灯と、潮がぶつかる橋脚がセットになっている卑怯なくらいに釣り堀感溢れる場所で9cmくらいのペンシルを使う用にフルチューン済みでした。
が、しかし、これが朝だけになると、上記した確実に釣れる場所でモンストロで釣る、という締めのラーメンを出してくれるラーメン屋は閉店しております。夜だけなんだよね、そこは。。。その上、釣れないかもしれない、つまり酒も飲めないという事態に陥りかねません。
うーん。。。悩むなぁ。。。

そもそも人はなぜ酒を飲みに行くかというと、締めのラーメンを食べたいわけなのですよ。って、世田谷区の区報かなんかに書いてあった気がします。なかんずく、酒とラーメンって表裏一体、比翼連理なわけじゃないですか。ただ、ラーメンだけを食べるのも、酒だけ飲むのもちょっと違うんですよ。なんていうか違う。母なる飲酒という行為、父なる麺をすすりスープを飲むという行為が生み出す子なる酩酊という状態の三位一体の攻撃により陥る、深く穏やかな精神状態がたまんないわけでしょう?悩むなぁ。。。

まぁ、これほどまでにビッグベイトと釣り堀は密接ではありませんが一瞬悩みました。

そして決まりました。朝だけでお願いします。別に釣り堀パターンじゃなくても、フツーにフツーの場所でモンストロで釣れば問題解決な訳ですし。モンストロ74自体が60gくらいまでのキャストキャパなのでそれでやりゃいいだろ。

そう思いつつも、そうは言ってもやっぱり楽かつ確実な未来は拾っておきたいものです。何事においても確実に物事を成し遂げるってのは間違いなく大事だと思うのですよね。どんなにいいプロセスを踏んでいた(ように見えた)としても成果が出なければそのプロセスに誤りがあるのは自明です。ゆえに確実な成果を出す為に人は悪事に手を染めるようになるわけですよね。贈収賄とかね。それと釣り堀とかね。

なので行きたい、結果的に釣り堀になってしまったマンメイドストラクチャーに。でもそれでいいのか?釣れたには釣れただろうけれど、知恵や技術を総動員した上で抽選に参加して「いい」のをキャッチする、というのがシーバスゲームだと思うのですよね。
この例えで言うと、締めラーメンパターンってその抽選の5等くらい、ほぼハズレというか参加賞をこっそりもらうパターンなのですよ。それでいいのか?と。ズルくねぇか?と。

そうしたわけで奮起しました。フツーに釣ったる。でもルアーはカタいやつ使うぞ。ロリベとかエリ10とか。あれ?デカイやつのお代わりは。。。

実釣篇

テキトーに準備して430集合でゴーです。今回タックルはビッグベイトというかバラム用のモンストロ75にアンタレスDCMD、実はあきらめていない〆ラーメンなモンストロ74にエクスセンスDC、ポルタメント73Sで構成。

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こんなかんじ。

ポイントに到着し、とりあえず様子見で先日入手したカゲロウ155を投げてみます。暗闇でバックラッシュすると厄介なのですが、トラブル無くスタート。2投目、なんかリールが変です。ルアーが着水したので巻き始めますが、ハンドルはくるくる回るものの巻き上げられません。「なんだこりゃ?」と思いましたが、なぜかクラッチが戻っていない症状が。。。

まぁいいや、と思い回収し再度キャストするとヒット。すると先ほど同様にハンドルのみが空転します。ドラグがゆるゆるだったのですね。「あれ?そういえばこのリール、グリップ変えたのはいいけどドラグを。。。」と思い出し、締め込んでファイト開始。よろしくお願いしまーす。

が、なんていうかですね、暖簾に腕押しというか、手応えが少ないまま、するする寄ってきます。ジャンプしたりする音はデカかったのですがね。ロッドが強いのでしょうね。タモ入れ前の最後の抵抗もティップだけでいなせます。つえーな、おい!

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でも、上がってきたのは悪くは無いサイズ。コンディションが良くなかったのかな?それにしては綺麗というか立派な魚体ですけれども。。帰宅し、最中に調整したドラグを確認しますが予想以上にゆるゆるのままでした。これは相当コンディションの悪い個体だったのでしょうね。かわいそうに。。。

ともあれ、5投しないうちに目標達成です。

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これ、酒で言えばラーメン食べてから飲みにいくようなもんですね。そんなことしたら早く帰りたいだけですよね?そうしたわけで身が入らなくなり、即座にバラムを投げ始めますが。。。

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まぁ、コノシロも楽しいですよね。ロリベだけど。

この後は、陽がのぼり切る前に船長が丸太みたいな立派なサイズのをアマゾンペンシルで一本キャッチ。もらったルアーかなんかのようで、贈り主の名前が「たける」だった為に「スズキタケル」と命名されたようです。
そしてこれはデカかった。ぼくがタモ入れしたのですが、片腕で持ち上げるのがいささか辛い重さ。5kgくらいでしょうかね。

陽が昇った後には友人が一本追加。ルアーはビッグバンディットかな。そしてこの人が次に投げていたダウズワンが、5-6回誤爆を誘発する見せ場を作ります。ただ、全て誤爆なので乗らず。。。いつかの日本代表のような決定力のなさです。

