えんくんのことが全然わからない。
好きになって1年も経たないのだから当然だろうけれど全然わからないまま一区切りついてしまった。
えんくんはどうやら兵役にいくらしい。
わたしには全然実感がなく、というのも彼が次を必ずと約束してくれたからなのだと思う。
えんくんはいつも、自分の身の回りに起こることをある程度想定していたように凪いだ姿勢をとってるようにみえる。わたしは彼のそういうところにあこがれて、惹かれている。兵役にいく1週間前にファンミなんかやる人間がいるかと思ったけど、いた。Nというひとだった。
彼の出ていたミュージカルINTERVIEWを観た後ハイタッチがありますと言われ、こんなもん(大好きなお話です)観た後にどの面下げてハイタッチとかできるのかと何度も言っていたけれど、ファンミは終始そんな感じだった。えんくんがやりたいことを全部やったらこうなるんだろうなと思うもので、ちょっとキーくんのファンミに似ていた。ただキーくんよりは非人道的な流れで、(みたことある人間はわかるだろうけど)あのひとの気がふれた踊りの後に、くまの大きいぬいぐるみとの生活の密着映像が流れたりする。わたしは、これがえんくんだなと思った。
こちらが想定し得る全部をVIXXのNとしてみせるのが彼は得意だと思う。だから、彼の主人格として語られることが多いファン思いだという点も、無性的に踊る姿も、メンバーから煙たがられているしゃべり好きな姿のどこにもわたしはチャハギョンという人間の存在を感じたことがない。全部つくりものっぽいのだ。もちろん彼が舞台でカメラの前で泣き笑いすねる感情は本物なのだろうが、1つ1つがつくりこまれすぎていていつも疲れないかしらと思う。入隊しても、カメラからは逃れられないのだろう。アイドルだから。でも芸名とかリーダーとかを持たずに生活する経験というのはなかなか久しぶりなんじゃないだろうか。大変なことも多いと思うけれど、その短い間に背負うものが少ない時間を味わってほしいと思う。わたしはえんくんが兵役にいってしまうのはしばらく彼のダンスがみられない、武器を手にするかもしれないという点でやだなあと思っていたけれど、ふたを開けてみたら軍楽隊らしいし(それでも訓練とかはあるんでしょうかね…わからん)、本人はしれっといくものなのでという顔・発言をしていて、まあ最後は泣いてたけど…しかもまた舞台に立つことを約束してくれてわたしにとっては何も悲しむことがなかった。Nという人間はステージで約束したことをきっと守る人間だと信じているし、それを信じられる自分にもちょっとだけ余裕とかがあるようで嬉しい。放っておけば時は流れることはもう痛いほどわかっていることだから、彼がまた姿をみせてくれるのを待ちたいと思う。わたしはファンミの間涙を流さなかった。踊ってる姿をみて泣きそうになることはあったけど、きれいなものを過剰に摂るとなるやつだった。また踊ってくれるかなあえんくん。まだ親にも見せてないんだと報告してくれた大学院の修了証は演技についてのものだった。元気に帰ってきてほしい。