渓流

FTインプレッション-34【渓流装備】

もくじ
https://note.mu/tonuma/n/n30e1d1920c69

どうも、こんにちわ、ぼくの釣り具紹介です。今回は渓流装備。

「渓流の釣りってあれでしょ、ヤブ漕いで、沢見つけて、延べ竿でちょーん、って感じでしょ?釣りキチ三平みたく。」

いいえ、全然違います。これからやるスタイルは川に立ち込んで遡上しながら釣り上がっていくスタイル。非常に疲れそう。

一昨年くらいまで釣り道具は、海のボートではバスタックルを流用して、餌の沖釣りに必要な最低限のものは揃えたくらいで、これで大抵の釣りを済ませておりました。専用タックルなんてアホの仕業だと思っていましたし、今も少なからずそうは思っています。

が、なんつーか、困ったことに、去年から釣りもの激増。。しかも、タイラバとかカワハギとか、割と特殊というか、そこかしこに潜む狂気を垣間見る世界というか、専用の道具立てが必要な釣りが増加しイタいのです。とりわけイタかったのがオフショアのヘビータックル。まぐろロッド3本にステラSW14000を2台ってこの時点で正気の沙汰ではございませんけれども、持ち物を増やしたくない気持ちとはウラハラに釣りモノの増加とともに装備品も増加の一途を辿っています、大躍進中国経済のように、ね。

そして喫緊の課題というか懸案が二つありました。一つはカヤックフィッシング、もう一つが渓流。

まずカヤックですが、20kgくらいある船体を車に乗せて移動、船体自体が15万円くらいしますし、保管場所が必要になります。労力、経済力の両方が必要で、特に気になるのが労力。二回くらい行ったら嫌になりそうです。

スクリーンショット 2019-09-10 21.50.23

こういうのは楽しそうですけどね。

カヤック、金はどうでもいいんですよね、正直。前に二人きりで釣り船チャーターした際、4万円くらい払ったことがあり、それを4回やったと思えば納得感はあります。だがしかし、20kgもあるものが家の中にあり、それを使うたびに出し入れおよび乗せ降ろしをし、いらなくなった場合に処分するのがとても面倒。なので断念。

そして次の懸案が渓流です。

20年位前に、ナイキのアクアソックを履いて、水着で腰まで浸かって渓流やった時は楽しかったなぁ、と今でも昨年の夏のことのように覚えています。ただ、ガチな感じになるといろいろ辛そう。

まず、必要な装備。
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・ウエーダー
・ウエーディングシューズ
・ベスト
・タモ(ある)
・鈎外し(ある)
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あれ、こんだけか。案外少ない。だがしかし、ここにも狂気の世界がありました。やるにあたり、タモについて、親友からこんな提言が。。。

必須アイテムとしてランディングネット(2,000-100,000円ぐらい)
も買われるといいと思います!

え?狂ってるだろ、10万円って。。。柄の部分に宝石埋まってたり、金箔貼ってあったりする?それとも象牙で出来てたりするの?

去年、カワハギ始めた際にも狂気を感じました。竿が異常に高いのです。

嘘やろ。。。と。買ったけど。まぐろはルアーが異常に高いし。こうした狂気の世界を考えていると、偉人たちの言葉が脳裏に浮かんできます。

ここを渡れば人間世界の悲惨、渡らなければわが破滅。進もう、神々の待つところへ! 我々を侮辱した敵の待つところへ! 賽は投げられた!
ユリウス=カエサル

渡ってみたらマジで悲惨だった。ぼくの人生であと何回、賽は投げられるのでしょう。そして自分で投げている感じがしないのが恐ろしい。

君は、自分は燃え尽きてしまった、あるいは、燃え尽きてしまうかどうかの岐路に立っているという風に感じています。でも実際には、燃え尽きることにするかしないかを決断する岐路に立っているのです。これが決断であるということを認めるのは怖いことです。なぜならそれは、君にはなにかをする責任があるということですから。でも、それは力が湧いてくる考え方でもあります。君にできるなにかがあるということですから。さぁ、やってごらん。
https://b.log456.com/entry/20120110/p1

でも実際には渓流を始めるか始めないか決断する岐路に立っているようです。これが決断であると認めるのは怖いことです。なぜならこれは、ぼくには何かをする、ネイティブトラウトを釣る責任があるということですから。でもそれは力が湧いてくる考え方でもあるかもしれません。ぼくに釣れるイワナがいるかもしれないから。さぁ、やってみよう。

