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「働く幸せを提供する場」としての会社



ある企業が持つもうひとつの使命とは・・・


★今日は共創の時代・・・ソーシャル・インパクト(4)

<日本理化学工業株式会社>
東京都大田区で昭和12年に創業、現在は神奈川県川崎市に本社と川崎工場、北海道美唄市に美唄工場がある。
この会社のビジョンは「⽇本⼀強く、優しい会社を⽬指す。経営的にも強く、精神的にも強く、⼈に優しく接することができ、⼈と環境に優しい商品を作り続ける」。
知的障害者の積極的な雇⽤を進め、現在は、障害を持つ従業員が全従業員の7割を占める。主⼒商品である教育機関などで使用する「ダストレスチョーク」および窓ガラスなどに書いて消せる「キットパス」を中⼼に、チョークの国内マーケットのトップシェアを誇る中小企業だ。

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年間20万トン廃棄されるホタテ⾙殻の微粉末を再⽣活⽤したチョーク「ダストレスチョーク」を製造・販売。
また、窓ガラスやお⾵呂で楽しめるアイテムとしてコロナ禍で⼈気を博した「キットパス」の主成分をお⽶のワックスとしリニューアル。さらに商品パッケージを「脱プラ」となるエシカルパッケージ(※)へ転換し、人と環境にやさしい商品づくりを実践。
★そして何より、昭和35年から障害者雇⽤の継続と情報発信を⾏い、作業⼯程を分かりやすくすることで誰にでも働きやすい環境作りを⽬指し従業員の働きがいに繋げ、「従業員の働く幸せ」と「企業の持続的成⻑」を両⽴させている。
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◎1959年に東京都立の養護学校から障害者の雇用を依頼され、「足手まといになりかねない・・・」と思い丁重に断ったが、何度も依頼する教師は「彼らは卒業後は施設に行き、一生働く喜びを知ることができない」と懇願し、2週間の期間限定で受け入れたが、他の従業員が雇用継続を希望「・・・私たちが面倒を見ますから・・・」その後二人の少女は卒業後に正式に雇用され、定年後も同社で働きながら会社を支える人材になったそうです。その出来事をきっかけに「健常者や障がい者を問わず、会社は働く幸せを提供する場」なのだと考え、障がい者雇用に積極的になったそうです。

※エシカルパッケージとは
「環境負荷の低減と使いやすさを両立し、エシカル消費(環境課題の解決を考慮した消費行動)を促進するパッケージ 」という意味でパナソニックが作った造語。

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「⼈にやさしく、環境にやさしい」という同社のビジョンは、顧客としての”人”はもちろん、従業員としての”人”への優しさを提供することで、”人”が生きる環境を守りつづけたいという想いがあるのだと感じました。

そして、この会社には働く幸せの像があります。そこに書いてある言葉
「人間にとって必要なもの」は、
◎人に愛されること
◎人にほめられること
◎人の役に立つこと
◎人から必要とされること
それらを実現するのが同社のもう一つの使命なのです。

働く幸せの像
「人間にとって必要なもの」は、 ◎人に愛されること ◎人にほめられること ◎人の役に立つこと ◎人から必要とされること それらを実現するのが同社のもう一つの使命なのです。

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時代の変化を捉え
これからの生き方を
考えてみよう!

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◎日本理化学工業株式会社
https://www.rikagaku.co.jp/index.php
◎障害者雇用で超ビッグな存在感
https://www.nippon.com/ja/features/c00613/
◎人に優しいヒット商品を生んだ町工場の挑戦
https://newspicks.com/news/7509341/body/


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