今年はそろそろ終わりそうですが、みよしとともはダウズワンを使い魚を寄せて、胴の間ではカゲロウで刈り取るみたいなチーム戦はかなりワークしそう。

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とりあえず買っときました、今年はもう使わなそうな気もしますけどね。

で、酔いで潰れていた友人以外は全員キャッチ。すっかり陽が高くなると、コノシロは「あの夜は夢だったの?」とばかりに影も形も、もしかするとその記憶すらも、霞のように消え失せます。なのでこの後は回遊してる大型個体を狙う作戦にチェンジ。チェンジしたのですが。。。

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チェンジしてもチェンジしてもドアをノックする、もといルアーをバイトするのはサバ。お疲れ様でした。

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大ジャンプで終了です。

まとめ

・ビッグベイトでシーバスをやったのは、今年が実は初めてに近い感じです。2017年にジョイクロ178を5投くらい、2019年にビッグバンディットとメガドッグをそれぞれ5投くらいしただけ
・なので、なぜ釣れるのかのメカニズムがあまりよくわかってません。が、その上で感じるのが、コノシロに付いている個体狙いなのかなぁ、と
・コノシロの群れをストラクチャーと見做してルアーを通す釣り?てことはやっぱコノシロがいないと話にならないですよね
・そんな中、今年はイマイチ、コノシロに着いてる個体が多くなかったそうな
・季節が遅れてるのも要因かもしれないようです。あと半月くらいはやれそうな気もします、しらんけど
・で、まとめとしては、1.カゲロウは釣れる、2.サバの食わせのタイミングに習熟。この2点な、なんともお寒いかんじでした
・帰り道、スカイツリーが見えました。

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ひとりぼっちでおったってますね。わたし、若い頃はリリーフランキーさんに酷似しており「第二東京タワー」って小説を書け、言われたものですが、スカイツリーのことですね
・こうした人口の巨大建造物を見るといつも感心します。よく作ったな、というのとちゃんと活用されていることに対して感心するのです
・というのは、作るだけならきっと簡単。何事もそうですが、やることや、登り切ることは簡単。問題はそれを維持することや、登り切ったところから降りる事、かと思います
・釣りにしてものめり込むのは簡単です。が、それと付き合い続けるのって案外難しいのかな、と
・また、何かにのめり込む際、その先にあるのは行き止まりの隘路であろうとも全速力で突っ込むのがコツです。とはいえ行き止まりなら爆破して進むとか、緊急手段は考えておきたいもの
・それはさておき、例えばシーバスで考えてみます。現状、シーバスはルアーの釣り、だと考えています。ルアーの知識とチョイスの技術が重要。実績のあるルアーを知り、なぜ釣れるのかを考えて応用し引き出しを増やし続けるわけですよね。ガルバとマリブとグラバーはどう違うのか?そんなトピックで眠れぬ夜を過ごし続けるわけです
・が、行き着く先はどこなのか?数ではないと思います。サイズなのでしょうか?仮にサイズだとして、ゴールはあるのでしょうか?
・日本有数のシーバス集積地な東京湾だと、メーター超えすればかなりレアな感じがしますが、この前行った隠岐島ではメーターはそれほどレアではなく、過去に130が出たそうな。でもそうした「レア」が価値基準の優先度を決めるドライバーだとすると、なんていうかシンプルな思考で楽なんだろうなぁ、と思うわけです。場所を選ぶだけなのにゲーム性とはなんとも。。。
・そして、釣りもなのですが、何事も楽しいことは、知れば知るほど終わりはないようでありながらも、ふとしたタイミングでサドンデスに巡り合いそうな怖さもあります。より上手くなるために、知的好奇心を満たすために釣りをするのか、それともある日突然手持ちのロッドを全てへし折り粉砕し、釣り欲と共に粉々にして全てを終わらせるために釣りをし続けるのか
・ロッドと言えば、冬の夜空に散乱する星屑のように数多のロッドが発売されておりますが、このことに関しても考えました。今回、釣ることが出来たモンストロ74ですが、本来バスロッドなわけです。たぶん、90cm、16kgくらいのブラックバスじゃないと真価を発揮できないんじゃない?という強さ
・オーバースペックなものは割と好きで、3,800mの水圧に耐えれる防水時計とか、0→100kmの加速時間が3.4秒のスポーツカーとか持ってますけど真価は発揮できません
・まぁ、作り手が作ってみたかったから、でいいとは思うのですが、いざ持つと発揮させたくなるわけですよね、その性能の全てを
・そうなってくると、まず日常生活が難しくなりますね。かつそうしたモノ、物に限らず人間関係なんかでもそうですが、ハイスペックな物事に囲まれる日々が日常になるとなかなか大変だな、と。スカイツリーの頂上で暮らすようなものかもしれません
・維持するのか、降りるのか、そんな選択肢が見えつつあるような気もしますが、一回こっきりまぐれでランカー釣ったくらいでそんなことを考えるなんて、なんと上底で小さい器の人間なんだろうとも思いますが、この先どうするんでしょうかね、わたくし
・まあ、細かいことはあまり考えず、これまで通り、これまで以上に自由と智の悦びを求めて暮らしていくのでしょうね、きっと
・と、スカイツリーを見て考えました。そんなわけで次回はスカイツリーの高さよりも深いところでアカムツみたいなのを釣りにいこうと思います

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