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限界を見て己を知った人間は、あくまでも強い(乃木坂46)

櫻坂の4thシングル「五月雨よ」を聴きました。映像はクリアなデジタルではなく粒子の荒いフィルムっぽいのがステキ。

曲を聞いてワシが持ってた「欅坂」のイメージが変わりました。メンバーみんな可愛くていい感じのメロディーやパフォーマンスなんですが、乃木坂の新曲といいグループとしての特徴が薄れた印象もあって、坂道グループが見分けづらくなった気もします。

さて、今回書きたくなった本題に移りましょう。

ベストは尽くすもんじゃなく、越えるもんや

様々なスポーツにはそれぞれについていろんな名言が残っているとは思うんですが、ワシがスキなアメリカン・フットボール関係者が残した生きてく上で「これ大切だよなー」と思える名言を書き出してみましょう。そして、その言葉を無理やり乃木坂に結びつけてみたよ。

ベストは尽くすもんじゃなく、越えるもんや。
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しんどいことはしんどい。しんどいことをなにも明るく楽しそうにごまかさなくていい。しんどい現実をしっかり受け止めて、それに向かって闘うことや。それが挑戦するということや。
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一つのことを1万回。そうすると、パッと自分の世界が開ける瞬間がある。そうなると周りも見えてくるんですな。
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強制されたものであっても、限界を見て己を知った人間は、あくまでも強い。
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朝令暮改大いに結構。物事は柔軟に考えなければいけない。常に変化してよりよいものを目指す。

水野弥一

この水野弥一というおっさんは、京都大学ギャングスターズというアメリカン・フットボール部の元監督で、日本を代表するカシコイ大学のチームを何度も日本一に導いた人ですね。
ご本人は昭和の頑固親父って感じで、それほど体の大きな人ではなかった(実物を間近に見たことがある)けれど、全身からオーラを発散している感じがしました。
そんなおっさんの言葉からは説得力を感じます。

努力を積み重ねた先になにかが見えてくるってのは、乃木坂ちゃんたちが実践していることだという気がしますね。

「限界を見て己を知った人間は、あくまでも強い」というのは、前に書いた清宮レイちゃんのブログを思い出します。

自分の底を知れて、私はこんなものかと。
踏ん切りがつきました。
あとはそれをどう直すか、良くするか、そこに鍵があるように感じました。人の根本を直すことは難しいけど、アップグレードはいつだって無限にできるんです。

清宮レイ 21/4/20 ブログ「みんなで幸せになりたい

「1万回云々」ていうのは似たようなことをブルース・リーの言葉を思い出した。(ちょっと意味が違う気もするけど)

1万種類のキックを練習した者を私は恐れない。
私が恐れるのは,1種類のキックを1万回練習した者だ。

ブルース・リー

何事も繰り返しと積み重ねが重要。

それで思いだした乃木坂の曲がありました。

諦めかけて 今日ちょっと頑張って
明日はそれ以上 頑張るのが 希望だ

「悲しみの忘れ方」乃木坂46

マラソンランナーがレース中、苦しくなると「せめて次の電信柱まで、信号機まで走ろう」と考えているってのを聞いたことがあります。
常に全力で頑張るんじゃなくても、今日もうちょっとだけ頑張ってみるってのは大切。

責任を持て

トラブルがあった時こそ、冷静であらねばならない。
これは指導者、上に立つ者の義務である。

篠竹幹夫

数年前、危険タックルが問題になった日本大学フェニックスというチームがあります。かつては無敵と呼ばれたチームを作り上げた篠竹幹夫というひとは、その強力なリーダーシップで選手を引っ張っておられました。
選手全員にチームへの貢献を強く求めましたが、自分自身もチーム対しては全責任を負う気持ちで指導しておられたようですね。篠竹御大がご存命ならば、危険タックル問題なんて起きなかったはず。
なおこのおっさんの試合中の姿は鬼みたいでスタンドから見てても怖かったです。

そんなわけで、運営各位には最近のゴタゴタに関しては冷静で的確な対応をお願いします。

個人の想いを捨てチームとして動く

フットボール(引用注*)で勝つための秘訣は簡単だ。
「個人の想いを捨てチームとして動く」ということだ。
11人の優秀な選手を試合で使うのではない。
チームとして最高に機能する11人を選んで戦うのだ。

*)アメリカではアメリカン・フットボールのことを単にフットボールと呼ぶのが一般的です。サッカーではありません。でもこれってサッカーにもそのまま当てはまるんじゃないか。

ニュート・ロックニー

乃木坂メンバーがそれぞれにグループのことを考えて活動しているかってことは、メンバーそれぞれの発言を聞くとよく分かります。
もちろんだれもが選抜のセンターを狙って日々活動をしているけれど、それぞれがいる場所でグループのために、それぞれができることを全力でやっている結果がいまの乃木坂なんでしょう。

たとえばメンバー全員が白石麻衣だったり西野七瀬だったりしても、いまの乃木坂にはならない。もしかすると10年間も活動出来なかったかもしれない。

いろんな個性を持ったメンバーがそれぞれの場所、例えば選抜で頑張って、アンダーで頑張って、外仕事で頑張ったその総体が乃木坂なんだから。グループとして最高に機能するために自分は何をするか、それはメンバーみんなが日々考え続けていることなんでしょう。グループ(チーム)に対する強い思いってのは大切ですね。