え?やるの?本当に。。。?でもタモは安いやつにしました。

そして渓流装備をもう少し充実させるとなると。。。
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・対クマ格闘用ナイフ(ある)
・クマ避け銃(いるの?)
・斧(薪割り用。いる?)
・飯ごう(泊まるの?)
・焚き火台兼コンロ(なにすんの?)
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いよいよキャンパー寄りになってきそう。たぶん、ヘリノックスの折りたたみ椅子とか簡易テーブルとかも揃えてしまうのでしょう。。。あるんだけど重いんだよね、机とか。そんで買ったしね、ヘリノックス。

でもなぁ、ウエーダー洗うのも風呂場広く無いとなかなかキツイしなぁ、とか思っていて、どうもやる気になれなかったのがこれまででした。モノ増やしたくないしなぁ。。。

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おや。。。

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くっ。。。

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むむむ。。。

そして、去年くらいから、フィッシングベスト推しな愚者が居るみたいですね。

今季のトレンドアイテムであるフィッシングベストですが、いざ着てみたら、周囲に「今日釣り行くの?」と誤解され……。

こういう文章、見るたびに腹がたちます。は?釣り行っちゃ悪いのかよ。釣りと誤解されて困んのはなんで?フツー釣りに行くって思われたら羨ましがられるんじゃねえのかよ。オレなんて、ここぞ!!という日でも釣りに行く格好してるけどな。前に、偶然、親友な釣り仲間に四谷の喫茶店で出くわした際も「マジで普段も釣り行く時と同じ格好してるんですね」と関心されたくらいのオレからしたら、雑誌屋風情が釣りをバカにしてんじゃねーぞ、と、両手で机を叩く位の、いやそれ以上の抗議の意を込めて世界文化社の前でガソリンかぶって焼身自殺してやりたくなります。なんないけど。

そして、そんな風潮というか風説もどこ吹く風な方がこちら。

なるほどね。わかるわぁ。しかしこの人の収集癖、生き物でいうとアリとかハチとかのレベル感ですね。ではこれでいきましょう。

これっす。が、ECは在庫切れ。仕方ないので、営業時間中に店舗に電話かけて探してみよー!ということになりました、自分的に。そしたらこっからがひどかったのです。悲劇です。

コロンビアさんですが、関東以東でこの商品の取り扱いがありそうな店舗が20店舗超。まぁどっかにはあるやろ、世界文化社ごときが小馬鹿にしてるような商品なんて残ってるだろ、とたかをくくって電話してみました。

1.池袋サンシャインシティアルパ店
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「在庫確認したいのですが。。」
「品番わかりますか?」
「PM3419です」
「少々お待ちください。。」
。。。
「在庫は無いようです」
「お手間なんですが他の店舗の在庫を調べてもらうことって出来ますか?」
「えっと、あのー、ぼく、最近入ったばっかりでよくわからなくて。。」
(この時点でヤバさに気づくべきだった)
「そうですか、わかりました。他の店舗に聞いてみますね」
「はい、失礼します。」
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初球空振りです。空振りというか暴投された感もあります。気にせず次行きます。

2.アーバンドックららぽーと豊洲店
1.と同様に質問。在庫なし。他店在庫状況について聞くと、
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「調べられません」
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と。はぁ?今時そんなのあるの?と思って食い下がったところ「それならカスタマーサービスに電話してください」とのこと。なんだか釈然としないものの、カスタマーサービス(CS)に電話。3件目です。

3.コロンビア社カスタマーサービス
要点としては、会社として在庫を持っているのか?あるのであれば、どこの店舗にあるのか?ってことを聞いてみたところ
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「各店の個別在庫は調べられません、出荷状況(?)ならわかります」
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と。マジで?ところで出荷状況ってなぁに?と思い聞いてみると、各店から本部に来たオーダーの状況のことみたいです。で、その状況を聞いたら「どこにも出荷していません」とのこと。いよいよ雲行きが怪しくなってきます。次いきます。

4.町田東急ツインズイースト店
在庫はあるがサイズ欠品。CS嘘ついてんの?それとも単なるバカなの?まぁ好意的というか、歩み寄った判断をするとすれば、出荷時期について、直近なのか、過去3ヶ月なのかといった時期を聞かなかったぼくが悪いとも言えます。仕方ないので次。

5件目ららぽーと立川立飛店
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「在庫確認お願いします」
「品番わかりますか」
「PM3419です」
「少々お待ちください」
。。。
「お待たせしました、えーと、用件はなんでしたっけ?」
--

すげーな、おい!

