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情報は正確性が大事!しかし、正確なだけではダメ・・・!?

どうも、とらぎつねです。
今回はいつかの講演会で聞いた、印象深かったお話についてお伝えします。

あるセレブなマダムが聞いた話。
まだIHクッキングヒーターが出始めの頃、新しいもの好きなマダムがこのように言っていたらしいです。
「早速買ってみたんだけど、あんまり良くないのよ、これが!まずIH専用のフライパンじゃないと使えないから、全部新しく買わなきゃいけなくて。掃除もしやすいって言うけど、結構熱を持つから冷ましてからじゃないと火傷するし、熱いかどうかは触ってみないと見た目では全然わからない!傷もつきにくいらしいんだけど、一回ついてしまったらもうそのまま。弱火、強火の調節もできるんだけど、細かい強さまではできないのよね。今までのガスコンロのほうが、色々良かったわ〜」

これを聞いたマダムは、IHクッキングヒーターを買うのを止めたそうです。そして同じマダム友達にも、「あそこの奥様が言ってたんだけどね・・・」と上記の話を始めるとのこと。

さて、私はこの話がいくつもポイントを抑えていて、とても面白いと感じました。私の面白ポイントを羅列すると以下のようになります。
・IHを買ったマダムは、嘘は言っていない。自分の感想を正直に話しただけ。
・聞いたマダムも、友人に嘘を言っていない。
・聞いたマダムは、聞いた内容からIH反対派になっている。

これが面白い理由は、以下の通り。
・IHを買ったマダムは、出始めに買っている。掃除のしやすさや火の強さの調節等、ヒーターそれ自体は年々細かい問題点を解消して進化しているが、マダムは自分の買ったものが世に出ているヒーター全ての感想かのように語ってしまう。新しいヒーターを買わない限りは。
・聞いたマダムもそのまま伝えてしまうため、聞いた人がほとんど「IHはあまり良くないらしい」と反対派に傾いてしまう。
・しかしこの中の誰にも悪意はなく、誰も嘘を言っていない。

このお話から学べることは「情報のアップデートの重要性」です。

人は「ラベリング」という行為を無意識のうちにしているそうです。平たく言うと「これは、こういうもの」というラベルを自分の中で貼るんですね。今回の例で言うと「IHは、使いにくいもの」と言ったところでしょうか。
しかしこのラベリング、正しかったのは出始めの頃だけでした。その後進化したヒーターを使った別の人は「夏に使っても火がついているわけじゃないし、暑くない。すぐにヒーターが冷めるから掃除も楽。火の強さも10段回まで調節できるし、フライパンもIHとガスコンロ供用のものも結構売ってるしデザインや大きさも色々あって、選ぶのも楽しい」などという感想をもつかもしれません。
そう、初めのお話に出てきたマダムたちに足りなかったもの。それはIHの商品が、今はどれくらい進化しているのかという情報のアップデートだったのです。しかも時間が経てばたつほど、過去の情報は商品の進化に置いてかれます。

資産運用の世界でも似たような話をよく聞きますね。親が「郵便局の定期預金さえしていれば、大丈夫」と言うから今までずっと何も考えず定期預金してきた。でも2020年版に情報をアップデートしてみたらどうでしょう。定期預金につく金利では、数百万円預けてようやく年間で数百円増える程度です。普通預金と比べれば全然いいんでしょうが・・・普通預金でも数十円程度です。ゆうちょ銀行に預けるお金があるのなら、私ならつみたてNISAなどの投資にて資産運用すべきと思います。

当然ですが、この場合親に子供を騙そうという意図はありません。確かにかつては郵便局の定期預金の金利はものすごく高かったのです。それで教育費の幾らかが助かった経験もあったのでしょう。しかしやはり、残念ながらここでも情報がアップデートされてません。以前の記事にも書きましたが、大人になると皆考えることを面倒くさがり、何かを勉強することを避けるようになります。それが子供に対するアドバイスでも、です。本来なら大事な大事なお金の話、親なら金融関係の情報をアップデートして伝えるべきです。自分がわからなければ、こんなところでこんな人に相談するといいよ、とかでもいいでしょう。でも、そういう経験ある人ってどれくらいいるんでしょうか。たとえ親でも、アップデートされていない古い情報を助言してしまうことはあるのです。

そうするともう、受け手側で注意するしかないでしょう。友人から、仕事仲間から、家族から。自分が参考にしたい情報があった場合、それはいつ頃の話なのか?今でも通用するのか?後で調べるためのキーワードは何だろうか?幸い、今は調べ物の最新情報はネットで調べると色々知ることができます。「信頼のおける人が言っていたから」「絶対に嘘をつくような人じゃないから」というのは二の次です。確かにそれは嘘のない信頼のおける情報かもしれません。しかし今も正しいのか、それは自己責任で調べましょう。情報をくれた相手は、わざわざ話してくれたのですから。それをどう使うかは自分次第です。

まとめると今回は
・聞いた情報は最新のものかが重要。自分で調べよう。
・話してくれた相手には敬意と感謝を。間違っていたとしても、騙す意図はありません。

といったところでしょうか。

人間関係構築のため、何かのヒントになれば幸いです。
それではまた次回〜。

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