カルカッタ

FTインプレッション-2 【SHIMANO カルカッタコンクエストシリーズ総評】

(2021.1.26改編)
もくじ
https://note.mu/tonuma/n/n30e1d1920c69 

どうも、こんにちわ、ぼくの釣り具紹介です。今回はリール、シマノ社のカルカッタコンクエストシリーズについて、です。

ABUについて

1996年くらいから比較的ちゃんとバスフィッシングをしている気がするのですが、当時から使い続けていたのがスウェーデン製、ABUのリール、アンバサダー4500でした。

画像1

こんなやつ。たいこ型、ですね。渋谷のサンスイで買いました。パーミングカップにDon Iovinoと刻印がありますが、巨大なワームで釣るバスプロです。僕はほぼトップオンリーで使っていました。

設計も製造も古いリールでして、古くは開高健さんとかそういった人が好んで使っていた舶来品ですね。今もたまに使っている人を見かけますが、「にわかじゃないな、この人は。。。」と、ただならぬ雰囲気を感じます。

ところで、この画像の物は構造上の欠点を抱えています。糸を巻いておくところのスプールと本体のフレームの間に少々隙間があって、ルアーを投げるとラインが巻き込まれて動かなくなります。アホの子供みたいでなんか可愛らしい。はらたつけど。

一昨年くらいでしょうかね、ボートシーバスに誘われ、同船してる人はキャストする際エラい飛距離出してたんですね。ダイワのモアザンとか使ってたのかな、その人は。シューーーーーーーン、って感じで飛んでいく。もしかしたらパナマあたりまで飛んでくのでは?ってくらいに飛んでいく。

ところがこちらはシュ、ポチャン、とあんまり飛ばない←ルアーの重さとか竿のしなり方とかの問題なんだろうけども。

コンクエスト化

当時、久しぶりにルアーというか釣りに戻ってきて感じたのが、道具の進化に対する浦島太郎感。まぁこんなのは新しいの買えば済む話しなので、タイミングを見て買ったのが、シマノのカルカッタコンクエストでした。

画像2

14'201PG。左巻きの頭脳の人は左ハンドルにしよう。しかし溢れ出る百式感。

画像3

「まだだ、まだ終わらんよ」

買ったはいいものの、前に使っていたのがなんとなくオールドなABU。乗り物で言えばキャブレターエンジンの車とかバイクなので、相当頑張らないと現代の車には敵わないのですよ。そして、その感覚でカルカッタを使っておりましたので、何がいいのかよくわからないまま、しばらく時間が過ぎていきました、カルカッタを使いこなせることなく、ね。。。

画像4

カルカッタ経験前期に唯一釣れた魚。ルアーはメガバスのPOPMAX。バックラッシュを直してる間に釣れた。ここから得られる教訓は、メガバスのルアーは浮かべておけ。その間何もするな。バックラッシュ直したりタバコ吸ったりLINEしてたりがいい。「魚をアスファルトに置くなよ」というお叱りはまた別の機会にお願いします。

コンクエストをコンクエスト

時間は流れ、ある日、シーバスを巨大なルアーで釣ろう、というイベントに誘われました。今もそうなのですが、その時も何も考えていないというか、直情的に事態に取り組みました。
--
デカイルアーは重い=デカいリール要る≒abuで言うと5000番以上→カルカッタの400が必要
--
という極めて浅薄な考えから追加したのがこちら。

画像5

すっかりジギングリール化してます。

こうして、釣れることなく、201、401と道具だけが増え、また時間が流れていく。。。

次のきっかけもシーバスでした。ボートに乗ってナイトゲームに行こう、というイベント。夜にたいこ型なベイトリールを使うと、トラブルがあった際に直すのが面倒なので、フツーはスピニングを使うのですが、その時持って行った道具が、96年製のシマノ社のステラ3000にPEの2号くらいが巻いてある、まぁゴミみたいなタックルで、仕方ないのでベイトリールでやってたのです。ま、たいして釣れなかったのですけどね。