次、6件目MARK IS みなとみらい店、在庫なし
次、7件目ららぽーと湘南平塚店、在庫なし
次、8件目プラナ ららぽーと横浜店、そもそも電話に出ない。ヤバすぎ。
次、9件目ららぽーと海老名店、在庫なし

うーん。。。ららぽーと横浜店、大丈夫なの?客商売で外線ってすげー大事だと思うんだけど。。。気を取り直し東に向かいます

次、10件目千葉ペリエ店、在庫なし。次で動きがありました。

11.ららぽーとTOKYOーBAY店
在庫なし。だがしかし「他店在庫、お調べできますよ」と。マジかよ。アーバンドックららぽーと豊洲店とカスタマーサービスなんなの?もしかして違うとこにかかってた?コロンピア社とか?

でも、すぐにはわからないみたい。せっかくなので調べてもらうことにしつつ、次行きます。

12.マルイファミリー溝口店
在庫なし。ここでも他店在庫は調べてくれて、なぜかすぐに判明。住まいを聞かれたので、東京都と返答、「お近くでお探ししますね」とのこと。ありがたや。
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「池内店とコクーンシティにありますよ」
「池内店ってどちらですか?」
「札幌です」
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!!

ちょいちょいすごい。で、次いきます。だいぶ疲弊しながら電話します。

13.大宮コクーンシティ店
ようやくありました。が、様子がおかしい。まず、電話に出たスタッフ、たぶん肩に受話器を挟んで話しているので、近くにいるスタッフへの質問が丸聞こえ。ぼくに話してるのか、他の人に話してるのかが不明で時に会話が成立しない。気にせず、取り置きをお願いしようとしたところ。。。

--
「この商品、セール対象になってまして、セールは昨日までだったのです。なので、販売することが出来ません。」
--

!!

すごいルール。いい加減疲れて面倒だったので、「なら定価でいいから売ってくれ」と伝えたところ「上司に相談して折り返す」と。。。折り返しの電話はここまでの13件を見るに期待薄なので、電話を切ってサッポロに電話します。

14.札幌池内店
在庫はある、しかし販売はコクーンシティと同様の回答。そしてここで新展開。当該商品は春夏のもの、同様の商品が秋冬で展開されて、現在販売中、とのこと。なんと!!早く言ってよ。が、商品名を聞いて、公式ECで調べるも出てこない。電話先の人もサイトを確認して怪訝な様子。まぁそういうサイト運営もあるんだろうな、と思いつつ、秋冬バージョンは国内店舗であればどこでも売ってるのかを確認したところ「たぶんある」という回答。ここまで来ると悪意のある嘘とかじゃなくて、純粋なバカというか、圧倒的な能力の低さというか、スタッフの問題じゃなくて運営手法の問題に思えるけれども、スタッフの問題も多分にありそうなので眉唾ですね。唾が滴り落ちるくらいに。

いい加減疲れてきて、気に止めていなかった至近の渋谷店に架電。

15.渋谷店
まず、当該商品、春夏の商品があるかどうか聞いたらナシ、とのこと。OKOK、そうだと思っていたよ、溝の口の人、渋谷にあるって言ってなかったしね。次に札幌で教えてもらった秋冬の商品について尋ねたら、「ない」という回答。

??

なんだなんだ、14人全員なんらかの仕込みなのか?人数かけて担ごうとしてるのか?おかしすぎない?こんなの。が、そこはぐっと堪えて、問答します。すると「ウェブに乗っていない商品は店舗にもない。ウェブへのアップと入荷は同時に行われる」と力強く言われましたが、「札幌店ではあると言ってたよ」声量、確信力等、彼の力説を上回る力で再度伝え、もう一度商品名を伝えたら「あー、あれですね、あります」と。なんなんだ、こいつら。。。ぼくの発音が日本語としておかしい、とか何言ってるかわからなかった、とかなのかな。

とりあえず、目処がたったので、渋谷に行こうとしたら、コクーンシティから電話があり、販売は可能、とのこと。そこも渋谷も対応はどっちもどっちで、全く信頼できないものの、返電してくれただけマシかな、と思い大宮に向かいます。

道中、11件目のららぽーと東京BAY店、調べてくれていた女性スタッフから電話がありました。渋谷店にもともと探していた商品の在庫がある、とのこと。もう本当に何が何だかわかりません。大宮で取り置きしてもらっていることを伝え、そっと通話終了します。

画像5

はい、ようやく準備完了。それにしてもコロンビア、凄すぎるな。

1)(やり方をならってないので)出来ない
2)(めんどくさいので)出来ない

この二つで店舗間在庫確認が出来なかったのでしょうか。早くAIになれよ、それか全部ECでやれよ、と思います。

景気が良くなると、人件費が高騰するので、道路工事の現場でポール振る作業はロボになります。ロボでいいし。人じゃなくていいこうした店舗での在庫確認とか、音声ガイダンスでいい気がしますし、それをやっていないということは景気が悪いんでしょうかね、コロンビアさん。

以前、「店舗での販売はAIでいい、という主張もあるが、販売員のスキルは重要である」みたいなことを言っていたアパレルおじさんが居たように思います。部分的に賛成しますが、今回のケースでは人なんていない方が全くもってマシですよね。欲しがっているお客さんに適切に商品を届けることが出来ないどころか、その努力、努力というか当たり前の作業の範疇の業務だと思うのですが、それすらしようとしないあるいは出来ない販売員になんの価値があるのか?自社の商品に愛情を持たない、持てない、結果商品知識のない販売員になんの価値があるのか?

