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ロシアのあの子

これまでの人生でこんなにもNHKニュースを見ている時間が長かったことはあっただろうか…と思わんばかりの毎日。

ロシアによるウクライナ侵攻のニュースを毎日見て、毎日心を痛めている。戦争が起きてしまっているのだな、と。

本当に恥ずかしい話、学生時代に真面目に歴史の授業を聞いていなかったこともあり、今回の侵攻に至るまでの経緯を理解していなかった。

日々のニュースを見る中でも前知識が無いゆえに「なぜこうなったのか」という因果関係を理解し切れないことが多くあり、流石にマズいと思って旦那さんが持っていた地政学の本にやっと手を伸ばした。

昨日緊急生放送をしていた池上彰さんの解説番組も併せて見ることで、今何が起きているのか、そして各国がどんな対応をしているのかを大まかには理解したつもり。

正直SNSでの情報合戦に私自身踊らされている。この間Twitterで見かけた、土地に残る父親と避難する子どもと母親の別れの動画。私はウクライナの住民が戦うために土地に残り、子どもと母親は西方に逃げる動画と理解していたのだが、本当はウクライナの中でも新露派の東側の住民がロシアに逃げる子どもと母親と別れる動画だったことを昨日のNHKのニュースで知った。

情報の出どころをきちんと確認しないまま受け取ってしまい、とても恥ずかしくなった。リアルタイムの情報を得ることが出来る反面、その信憑性を確認しないといけないのがSNSの使い方のやや難しいところだと実感。

話が少しズレるけれど、とある芸能人がSNSでこの2年間くらい叩かれ続けている。叩かれるようになったキッカケの出来事はあるんだけど、それをキッカケに事あるごとに炎上している。

私は元々その芸能人のことは普通に好きだから擁護派としてその炎上を見てしまっているのかもしれないけど、叩く人たちは何の根拠も無く・真実も明るみにされていないのに未だに攻撃を続けているように見える。

説明してほしい、という気持ちは多かれ少なかれ分かるけれど、当事者でない第三者が説明を望む理由は本当に正当なものなのかは疑問。自己の知りたいという欲求を満たすためだけのものになっていませんか、と。そしてそのやり方が相手を傷つけることになっていませんか、と。

私も私で見なけりゃ良いんだけどね。ちょっとした中毒なのかもしれないです。

ウクライナ侵攻の件に話を戻してしまうけど、テレビではウクライナの住民が避難する様子はもちろん、ロシア国内で反戦のデモ活動をしている様子もよく映される。

大きな国であればあるほど多様な考えがあるのは当然だけど、反戦を訴えている若者が逮捕されたり拘束されたりする様子を見ていると、次第に涙が出てくる。

中学2年生の頃、私はほんの3週間ではあるけれどイギリスのサマースクールに通った。その中で同じクラスで仲良くしてくれたロシア人の女の子。名前は忘れてしまったけれど、今でも顔はハッキリ覚えている。日本人1人のクラスですごく心細かった時、寄り添って一緒にグループ活動してくれたあの子。元気にしているだろうか。苦しい思いをしていないだろうか。

世界が行なっている経済制裁が今回の侵攻を止める即効性のある対応だとは思わないけれど、でもジワジワとその影響はロシア国内で現れていくはず。

今回の件でロシアがどうとかウクライナがどうとかNATOがどうとか、そういった事は語れるほど詳細に理解し切れてはいない。でも、とにかくロシアのあの子が無事であることを祈るばかりです。

平和の祭典パラリンピックが開幕し、戦争と平和のニュースが毎日同じように流れている、そんな捻れをただただ眺める毎日が早く終わりますように。

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