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FTインプレッション-29【ショートパンツ】

(2020.07.10加筆)
もくじというか総覧

どうもこんにちわ、ぼくのつりぐ紹介です。今回はショートパンツ。

厳冬期(12-3)、春(4-5)、夏(6-9)、秋(10-11)と、つりの際、特に沖釣りですが、装備は変わります。ショートパンツは主に夏の装備ですが、まぁいつでもつりに行けるような格好で最近は過ごしていて、まぁまぁ大事な打ち合わせとか、そこそこ値の張るバーくらいならショートパンツにサンダルつっかけて行っちゃうので、日本がこれから暑くなるに従って、通年アイテムになるのでしょうね。Tシャツと同じように。

そんなショートパンツですが、春の遠征とか夏の近場では着替えとしても持っていきたい。でも、携帯性にも優れていつつ、自分のスタイルにマッチするものはなかなか出てこない。いい加減、作っちゃおうかな、とも思っています。

一昨年くらいから少しづつ装備を揃え始め、そろそろ紹介してもいいかな、というタイミングにきました。いくつか紹介します。

2020調達分

・ワイルドシングス

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サプレックス(R)パッチワーク ショーツ、らしいです。こういう雰囲気、本当のことを言うと昔のラルフローレンとかなのですが、欲しくてずっと探していたのですが、ようやく遭遇。

が、パッチワーク「風」でサプレックスナイロンにプリントしてある生地です。さらさらしてはき心地は抜群です。右膝に謎のポケットがありますが、車の鍵くらいしか入らないです。主に行き帰り用かな。

・コロンビア コニーブラッシュ ショーツ

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オッシュマンズで見かけて試しに購入。これは買ってよかった、気がする。ポリ/コットンが65/35のオーソドックスな生地で、そこそこ水は弾きます。

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優秀なのが腰回り。ベルトループも付いているので、頑張ればライジャケも通せそうです。三角管も付いてて便利ですね。そして右側のポケットは四層になっているのが出色。グラミチのキャンプショーツに迫る出来です。が、カーゴポケットのバックル、これがよくわかりません。使いこなせれば便利なのかな。

これ、セールな今はチャンスというか、来年も売られるかどうかわからないのでピンチというか、おひとつどうでしょうか?

・アルクフェニックス コンテナショーツ

去年から気になっておりました。が、高い。半ズボンで3万円超えてるとは。。でも決死の覚悟で買ってみました。

・耐久撥水軽量ストレッチ素材を採用した大容量のコンテナ型ポケット付きショートパンツ。
・ポケット部は内部で複雑に仕切り別けされ、様々な形状の持ち物を効率的に整理、携帯可能。
・荷物の多い時もしっかりと安定する付属のウエストベルトには、オリジナル形状のバックル、スライディングロッカーを採用。
・非常に高い導電性とコロナ放電性を持つ機能繊維「Thunderon®(サンダーロン)」を内側のステッチ内に縫製し、摩擦によっておこる静電気の発生を抑制。

という説明ですが、ポケットの中が複雑すぎて、たまにワープしてるのはご愛嬌。はき心地と見た目はとてもよろしいです。一点、惜しむらくはヒップポケットがありません。まぁ、左右にたっぷりあるのでいいっちゃあいいんですけどね。。。

2019以前

グラミチ キャンプショーツ

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優勝、とは手放しで言えず、マジック3が点灯しっ放しな感じですが、名作です、これは。

薄手のナイロンなので、携帯性にも優れています。カーゴ的なポケット部分は二層構造になっています。内ポケットが付いているのです。

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ヒップポケットは右がジップ、左がフラップ。まぁいうことありません。少々ストレッチする感じですので、使用感も抜群。

惜しむらくは、ベルトループがない事。アウトドアライフの際、とくにつりだと思うのですが、腰回りにいろいろひっかけておくととても便利なんですよね。プライヤー、フィッシュグリップ等々。ついでに腰巻型のライジャケとの相性が良かったりしたら、もう最高なんですけどね。。。