帰宅し、自分に問いかけました。「ぼくはこのままでいいのか?」と。なんとなく釣りに行き、ベテラン勢に教えてもらえて、なんとか釣らせてもらう日々でいいのか?そりゃNOだろ、好きでやってることなんだから、例えすぐに成果が出なくても成果が出るまで全力を注ぎ込むべきだろう、そうやって生きてきたじゃないか。

画像6

で、翌日買ったのがこれ。なぜだろう。。。

この後、まずは数を釣らなきゃいけない、と思い、エサで釣るカサゴ船で修行を積んで、シーバスでも修行を積んで(たような気が)、ようやく201でキャッチできたのがこちら。

画像7

サイズ的にはフッコですが、201の新たな門出を祝うかのようにエンジンは「SUZUKI」。

そして、この後、ルアーを遠くまで飛ばして、釣りまくり、上達してきたぜ!とはならずに、タイラバとかバーティカルな釣りが増え、201、401ともにタイとかホウボウとか、そういう実績が地味に重なり続ける日々に突入です。やれやれ、何をやっているんだろう、ぼくは。。。とは微塵も思わず、「401の方が巻き上げ時に安定感あるな」とか「クラッチはできれば片側固定じゃない方がいいな」とか、細かいところばかり気にしながら、ヒラメとかショウサイフグとか妙な魚を釣り続ける日々です。カルカッタにしたら地獄ですよね、こんなの。かわいそうに。

ゴルフはやったことがないのでわからないのですが、20メートル飛ばすのと、5メートル転がすのとは使う道具が違うんですよね?

釣りもたぶん一緒で、その釣法によって、使う道具はそれなりに変わる、はず。そしてその場その場に最適解は常に存在しているんですよね。「最適解」と書いたのは、あくまでもその時点で存在しているはずの最適解であって、その最適解はすぐに陳腐化し、次の新しい最適解が発生し続けるゲームです、つり。なんていうか経済的には負の連鎖なものの、精神的には正過ぎる連鎖に大抵の釣り人は巻き込まれるのです。

画像8

あっさりと巻き込まれた結果。

ここまでくると色々と麻痺しちゃうんですよねー。
--
わたし:101買おうかな
あなた:なぜ、201があるのに101も必要なんだい? 
わたし:101はまだ持っていないから
--

こんな感じですね。

画像9

最初からこれで良かった気がする、というのはよくある感覚。何度目なんだろう。。。

画像10

地方の個店並み。

長い時間とともに、道具は揃ってきたので、一つ一つ使いこなし、熟成させていかねば、と思っていると、すぐに新しいのが出るんですわ。

画像11

たすけてー。次は用途とか、使い勝手とかについて。

各サイズの用途と現状

101
キャストの場合、101だとスプール径がアンタレスと一緒だった気が(2019.5.22勘違いであることが発覚)。手持ちのロープロ勢と比べますと、メカニカルブレーキが外側にあるため、セッティングが楽です。ゆえに、僕は101の方が使いやすいと思います。冬場、素手で触ると冷たいので、そこは難点。タイラバ、SLJなんかによく使います。PEは0.6です。

201
20g〜くらいのルアーだと後半すげー伸びます。軽いのだとコツがいるんでしょうねか。ただ、キャスティングの場合はDC音聞きたくて、201DC、エクスセンス、DCMDになってしまうので、これもまたタイラバ、SLJなんかで、101の補欠として使います。もともとPGでしたが部品買ってきてHGにしました。

301
オシアだしブレーキ付いてないのでいいとして、というところまでがこの原稿を買いた時点での進捗。その後、カルカッタコンクエスト301も来まして、ビッグベイト用に使用しています。401よりスプールが狭いので、キャストにはこちらの方がよさげ。加えて、18モデルですので、レベルワインダーが放出時にスプールと連動します。多少のブレーキにはなるのでしょうが、トラブルは減りそう。と、ここで思いました。301、旧SVSが結構うるさいです。2ozくらいのルアーを強めに投げるとじーじーなります。8個のうち、半分だけ使っていますが、まぁまぁうるさい。いっそのこと全部オフにしたらどうなるのだろう、つまり、オシアと同じことになるのか?と思いシマノさんに聞いてみたらどうもそうみたい。なかなか悩ましいわ。

