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私が断った投資話その2 ※この物語はフィクションです

こんばんは、とらぎつねです。
今回は怪しいビジネスに手を出して騙されてしまう…という被害に遭わないための、ちょっとした判断基準を書いてみたいと思います。
あくまで私個人の判断基準ですので、鵜呑みにせず自分でも考えて意見を持つようにしてもらいたいと思っています。
しかし何も経験も知識もない!という場合、どう判断したらいいのかもわからないですよね。
そして、騙されてしまう人は往々にしてそういう人だったりします。
そんな人のご参考になれば。
以下は私の妄想も含めたフィクション物語です…。

前回に引き続き、後半戦です!

<ビジネス教えますのお話に関する注意点>

こんなお話も聞きました。

東京でゴリゴリに営業やってて、会社も何社も経営していた凄い人が今、こちらに来ている。
東京時代に培った芸能界やインフルエンサーとのパイプもあり、ビジネスのことはなんでも相談できる
例えばこんなアイデアがあるので、それでビジネスを始めたいという場合。
こちらからは何度でもアドバイスするし、最初のうちは自分で考えて動くにしても、どう動いたらいいのかわからないと思う。
だから最初はこちらから色々と指示を出すこともできる。
それでビジネスが軌道に乗ってきたら、次はこうしようとかこれを仕掛けてみようとかアドバイスがもらえる。
それで月30万円とか60万円とか、稼いでる人も結構いる。
ビジネススクールみたいなものに近いが、決まった時間に集まって座学をしたり相談を1時間いくらで受けるというものではない。
最初に一括で50万円を支払ってもらって、その後は無期限でどんなアドバイスも受けることができるし、イベントを開催する時の人の動員なんかも手伝ってもらえる。今貯金がないというのであれば、消費者金融から借金すればいい。
50万円くらいなら、本気で取り組めばすぐに返せる。
やらない理由はない!と思いますが、いかがですか?

こんな感じです。
やらない理由がいっぱいあったのですが、ひとまず今はまだそこまで本気ではないという熱の冷めたことを言って断りました。
私が一番ダメだと思ったのは、50万円払えなければ消費者金融で借りればいいと言われた瞬間です。
2022年、悲しいことに「モノなしマルチ」の詐欺被害にあった20代の女性が、親と一緒に警察に行く前日に自ら命を絶ってしまったというニュースが流れました。遺書とされるメモには「迷惑かけてごめん」と書き残されていたそうです。このタイミングで自殺するのはどう考えても間違っているのですが…。私には計り知れないほどのメンタルダメージを負ってしまっていたのでしょう。悔しい限りです。この方も知識さえあれば、騙されてもまだまだ反撃できると思うのですが…。残念でなりません。
この事件についても犯人は「この案件に投資する元手がないのであれば、消費者金融で融資を受ければいい。すぐに取り戻せる。」などとほざいていたようです。逮捕されて有罪判決受けた今も同じことを繰り返しているんでしょうか。

私の判断基準として一番ダメなのはこれです。

「投資するお金がなければ借金すればいい」

もちろん、そうすることが全て間違っているわけではありません。
不動産投資などはローンを組んで家賃収入を得ることが目的です。
審査さえ通れば、少ない元手で投資ができます。
しかし何かしらのビジネスや投資をするにあたり、リターンの可能性が不透明であるにも関わらず「借金すればいい、融資を受ければいい、ローンを組めばいい」という人は一切信用できません。
そもそも消費者金融などは複利の力を逆に使われてしまうため、可能な限りギリギリまで使うべきではない最後の手段です。リボ払いなども同じです。激しく高い利息、手数料を支払ってでも利用したいものなのか、熟慮に熟慮を重ねた上で使うのであれば借りる前から返済計画を立てるべき、くらいに考えています。

