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特撮、四方山話〜スーパー戦隊誕生編

どうも!とらぎつねです!
今回は特撮仲間から聞いた、あるエピソードをご紹介します。
真偽の程は定かではありませんが、酒の席での与太話程度で軽い気持ちで聞いてくだされ。
大人になってから見る特撮は、制作側の視点が入るから面白いんですよ♪

<始まりは、仮面ライダーの視聴率低下だった?>

かつて社会現象を巻き起こし、放送時間は街から子供が消えるとまで言われた仮面ライダー。
放送終了後は「仮面ライダーV3」「仮面ライダーX」「仮面ライダーアマゾン」とシリーズが続いたものの、視聴率は下落する一方でした。
当時、特撮ヒーローブームと言われるほど他番組に特撮が多かったのです。
仮面ライダーが不人気だったのではなく、ライバルが多数出現したことにより視聴率が分散したんですね。
その時、東映側はシリーズ存続のためにテレビ局側にこんなアイデアを出しました。
「これまで放送した、5人のライダーを集めて一緒に戦わせるのはどうか!?」
まさにヒーロー夢の共演です。
しかしテレビ局側はこれを不採用としました。

理由としては、東映側の過去の実績を見たからだと言われています。
そう、既に似たようなことにチャレンジしたことがあったのです。
それが時代劇でした。
木枯し紋次郎、子連れ狼、必殺仕事人、遠山の金さんなどなど・・・。
江戸時代を舞台に英雄が痛快に活躍するというドラマを、既にたくさん放送していました。
そしてここで夢の共演をするのです。
時代劇のスタア大集合!という。
結果どうなったかというと、ヒットはするんです。
しかしそれ以上やることがなくなってしまう、という結果になってしまったのです。

<捨てる神あれば拾う神あり?>

過去のヒーローが大集合してしまうと、それに続く何かをやることはもうできない。
そこが弱みだったのです。
しかしアイデア自体は気に入ったというテレビ局が現れました。
当時特撮ヒーローものは「一人のヒーローの物語」が主流で、それが当たり前でした。
ウルトラマン、ミラーマン、風雲ライオン丸・・・。
タイトルになっているヒーローが活躍するもの、という固定観念があったのでしょう。
それを打ち破る、5人のヒーローの物語。
これを面白いと思ってくれた人がいたんですね。

ただし既存のヒーローは使えないので、新番組としてやりましょう、ということになったんです。
そして生まれたのが「秘密戦隊ゴレンジャー」
メンバーは子供が見ても一目でわかるよう、明確に色で分けました。
ただ、当時はまだ白黒テレビしかない家庭もあったため、顔のデザイン等でも特徴を出す工夫をしています。

手探りでの番組スタートでしたが、これは大ヒットしました。
特に5人そろってゴレンジャー!というフレーズは大流行し、子供たちも一緒に遊ぶ友達と色分けすれば誰でもヒーロー役になれるという利点も相まって、番組は大成功を修めました。

<特撮、大人の視点>

大人になってからこういう話を聞くと、本当に面白いものだと感じるんですよね。
実際に番組は作られていて、シリーズは現在も続いているわけですし。
その始まりは、決して0から作られたわけではなく、最初は他の作品の別アイデアだった・・・。
発想をどう転換させるか。
固定観念に囚われずアイデアを出すには。
ボツアイデアも発展させれば十分使えるのではないか。
ドラマを生み出す側にも、様々なビジネスドラマがあったのでしょう。
私たちもこれに習い、「既存のアイデアを発展させて新しいものを作る」ということに挑戦してみてはいかがでしょうか。
別に新発明は、無から生み出す必要はないんです。

それでは、お付き合いいただきありがとうございました!

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