そして惜しい点がもう一つ、ディスコンしてます。古着でしか買えない。かなしす。

シャクハンター

キャンプショーツを超えるものを探していたらみつけました。これはよさそう。

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ちょっと高いけどね。あとD管は右に付いていて欲しかった。サウスポーではありませんので、ぼく。

肌に触れる部分はスパンデックス(デュポンが開発した繊維。混紡してストレッチ素材になる)混紡のコットンで肌触りはサラサラしていて快適。ベルトループがあるので、これまで問題になっていた、夏場のライジャケ問題(そのうち説明します)も解決できそう。パターン、シルエットもアパレル寄りの人がやってるので問題なし。ていうか、グラミッチもアパレルだし、他のショーツもアパレルなのだが。。。という疑問には片目をつぶりたい。

で、これはそうだな。マジック2くらい。優勝でもいいけども。潮浴びても大丈夫なベルト買わないと。

HERON PRESTON

初耳なブランド。オレンジ色のショーツが欲しくて探していたのですが、なかなか希望に沿った物には巡り合わない。で、比較的イメージに近かったのがこちら。

ここ数年、現物を見ずに買ってしまうことが多いですが、失敗も少ないので、というかサイズが違ったやら、想像と違ったやらは皆無なので、今回もノールックポチり。で、届いたのですが、これ、水着っす。内側にインナー付いてるやつ。完全に、見事なまでに、パーフェクトに純度の高い水着です。なので丈も短い。

水着であるがゆえに、いわゆる下着であるところのトランクスとかブリーフとか言われる「パンツ」は装着しないで装着するわけですね、これは。そうなると、非常に丸腰に近いというか、無防備感がパないというか、フルチン感覚の運用になるわけです。もし、知り合いの方で、これを読んでいる方で、もしぼくとどこかで会って、ぼくがこの水着を穿いてラーメン食べてるのを見つけたりしたら、店員に「この人、実はフルチンですよ」とかは言わないで欲しい。そっとしておいて欲しい。何も言わずに、ぼくを見つけたことにさえ気づかないフリをして出て行ってくれ。そしてぼくのことは綺麗さっぱり忘れて欲しい。ぼくはその時点のきみの記憶から退場したい。さよなら。

で、実運用は始まってませんが、まぁ3位入線、くらいでいっかな、これは。

総括
ショートパンツですが、若者、あるいは緊張感のないおじさんの代名詞的なアイコンと化している気がします、最近では。ダルダルのTシャツにショートパンツ、足元はサンダル、これで子供載せる椅子のついた自転車乗ってたりしたら、なんというか、平和の象徴というかハト的というか、オスとしての本能が植物状態になっている無生物のように見えます。よって、恋とか、そうした色気のある何かとは縁遠い感じ。

先日、ふとした理由で、六本木にある高級なホテルのバーに行きました。もちろん、つり用のkavuのぼうしに、Tシャツ、短パン、サンダル、といった出で立ちです。「さすがにこりゃきついかな。。」と思いましたが、温厚なスタッフの方、ふつーに接してくれました。大きなテーブル席に通され、そしてギムレットには少し早いため、マティーニを注文し飲んでいました。ほどなく、対面する形で外国から来た方が着席しました。

聞けば彼らは、六本木の不動産会社で働いているニューヨーカーらしい。彼らがシガーを頼むタイミングで、シガーの煙は迷惑ではないか?と聞いてきたところから会話がスタート。住んでいるところ、このバーについてどう思うか、そういった初対面の人間同士の会話を、彼らは片言の日本語で、一方ぼくは片言の英語で、ざらざらとした感じで紡いでいきます。お世辞にも弾んでいるとは言えない会話でしたけれど、途中からなぜか、安倍晋三政権と自民党の独裁に近い日本の政治構造に対する意見を求められたりしましたが、まぁいい感じで、護憲サイコー、と言っときました。あと安倍晋三の閨閥の話なんかを片言の日本語で話してあげたら、とても興味深そうには聞いていました。ま、演技でしょうけどね。