また、この会社、在庫管理システムにも問題がある気もします。画面みてみたいわ。EC在庫と店舗在庫、別管理でもいいと思うけれど、せめてCSは全部把握しといた方がよくない?ついでに客が見るフロントの画面からは店舗在庫も見ることができるようにすりゃいいのに、なんでしないのだろう。「実際の在庫状況とwebでの在庫状況に食い違いがあるとご迷惑をおかけすることになるから」みたいな話かもしれないけれど、そんなもん、画面上「ある」ことになってる店舗に電話すりゃいい話で、店舗に電話して「ない」と塩対応されたり「用件なんだっけ?」とか聞き返されるよりはよっぽど親切だろう、と思います。パタゴニアでこんな思いしたことないけどね、ぼく。

単に在庫管理システムが使いにくいだけなのか?後日知りましたが、店舗ごとにおいている端末が違うみたいです、この会社。「(管理画面見るPCが)動かなくなっちゃって。。。」とか言ってたし、端末のスペックも低そう

それ聞いて思い出したのが、前に、(自称)アパレル(歴が長いという)の人が作ったエクセルをその人のPCを借りて見せてもらったら、かなりどうしようもなかったことを思い出しました。

まず、情報がまったく整理出来てないし、使ってるPCのスペックが低くて止まりまくるし、挙句、ホイールのスピードがゲキ遅で、「こりゃ仕事捗らんわ。。」と思ったことがありました。そんなもんなのかな。作業はスピードアップしたり効率化して、商売を考える時間と人への対応の時間増やさないと、仕事のクオリティって上がんないと思うんだけどな。。。動かないシステムとワークしない業務フロー作っているコンサルというかSIerのみなさん、廃業した方がいいんでないですかね?

ノースフェイスでも以前、店舗間での在庫確認をお願いしたら、「川崎店にありますが、データ上の話なので、確認はそちらでやってください」と突っぱねられたことがありました。店舗間の商品移動はやっていないらしい。売れている商品は場合によっては、転売して利益が出るので、売り方を工夫してるみたい。実際のところはどうか知らないけれど、転売ヤー対策、なのでしょうかね。でもね、こういうの世間では殿様商売、っていうと思うのですけどもね、ノースフェイス「殿」。

「本当に欲しい人に販売できるよう、少し売り方に工夫しよう」

とかの言説を、頭が悪くて声がデカくて人の話を聞けない聞かない、聞いても理解力が足りないため何言ってるのかわからず自分の意見を通すことに集中した若干サヴァン気味な人、それで出世できたオールドタイプが言ったのでしょうね。だいたい、巷に商品が溢れかえるくらい売れば、転売価格も定価に収斂されていくだろうし、変に商品量絞ってるから転売屋が儲かることになぜ気づかないのでしょう。

総量規制して、ブランドイメージを維持するという考え方とはトレードオフではありますが、売り方をヘンテコにすると、欲しい人の手になおさら届きにくくなってるのになぜ気づかない。。。

ちょい前のエントリー、洋服は売れないのか、問題もう必要とされてないんですかねぇ、アパレル企業は。マーケティングって、ポーター的に言うと「営業しなくても(頑張らなくても)モノが売れる仕組みを構築すること」って話だったかと記憶してますが、マーケティング不在というか、百貨店マーケティング一本足打法でバッティングセンターの王様、みたいな過去の栄光をかさにきて、現代のECメインの戦場に実戦デビューしたらさっぱりダメ、ってのが今のアパレルな気がします。いるじゃないですか、長時間作業すれば働いていることになってると思っているアホ。努力は当然、成果を出して一人前なのに、他の技術を磨かずここまで来ちゃった悪癖というか、悲しい事実と歴史のコングロマリットがアパレル企業なのでしょうかねぇ。

ま、いいや。必要とされていない何かは早晩淘汰されるものです。強者生存ではなく、適者生存が世の中の常。

それに、どうせすぐ使わなくなる可能性も高いですしね、フィッシングベストなんて。となると、そんなものにこんなに疲弊させられたぼくは、早くAIになりたいと思います。それかロボトミー手術をお願いしたい、痛くないやつで。

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