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今までとこれから

大学を卒業し、2018年4月1日から働き始めた。今日で丸一年になるので、これまでとこれからについて書こうと思う。

私はデジタルコンテンツ教育の企業で働いている。応募した理由は3つある。1つ目に、Wantedlyでみた「突き抜けたい人募集」という言葉に惹かれたから。2つ目に、二次面接の面接官だった人と働いてみたいと思ったから(なんとも図々しい…!)。3つ目に、教育社会学を専攻し、教育の現場に携わりたいと思ったから。面白そうな学校で働きたいと思ったから。

1〜3で、1年間教育の現場に立ってみて思うことを、4でこれからやりたいことをつらつら書いていく。

私は20歳以上の社会人向けの専門スクールで働いてる。3DCGやWebやグラフィックデザインのスキルを6ヶ月〜1年で学ぶ学校だ。事務局スタッフというと事務職に思われるけれど、意外とガッツリBtoCの営業をしている。主な仕事は「学生募集」だ。検討者に1対1で2時間ぐらい「説明会」という名のキャリアカウンセリング・人生相談をするから、「スクールカウンセラー」とも名乗ったりする。入学を検討している人が入りたい!と思うような仕組みづくりやプロモーションづくりをしている。「営業・企画」というのだろうか。自分の仕事はここからここまでとは何とも言い難い。一人ひとりの裁量が大きいのだ。だが、「学校づくり」をしていることには間違いない。

(職種・仕事って、言いようによってはどうもできるよね〜、魅せ方変えられるよね〜と思う。)

1. スッキリ感と、重りを外していくのと、舵取りと。

2時間の説明会で話しただけも、人のキャリアや人生についての考えや学ぶことへの顔つきは変わる。自分がそのリミッターを外してあげられたかな?と思うこともあるし、反対にモヤモヤして終わることもある。

いいカウンセラーとは、話した後に「スッキリ感」を相手に残すカウンセラーだと思う。(上司に言われて、体感して、そう思った。)相手がスッキリすると、こちらもスッキリする。モヤモヤや絡まっていた糸を解いていく作業だ。

友人の何気ない発言にも、「なんで?」「それってどういう場面で?」ってこの1年でよく聞くようになった。「書くことは重りを外していく作業みたい」と、ある友人が言っていた。文字にすることも、発言にすることも、「ことば」にすることは重りを外していく作業に似ている。自分自身も、文章を書くなかで重りを外していきたいし、自分の文章やカウンセリングを通して、人の重りを外してスッキリして軽くなって、その人が生きやすくなって、社会がちょっとでもよりよくなればいいな、と思っている。

1年間今の職場にいるから、入学した人が作品を作る過程をみたり、自分が説明会を担当した方が変わっていく様子をみてきた。それが本当に楽しい。

これまで辛い想いをしてきたであろう人が、楽しそうに学んで作品を作っている。毎日学校にきて、技術を磨いている。楽しそうだし顔が輝いているし、背筋がピンとしている。前に進んでいく姿を近くでみている。

専門的なスキルをつけて、その道でクリエイターとして生きていくことは、航海で舵を取り、船を漕いで行くことに似ている。「クリエイティブ職」って「職人」だもんね。「人の手を帯びたものは全て芸術作品である」(by 予備校の小論文の先生)から「誰もがアーティスト」という四角大輔さんのことばもわかる。

学校で学ぶなかで、何が起爆剤となり、どう人が成長していくのかは、本人にも、講師にも、私などスタッフにもわからない。私の上司は、それを「化ける」という単語で表現していた。本当に、化学反応のように、予想外の成果物ができるときもある。未知数だからこそ、ワクワクするし面白い。

2. 人の心に刺さる文章を書きたい

「説明会」でも、自分の言葉が相手に刺さらないと入学はしない。秋、ある卒業生のインタビュー記事が話題になった。

この記事の反響が大きくて、「これをみて、Webデザイナーという仕事を知った」という人や「私もやってみようと思った」という人が多くいた。記事の影響力を現場で肌で感じていた人だった。「こんなにも1つの記事で多くの人の心に刺さるのか」と思った。

そういえば、自分もある人のインタビュー記事で、人生変わったじゃんと思った。

(今見ると、おもしろいショットがたくさんある…笑)

自分も、人の心に刺さる記事や文章を書きたいな〜と思う。人の言葉に動かされた人をみて、自分も動かされたからこそ思う。

それは、現職「学校づくり」のなかでもできるし、こうやって個人で書くこともできるし、編集者やライターの「プロ」として生きていく道もある。今、この令和元年初日の今時点(使いたかっただけ)は「学校づくり」をやりきりたい。自分なりの仮説があるから、検証したい。実践したい。

3. ホームプレイスを思い浮かべるようになったーフェロー諸島

説明会で検討者と話すとき、どんな作品を作りたいですか?とよく聞く。だから、自分も考えるようになった。

3DCGのコースだったら、「フェロー諸島の景色をCGで作りたい」と思う。フェロー諸島は、デンマークの自治領で、人口5万人の小さな島だ。「最も憧れる島」なんて言われている。