401
タックルバランスがよいとサクサク飛びます。が、そういうパワフルな釣りはしないのですよね。。。雷魚とか、PE6号とか巻いてる人いますけど。101と201の関係性と同様、301はキャスティングという存在意義を持ちましたが、401って。。。

2020年に入り、2号以上の太さのラインでジギングをすることがありまして、そうした際にラインキャパがあるので重宝してます。

BFS
ゲーリーヤマモトの4インチグラブをノーシンカーでなんてことなくキャストできます。淡水はこれだけでいい気がします。渓流の主役になっております。

201DC
ディケイドワークスさんで真っ黒に塗りたくってもらい、大概の釣りに使っております。ソルトでのキャスティングが主戦場となっています。

総括
他の人のインプレッションで「シルキーな巻き心地」とかよく書いてる人がいるように思えますが、巻き心地はまぁフツーなんじゃないですかね。個体差とメンテナンスの巧拙が響いてくるように思えます。それよりも特筆すべきは金属フレームの剛性だと思います。樹脂リールとはわけが違う。ま、それぞれ個別でまた書けばいい話ですね。どうせDC201も増えるんだろうし。。。実際増えたし。

カルカッタコンクエスト、今後の展望について

シマノ社は来年で100周年を迎えます。

2000年に記念モデルとしてステラを製造販売しておりました。ルアー用リールではアンタレスと双璧なわけですし、それっぽい記念モデルみたいなの出たら買っちゃうんだろうなぁ。。。コンクエストはまだいいんですが、SWステラとか出たらやだなぁ、と。特に6000、8000、14000あたり攻めてこられたらやだなぁ、と思うわけです。

そして仮に記念モデルが出たとして、できればですね、50番台に該当するようなもう一回り小さいサイズのがあれば喜んで買っちゃうのでしょうね、2台くらいは。

2021年モデルについて

出ちゃいましたね。まずは100と200。300と400は来年でしょうかね。来年、もしかすると500という新番手も出るんじゃないかな、と思っています。カルコンじゃないかもしれませんが、400以上の大型、オフショア大型キャスティングリールは出るのでしょう。

それはいいとして、まぁ、まずは100と200について見てみます。

こちらが2021。

こちらが旧モデル。サムネイルだけで、ハンドルのエンドキャップ、センターナット、レベルワインダーが変わっていることがわかりますね。

次にスペック上の変更点です。

スクリーンショット 2021-01-26 8.55.14

よりハイギア化し、ドラグはパワーアップ、スプールは小さくなり、糸巻き量は201は少なくなり、ベアリング数が増えた、とそのまんま書くとこうなります。キャスタビリティを上げつつよりスピードアップした感じでしょうかね。ベアリングは見た感じ、レベルワインダー部分で増えているようで、連動する形になるのでしょうか。なるのでしょうね。いいことです。

また重量が201は結構軽くなっています。ボディも一回り小さくなっているような気がします。見てないのでわかりませんけれど。

他、変更点は、1)スプール、2)ブレーキ、3)インフィニティドライブあたりかと思います。他もあるんでしょうけども。これ、スプールとブレーキが変わったことで、旧のSVSインフィニティのようにワンタッチで取り外しはできなくなっていますね。そんなに取り外すものでもないのでいいかもしれませんが。。。

ぼくは201HGを新たに配備しようと思います。

おまけ

スクリーンショット 2020-12-03 9.15.09

おおよそのPE糸巻き可能量です。縦軸がサイズ、横軸が号数とm数 です。

それと整備とかポン付けパワーアップの記録でございます。どうぞよろしくお願いします。

FTインプレッション-036【'14カルカッタコンクエスト201をHGにしてみました】

FTインプレッション-037【'15カルカッタコンクエスト101HGをエキサイティングにしてみました】

もくじにもどる

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?