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小さなあなたの店に人の心の美しさを一杯に満たそうよ



人間の尊重を原点に置き、 活力ある経営をする。そして偏りや歪みの無い調和を保つ。


★今日は共創の時代・・・サスティナビリティ(85)

<株式会社アレフ>
 1968年に岩手県盛岡市で創業。13坪の「ハンバーガーとサラダの店・べる」を開店。1972年から多店舗化、1976年に「カウベルカンパニー株式会社」を設立。1983年よりフランチャイズ事業を開始。1987年に現社名に商号変更。びっくりドンキー直営129店、FC210店を筆頭に他業態店舗含め現在346店舗。資本金1億円、従業員数747名(パート3017名)、売上高約428億円(2023年3月期)の大型飲食チェーンだ。

ハンバーグは洋食の中でも圧倒的なポピュラーアイテム。ハンバーグなら何処でも食べられるが、「ご飯・お箸で食べるハンバーグ」として昔から変わらない形で提供している。世の中の流れとして肉の食べ方(ステーキや味付け等)が変化していく中でも、「びっくりドンキー」では同じものをずっと提供してきた。

現社名の由来は、アルファベットの原形となった古代フェニキア文字の最初の文字の「A(アレフ)」で、もっとも大切な基本、最上級等を意味しており、常に基本を忘れず、最上を目指し、自然や生命を何より大切にしながら食文化を追求していこうというという、同社の想いが込められている。

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★ 最初に開店した13坪のお店には、「岡田徹詩集」※より、「小さな店であることを恥じることはないよ。その小さなあなたの店に人の心の美しさを一杯に満たそうよ」という言葉が掲げられていた。今でも全ての店舗に、“道しるべ”として掲示されている。創業者の庄司昭夫氏は、2011年に68歳という若さで辞世されたが、「企業は社会の中に存在し、社会の不足不満、問題を解決することをもって、企業の存在の根拠とする。」という言葉を残されている。

最初に開店した13坪のお店
「岡田徹詩集」より

 同社の使命として、『人間の健康と安全を守り育む事業の開拓』・『人間の福祉を増大する事業の創設』・『自然を大切にする事業の展開』を掲げおり、経営理念として、人間の尊重を原点に置き、 活力ある経営をする。、そして偏りや歪みの無い調和を保つ。、よりよい品をより安く大衆の側に立つ。、損得よりも善悪が先。、お客様、我々、全ての幸福を目的とするが、お客様あっての我々という姿勢を守る。という5項目を据えている。

創業者の 根源的な理念

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◆ 創業者から受け継がれてきた理念経営を基に、ミッションおよび経営理念の具現化の姿として、多岐にわたる同社の取り組みはHPや「SDGsレポート」で確認していただきたいが、実践の姿が緻密で半端なく実践的であり、且つ尊い。

自社の立ち位置

ひとつだけ紹介すると2006年に開村した「えこりん村」の取り組み。同村は、未来の子供が幸せに暮らすために「環境負荷を軽減し、持続可能な社会の形成に貢献したい」この想いを実現するために、動植物をはじめとする自然環境とのつながりを大切にしながら展開する小さなコミュニティーとして北海道恵庭市牧場に開村した。敷地総面積150ha。その殆どを農地(畑地)が占め最大1000頭の羊が放牧され、 村内には四季折々の花が咲く英国式庭園やキャンプ場、2013年に世界一大きなトマトの木に認定された「とまとの森」などの観光施設がある。さらに、2007年からは、地域の小学生を対象とした環境教育プログラム「えこりん村学校・えこりん村の子どもたち」に取り組み、生命を育む考え方や協調性、食育など、自然との接点を豊かにし、環境と調和した持続可能な循環型社会・文化形成に貢献している。

2006年に開村した「えこりん村」

❤ この企業調べでは、行間を読むごとに胸が熱くなり泣けてきた。経営は現在2代目で苦悩したこともあったと思うが、創業者の哲学や理念をちゃんと受け継いできただろう事もよくわかる。「社会に欠かせない存在を目指して」というSDGs取り組みのテーマは、この企業の真実なのだろう。

・・・因みに「アレフ」という名称に引っかかりがある方に言っておきますが、オームとは全く関係ありませんので念のため(;´∀`)
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時代の変化を捉え
これからの生き方を
考えてみよう!

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◎株式会社アレフ コーポレートサイト
https://www.aleph-inc.co.jp/
◎えこりん村
http://www.ecorinvillage.com/
◎2022年 SDGsレポート
https://www.aleph-inc.co.jp/_data/2022_aleph_sdgs_rep.pdf
◎オウム報道で「びっくりドンキー」に注目・・・記事
https://www.j-cast.com/2018/07/06333206.html?p=all
◎「岡田徹詩集」を読む。
http://www.shoninsha.co.jp/blog/2021/09/26/126978/

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