はじめは自然の景色の写真を撮るのが好きなので、ぼんやりと、もし自分が作るなら背景CGだな、と思っていた。それを具体的に描いていたらフェロー諸島の自然だった。私の心のホームプレイスだし、ノートPCも、iPhoneも、会社のデスクトップPCも、背景はフェロー諸島の風景だ。空港から降りて、友人が初めに連れて行ってくれた場所の写真だ。

3DCGの背景だとこんなのが近いかな〜。

(間近でみてると学びたくなるんだけど、CGに関しては本当に”フェロー諸島の風景を作りたい!!”というだけ。映画は前より好きになったし興味湧いたけど、アニメとかゲームは1年近くで見てても、好きにならなかったなぁ。)

もし、Webサイトを作るとしたら、フェロー諸島の紹介サイトを作りたい。だって素敵なのに、あまりにも知られなさすぎているから。いや、むしろ誰にも教えくないってたまに思ってしまう…。こんな感じかなぁ。


「モバイルボヘミアン」になって、フェロー諸島で暮らしたい。大切なパートナーにはいつか旅行で見せたいし、1.2年住みたいとも思うし、永住したいとも思う。いつも心にフェロー諸島の景色を描いている。

4. 2年目で25歳になるこれから

さぁ、今日から社会人2年目で今年25歳になる。25歳は勝手に、人生の区切りだと思っている。なんか挑戦や変革をしたいと思っている。とりあえず、今の仕事でやりたいことを3つ書く。

まず1つ目に、「学校づくり」のノウハウを得たい。「いい教育とは何か」「人の自立とは何か」「効果的な学びとは何か」知りたい。問いを立てて、実践して、検証したい。いつか、留学していたデンマークの学校でも働いてもみたい。

以前、やりたいことを3つ書いた。

カウンセリングのプロとライティングのプロは、1と2で書いたように、「自分のことばで人を動かす」という点では共通している。実は、片づけも自分の「好き」や「やりたい」という気持ちにモノを通して向き合う。重りを外す作業に似ている。それが個人の自立の助けになっている気がするんだよね。

私の尊敬している上司は、自身のキャリアを語るとき「新卒3年目で校舎の責任者だった」と言う。校舎の責任者になることが、学校づくりをひと通りできることと同義だとも思う。1つの指標であるけれど、「学校づくりのプロだ」と胸を張れるようになりたいな。

2つ目に、社長賞を取りたい。これはただの欲望です。大学2年のときも、「自主活動奨励金」の受賞者を1つの目標として突っ走った。負けず嫌いなのと、認められたり箔が付いたりするのが嬉しいから。(ストレングスファインダーの自我だ〜と思う)

3つ目に「辞めます」じゃなくて、「卒業します」と言いたい。昨日、他の人の退職メールをみてから、自分の退職メールをイメージしている。ちゃんとやることやりきって、成し遂げたいこと成し遂げて、学ぶもの学んで「卒業」したい。

よく職場では、出張や遠出で仕事を休むとき、お昼を買いに行くとき「行ってらっしゃい」という。他の校舎から帰ってきたり、出張や遠出から帰ってくると「おかえりなさい」と言って出迎える。転職しても、辞めても「また帰ってきてもいいよ」と言ってくれる。

ほんとうに、実家みたいな会社でも学校でもある。だから、ちゃんとやることやりきって「卒業」したい。なんかAKBみたいだけど、そんな一体感をスタッフ同士でも、受講生とも、卒業生とも作っていけたら楽しいんだろうな。

私は部署異動で、クラスを最初から最後までみれないけれど、今の校舎のとあるクラスの4月生の受講生の顔を思い浮かべただけでワクワクする。1年後、どんな風に「化けて」いるのだろうか。1年後のそのクラスの「卒業」は見届けたい、とまだ入学もしていないのに思っている。気持ち悪いけど、そのくらいワクワクする仕事なのだ。

そんな風に会社で「おかえりさない」の雰囲気で迎えてくれることも、朝渋で「いってらっしゃい」と声を掛け合うことも、再会すると度に帰ってきた感覚になる365日中360日くらいを共に過ごした大学時代の友人がいることも、ほんとうにありがたい。

実家は、私の「部屋」である感触はあるけれど、「落ち着く」感触はない。もうすぐ引っ越すから、実家のリビングでここにはもう戻らないんだろうなぁ、と思いながら、わたしのホームプレイスと実家のようなホームプレイスを浮かべながら書いている。私はある意味「孤児」だったし(であるし(?))、小論文の授業に助けられたり、予備校を居場所にしていたりしたこともあったな。

私を救ってくれたのも、「ことば」であり「学校・教育」であり「片づけ」だった。使命感があるんだねぇ、きっと。

5. さいごに

つらつらと書いていたら、4000字を超えていた〜。ここまで書いてきたやりたいことや、使命感や、夢や、想いを抱いて、2019年度も歩んでいきます。どうぞよろしくお願いします。

本当に、本当に、最後まで読んでくれてありがとうございます!!!

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