自分がやりたいことと、できることと、周りがやってほしいことがうまく噛み合わないことも多くてやる気が無くなることもあるけれど、「置かれた場所で咲きなさい」という言葉があるように「置かれた場所で諦めず、最善を尽くすこと。それがきっとあなたやあなたの周りの人を幸せにするから」という気持ちをもって今いる場所で自分のできることを一生懸命にやるってことが大切。その結果が何かにつながるはず。

アメリカン・フットボールではオフェンスラインと呼ばれるボールに触ることがルール上許されていない選手たちがいますが、彼らがいなければボールをパスしたり、それを受けたり持って走ったりする人たちが活躍することが出来ません。
アメフトを知らない人からみれば全く地味で目立たない選手たちですが、黙々とプレーを続けるオフェンスラインメンは自分のポジションに対して強いプライドを持っています。
さまざまな役割を担った選手(メンバー)が集まって、高いパフォーマンスを示すことが出来るってのは、チームプレーをする上ではどんな場合でも言えることですね。

誠実にものごとを続けてきた

勝利とは、誠実にものごとを続けてきたことの縮図にすぎない。

ウッディ・ヘイズ

「誠実にものごとを続けてきた」ってとこで乃木坂のある歌を思い出しました。

自分なんか どうせダメだと思わずに
頑張ってみよう 誰かがきっと見ててくれる

「ゆっくりと咲く花」乃木坂46

努力は報われないかもしれないけれど、そこから得るものは必ずあります。

売れまくるiPhoneを盾にブイブイいわせてるアップルという会社を起業したスティーブ・ジョブスというおっさんがスタンフォード大学の卒業式で行った「Connecting the Dots」という有名なスピーチがあります。

ざっくりいうと
「いまやってることが何だかよくわからなくても、将来それらがつながり何かの役に立つと信じよう」
という内容です。
「どうせこんなことなんかやっても」と諦めずに何事もまずはやってみることが大切ですね。

ジョブスのスタンフォード大でのスピーチのなかには、あの有名な”Stay hungry,Stay foolish”って名言もありましたね。

リーダーは作られる

多くの人々の意見とは裏腹に、リーダーは生まれつきのものではない。
リーダーは作られる。
努力と懸命の働きで作り出されるものなのだ。

ビンス・ロンバルディ

ポンコツと言われた初代キャプテン、メンバーにいじられる二代目キャプテン、そして実は甘えん坊の副キャプテン。彼女らがメンバーから信頼されているのは、それぞれグループのために続けてきた努力に裏打ちされた規範となる行動を見せてきたことの賜物なんでしょう。

ちなみにビンス・ロンバルディという人はNFL(アメリカのプロフットボールリーグ)でその年のイチバンを決める試合「スーパーボウル」第一回目で勝利したチームのコーチだった人です。名コーチとして知られ、後にスーパーボウル勝利チームに贈られるトロフィー(あの有名なTiffany & Co.製)は「ビンス・ロンバルディ杯」と名付けられました。

さいごに

いろいろあって活動自粛中の五期生ちゃん。そしてそれらのゴタゴタでちょっと出鼻をくじかれた感もある他の五期生ちゃんたちだけど、これからも努力を積み重ね、グループの一員として活躍してくれることを期待しています。

そんな彼女らに市井のジジイから、アメリカン・フットボールの偉人たちが残した言葉を贈ります。

大きく考えれば行動も大きくなる。
小さく考えればそれを越えられない。
出来るし、やると考えろ。
すべては心次第である。

ポール・ベア・ブライアント

フィールドでプレーする誰もが必ず一度や二度、屈辱を味わわされるだろう。打ちのめされたことがない選手など存在しない。
ただ、一流の選手はあらゆる努力を払い速やかに立ち上がろうとする。
並の選手は少しばかり立ち上がるのが遅い。
そして、敗者はいつまでもグラウンドに横たわったままである。

ダレル・ロイヤル

クォーターバック(引用注*)にとって最悪の事は何かって?
自信を失うことさ。

*)クォーターバックはアメリカン・フットボールの攻撃側ポジションの名前のひとつで、主に攻撃全体を統括してコントロールする役目を担う攻撃リーダー的存在。

テリー・ブラッドショー

年をくって負けるとあいつはもうダメだと言われる。
若くて負ければ青二才と言われる。
だから勝て。

テリー・ブレナン

ないもんねだりしてるほどヒマじゃねぇ。
あるもんで最強の戦い方探ってくんだよ、一生な。

「アイシールド21」

最後のはアメリカン・フットボールを描いた人気コミック「アイシールド21」からの引用であります。手持ちのカード(メンバー)で勝負するしかないんだから、それでどこまで出来るかやってみせろ、ってことでしょう。
(ちなみにアメリカン・フットボールを描いたコミックには川崎のぼるの「フットボール鷹」という名作もありますけど)

本文とは関係ないけど、思いつきを。
スラッシュドットというサイトがあります。そのページの下の方にはちょっと含蓄のあるニヤリとさせられる名言(?)が書かれるんだが、それにあったうちの一つがが全くワシなので先に謝っときます。

にわかな奴ほど語りたがる--「あるハッカー」

スラッシュドット

現場からは以上です。

乃木坂とはカンケーない話もいっぱい書いてしまいました。
どーもすみません。


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