お金の基礎知識があればそれくらいはわかるはずなんです。

それを簡単に勧めてくる。これはもう詐欺の話だと疑ってかかった方が身のためだと思いますし相手の金融リテラシーも相当低いと見た方が無難かと思います。
だって借入したってその返済に責任を負うのは自分(もしくは連帯保証人)だけじゃないですか。勧めた相手側には何のリスクもないんです。
もし本当にちゃんと返せるくらい稼げるものなんだ!というのなら連帯保証人になってもらいましょう。
なんだかんだ言い訳して、勧めたくせに断ってくるはずです。もしくは保証人なしで借りれるところ紹介しますよ!とか言ってきます(闇金の可能性が出てくるので絶対断りましょう)。

私の持論ですが「投資は余裕資金」で行うべきものです。

もちろん「投資は自己責任」です。損しても誰も補填してくれません。
「お金がないなら消費者金融で借金すればいい」は犯罪者の言葉、という判断基準をお薦めします。

そしてもう一点、気になったのは50万円の支払いが分割できないという点です。

分割払いといえばジャパネットたかたが浮かびますが(私だけ?)、回数の多い分割払いは信頼できる企業の一つの判断基準になります。
もし上記のビジネスレクチャーが「ビジネスに挑戦する人を応援したい」「起業したい人を支援したい」という純粋な気持ちで行われているのであれば、元手のない人のために分割払いを認めてもよさそうじゃないですか?
それをしない理由、それは「ある程度お金を集めたら逃げる算段だから」だと私は思いました。
企業側にとって分割払いをされるということは、いつまでも債権が回収できないということになります。
例えばジャパネットは色々な商品を売っていますよね。毎月、何かしらの商品が売れており新たな分割払いが発生しているはずです。
ジャパネット側としては、会社を存続させ続けないとこの分割払いは回収できません。だから夜逃げとかできないんです。

一方、始めから詐欺話で資金を集めようと考えている集団はどうでしょうか。
分割払いなんか認めてしまうと、逃げたい(意図的な倒産含む)時に逃げられないんですよ。
分割払いでお金をもらえる権利が残ったまま、姿をくらますということになりますからね。
お金を騙し取ることしか考えていない詐欺集団からすれば、そんなことやりたくない訳です。
そのため、一括払いしか認めていないのでは…と邪推しています。

あと、普通にビジネスに詳しくて人脈もある人であれば誰でもこんなことができるかというのも疑問でした。
ビジネスってそんなに簡単でしたっけ…?
しかもそんなにどんなビジネスでもアドバイスできるって言うんなら自分で会社起業して社員を雇って、その社員に教えて会社の利益を上げればいいのでは?
なぜ個人で一括払いオンリーでコンサルしようとするのか?
まさか所得税より法人税の方が安上がりなことも知らないわけないと思うんですよね…だってどんなビジネスでも結果出せるって言ってるくらいだし。
末端の人はそういうことも、複利の力っていう言葉も知らないのかもしれませんが。

前回も書きましたが、50万円あれば投資信託にドルコスト平均法で積立した方がいいです。つみたてNISA使いましょう。数ヶ月で何十万円も本当に必要ですか?私の事例ですが2019年から2年かけて80万円を投資したつみたてNISAは、それから約2年間放置して2022年12月現在、110万円ちょっとまで増えてますよ。
儲け話、投資話があったときは、ひとまずつみたてNISAと比較してみるのもいい判断基準だと思います。
比較の仕方がわからない場合は、ブログやYouTubeで調べてみましょう。
私に質問してくださっても構いません。一応FPの端くれですし。
回答がそのままnoteのネタになる可能性もありますからね!(絶賛ネタ切れ中)

またちょっと長くなってしまったので、この辺で。

普段の買い物でもそうなんですが、「本当にこれにお金使っていいのか?」という視点は大事なので、可能なら常にその疑問は持つことをお勧めします。
私は使っていい!と判断したものはちゃんと使いますし、上記のようにこれは使うべきではないと考えたものははっきり「NO」と言います。
今年の夏に行った仮面ライダー展ではお金使っていい!と判断しました。異論は認めません。

それではまた次回!

今年はこの1年を振り返るため、今月もう1本記事書きまーす。

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