もし、万が一そんなことはありえないだろうけれど、演技ではなく、真剣にぼくに日本の政治について聞いてきたとしたら、ぼくの政治観を聞いてきたとしていたのなら、彼らの双眸は塞がっていたんじゃないかと思うのですよ。だって、陽灼けして色あせたぼうし被って、顔は無精髭だらけ、挙句短パン、ですよ。政治とか経済とか、一番縁遠そうなタイプなわけです、見た目は。世捨て人もいいところ。ただリシャールミルのクロノグラフをつけていたり、サンダルも実はルブタンだったりと、判断に困るコマセ的要素はいつも通りふんだんに盛り込まれていたので、そりゃ外人さんも店員さんもよくわかんなくなっちゃいますわな。

そこで思うのですが、ぼくみたいな判断に困る客は完全に排除した方がいいでしょうね。「ジャケット着用必須」「サンダル厳禁」とかにして。そうした明確な決まりがない場所であればテキトーでいいのかもしれないですね。実際、潜入してますし。

と、ゆるゆるな格好で過ごし始めてはや二ヶ月。そろそろきちんとした身なりに戻したほうがいい気もしてきました。

星明かりで艶めいている夜の色をしたスーツでも着ようか。ロロかゼニアの生地で、バーニーズあたりで仕立てればいいかな。それくらいなら盛り場の埃や幾多のため息達を吸い込んでも、気兼ねなく使える値段だ。これがキートンやエルメスあたりになるとちょっと考えものだな。チーフは今の時期ならやっぱりリネンがいいな。

ディオールかジルサンダーのシャツにしよう。それほど高くない台襟でボタンダウンがいいな。色は白だけ。

クロムハーツのベルトに、靴はウエストンのトリプルソールのフルブローグ。時計はロレックスのデイトナ。

ちょっと書き直すと、輪郭が無いようだが、どこかできっちりと線引きされている夜の色。6月であれば、満月に3日ばかり足りない明るい月夜の残光を抱いたまま、もう二時間ばかりすれば朝陽に追い出されることを感じながら、出来る限り暗く居ようとしている午前2時頃の夜の色。黒とも言えるし濃紺とも言える、そうした色合いのスーツがよく馴染んでいる人だ。

程よく陽に灼けた肌、多少残された髭は不注意なのか、計算尽くなのだろうか、スーツの色に引き立てられる真っ白なシャツの上に乗っているには最適な顔色と相まって、ひどく魅力的だ。年の頃は40をいくらか過ぎた感じに見える。クロムハーツのベルトも彼の落ち着いた雰囲気に従っている。すれ違う人たちに対して、必要であれば挨拶も出来るくらいにはしつけられた大型犬のようにおとなしくしている。そこまで躾けるのにはそれなりの努力や苦労もあったのだろう。
彼が時折、トイレに行ったり、カウンターに何かを取りに行く際もじっと僕は見ていた。歩く際、礫が床に叩きつけられるような音がしていた。おそらくソールにスチールの入った靴を履いているのだろう。彼が僕のそばをすれ違う際にわざとタバコの箱を落としてみた。つつがなくそれに気づいた彼は、右脚を床に着かない程度に折り曲げてしゃがみ、拾ってくれた。「元気のいいタバコですね」と、さも愉快そうな表情で僕に手渡してくれる。畜肉を見る肉屋のような、その人に特別な意味を持つもの以外はそうした眼で見つめる、この世ではないどこか遠くにある乾いた世界から見ているような眼。そんな眼で楽しげに話しかけてくれた。
差し出された手首にはロレックスのデイトナがあった。この手首は居心地が良い、とでも言っているように、ねっとりと、それなりに値の張る娼婦のように抱きついている。彼が左前になったらこの時計も売られていくのだろうけど、この器量なら身請け先は引く手数多だろう。
僕は礼を述べ、タバコを落としたあたりに目をやった。彼の靴が見えた。厚みのあるフルブローグ。無限の生命を持っている甲虫にも似た輝きを放ち、さしずめ磨きあげられた戦車のような靴だった。軍隊の階級で言えば将軍くらいだろうか。

短パン関係ないな。ま、いいか。



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