見出し画像

一石三鳥のバイオガス発電プラントで東南アジアの課題解決



農家や観光地でのやっかいな廃棄物が発電プラントのエネルギー源


★今日は共創の時代・・・サスティナビリティ(86)

<株式会社ヴァイオス>
 1967年に創業1978年に設立。和歌山県和歌山市に本社を置き、一般廃棄物・産業廃棄物の収集運搬およびリサイクル、公共下水・排水設備工事、管渠・河川の浚渫、特殊吸引車輌による土木作業、有機質肥料製造販売、高圧洗浄、管渠内・水質検査、水処理施設の管理・補修・取替修繕、貯水槽清掃などを行っている。資本金3000万円、従業員数60名の水処理施設の総合メンテナンス業だ。

同社は2003年に紀の川市にリサイクル工場を建設し、有機性汚泥処理やし尿処理施設などの浄化・再生処理過程で発生する有機性汚泥は高品質の有機質肥料「ばいおこんぽ」として契約農家へ販売され、有機性汚泥は99%再生される。また、「ばいおこんぽ」は通常の肥料とは違い、土中に施用して二次発酵によりアンモニア他有毒ガスを発生させず、作物生育に障害を与える心配がない。

有機質肥料「ばいおこんぽ」

同様に、有機性汚泥処理やし尿処理施設などの浄化・再生処理過程で発生するメタンガスによる小型の発電プラントを開発。発電プラントのエネルギー源は、畜産農家の動物の糞尿や食品加工工場や飲食店の残さなど。これらを発酵させたバイオガスから発電を行うとともに、処理後の原料が堆肥となる。

メタンガスによる小型の発電プラント

.
★ 東南アジア諸国では急速な経済発展の影響や、観光地で廃棄物発生量が増加しているが、適正な処理ができないでいる。それらの多くの国は、エネルギー資源の国外依存度が高く、化石燃料依存脱却に向け、再生可能エネルギー利用が求められている。同社の「小型メタンガス発電プラント」は、廃棄物処理に加え、発電と堆肥生成を行う設備で、20feetコンテナに収納可能なコンパクトサイズで、現地で配管や電気に接続するだけで設置が完了する。
さらに同社は、環境省の補助事業の二酸化炭素排出抑制対策事業で、貴志川R&Dセンター事業が採択され、東南アジアで処理が課題になっている豚の糞尿を活用して発電を行うとともに、発電プラントの排熱を利用して加温・殺菌処理を施し、処理水を豚舎の洗浄に使えるようにする完全ゼロエミッションの実証実験を行っている。

20feetコンテナに収納可能なコンパクトサイズ

_

◆ 和歌山県は、梅干しが特産品だが、製造過程で発生する調味廃液は年間1万8千トンにのぼり、そのうち1万トンが廃棄されている。 その課題を京都大学との共同研究で解決しようといている。また、同社は発電プラントの処理過程で生成された有機質肥料「ばいおこんぽ」施肥試験の実証のために、農業生産法人株式会社ヨシムラファームを設立し、資源循環農法で安心安全な野菜・果物を作る取り組みを行っている。トマトや桃、ホワイトにんにく などを出荷しているようだ。

発電プラント

❤ 自社の培ってきた水処理技術を社会課題解決に突き進む姿は素敵だ。

・・・ただ、ヨシムラファームのHPやブログは2014年から更新されておらず、Facebookでの発信はしてるんだけど・・・ん~ 本業がしっかりしてるから まぁいいんだけどね
(;´∀`)
.

時代の変化を捉え
これからの生き方を
考えてみよう!

.
◎株式会社ヴァイオス コーポレートサイト
https://vioce.jp/
◎農業生産法人ヨシムラファーム コーポレートサイト
http://yoshimurafarm.com/index.html
◎農業生産法人ヨシムラファーム Facebookページ
https://www.facebook.com/yoshimurafarmwakayama/
◎おならで発電できる? メタンガス発電でシミュレーションしてみた
https://staff.persol-xtech.co.jp/page.jsp?id=23164&name=methanegas

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?