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結局トマトが好き。

こんにちは。今回はスペインの旅の話をしたいと思います。

スペイン。世界遺産がいっぱいあって、ご飯が美味しくて、インスタ映えしそうな建物があちこちにあって、籠りたくなる美術館があって素敵な町並みがあって、おしゃれな物がたくさん売ってて…。
ひとり旅もとてもしやすい場所でした。

スペインはそれはそれは素敵な町だったのです。

ビール飲んで、サングリア飲んで、ワイン飲んで、パエリア食べて、タパスも食べて、生ハムも食べて…幸せな食い道楽の旅を続けていました。

コーヒー頼んでも、サングリア頼んでも、ビール頼んでも必ず出てくる「あいつ」にじわじわ苦しめられていたことも知らずに…。

食い道楽で幸せな旅だったのですが、連日となると徐々に飽きが。
贅沢言ってるのはわかっているんです。
どれも美味しい。
どれも素敵なメニュー。

けれども、とにかくトマトの登場頻度が多いのです。

パエリアにトマト。
サラダにトマトは当たり前。
タパスの各種にトマトが原型のままだったり、焼かれたり、煮込まれたり、ペースト状、液状…

とにかく形を変えて出てくるトマト。

コーヒー頼んだだけなのに、ビール頼んだだけなのに…。
パンにさりげなくトマトを擦り付けて「パン コン トマテ」とかってお洒落な名前でお通し(?)出してくるの、もうやめてください…っっ(泣)!!

ピザでなく米を!
パエリアてなく白米を!!
色の付いていないものを食べさせてください。

素材の味を欲した私はバルセロナの市場で旅行者がやってはならない行動に出たのです。

「生牡蠣を食す」

たまたま一緒になった日本人観光の人たちと飲んでいたのですが、生牡蠣を注文し、食べたのは私だけでした。

その時の私はトマトにもスパイシーなものにも染まっていない、素材の味を求めていたのでしょう。
とても満足して食べることができました。

そして翌日の帰国便。

案の定、恐れていた事件が私のお腹を襲いました。
乗り継ぎ含め15時間。座席とトイレの往復という苦行をしながらの帰国となりました。

そして、トイレを何往復かしている内にようやく思い出したのです。「生水や生の食べ物は気を付けましょう」という旅の一般的な注意事項を。

何故忘れていたのか。


今、その時の出来事を思い出しても、何故トマトを食べ続けたのか、何故イタリアンのメニュー以外も食べようとしなかったのか、トマトに飽きて走った先が何故牡蠣だったのかは解りません。
きっと、「旅の勢いだったんだな」で片付けられてしまう行動だったのでしょう。

結局、調子にのって食べる→食べ過ぎて飽きる→食べちゃいけないものに手を出す…すべてのきっかけはやたらと登場したトマトではなく、調子に乗って飲み食いをした自分のせいであることは間違いないのです。

このスペインでの旅を通して私は「計画性」の大切さを身をもって学びました。

皆様も旅の食事には十分お気をつけて…というお話(?)。

その2年後。
あれだけ「トマト嫌だ」と言ってたのに再びスペインに渡航し、トマト投げ祭りに参戦。鼻から耳からトマトが出てくるほどトマトを浴びていました。

きっと、私はトマトに関する記憶喪失だったのでしょう。

「計画性」はいずれ学ぶことにします。

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