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アオアシの紹介(2021/03/14)

今回紹介するのはサッカー漫画のアオアシです。

2015年からスピリッツという雑誌で連載しています。単行本は23巻まで発売されています。私がこの漫画を紹介したい理由として、私は普段から様々な漫画を読んでいますが、自分の中で一番盛り上がっているということがあります。また、今までに自分が読んだスポーツ漫画の中で一番面白いです。

どういった内容かと言うと、

愛媛の高校でサッカー部に所属していた青井葦人。彼らの試合を、たまたま帰省していた元プロサッカー選手であり、Jユースの監督の福田が観戦する。福田は決して上手くはないが、なぜかボールのある所へ現れ、点を取る青井に目を付ける。試合後話を聞くと、青井はなんとプレイ中の全選手の位置を把握し記憶していた。そんな特殊な能力を持つ青井を福田はスカウトする。選抜を受けユースへ入団する青井だが、幼少の頃からユースでプロになるための訓練を受けているメンバーと途中から入団するメンバーには大きな隔たりがあった。技術や戦術の知識の無い青井がどのように成長していくのか。

という感じです。通常のスポーツ漫画と何が違うのかというと、まずは主人公の能力ですね。内容の説明でも言った様に、主人公は技術的には上手くありません。ユースへ入ってからも、なぜこんな奴がいるんだといったような感じで、仲間に下に見られます。主人公が持っているのは「俯瞰」というフィールドを上から見渡せる能力と、負けん気だけです。ですから、青井がその俯瞰でどのように自分の技術を補うのかが見どころになります。

他には、ユースといった組織での話という点です。この漫画でも言われていることですが、部活とユースの違いとして、目指している場所があります。部活はあくまで仲間と力を合わせ、目の前の試合を勝つことが目的になります。しかし、ユースの目的は、プロになることです。全員がその目的をもってプレーをします。ですから、どれだけ試合に勝とうと自分が成長できなければ意味がないという「個」の問題をはらんでいます。このことから、アオアシは試合の勝利そのものよりも、選手の葛藤に焦点を当てている漫画と言えます。それと同じように監督が考えをもって選手に接しているかというところも見れます。

そして最後は、とにかく本格的という点です。『テニスの王子様』や『黒子のバスケ』のような人間離れしたプレーはありません。唯一俯瞰は超人的な能力ですが、シャビなどのように実例があります。また、実際に使われる戦術をちゃんと使っているという点も本格的だと感じます。逆に言うと、サッカーの知識が全くないと、内容の理解に苦労するかもしれません。

そんな、アオアシですが読んでいて一番テンションが上がるのは、青井が成長をする場面です。覚醒と言ってもいいかもしれません。俯瞰の能力を自然と備えていた青井は自分の俯瞰を意識したことがありませんでした。そんな青井が戦術を学び、俯瞰を意識して使い分けるようになると、プレイスタイルが格段に変わります。次々と新たな戦術が流れ込んできて、プレイの幅が広がっていくのです。その成長スピードは監督も驚くほどです。

最新刊である23巻も大事な試合の最中ですので、次巻かその次あたりに絶対に覚醒します。今からとても楽しみです。

スポーツ漫画に興味があったら是非読んでみてください。


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