特撮、四方山話〜スーパー戦隊大ピンチ編

どうも!とらぎつねです!
今回は順調にスタートを切ったスーパー戦隊が迎えた大ピンチと逆転劇について書いてみます。
このお話もお酒を片手に軽い気持ちで聞く(読む)程度でいいんですが、信憑性は高いです。
というのも、当時の監督やプロデューサー本人たちの口から出ている話なので・・・。

<スーパー戦隊を襲う打ち切りの危機!>

時は1990年、スーパー戦隊14作目の作品である「地球戦隊ファイブマン」が放送されました。
新たな試みもあったものの、視聴率は低迷し続けおもちゃの売り上げも上がらなかったといいます。
番組のマンネリ化はもとより、なにより制作側のマンネリ化が酷かったようです。
そのためファイブマンは様々なテコ入れを行うなど、番組後半でようやく少し視聴率を回復させることに成功しました。(13%くらいまで)
しかし、難しいのは次の作品です。
「次の戦隊が低視聴率なら、スーパー戦隊シリーズはもう打ち切りです。」
これまで当たり前に放送され続けるものと思われていた戦隊シリーズが、ついに打ち切りのピンチを迎えます。

<やけくそになったプロデューサー>

地球戦隊ファイブマンの次作は、鳥人戦隊ジェットマンとなりました。
結論から言いますと、ジェットマンは大成功します。
2020年の今でも大好きな戦隊として名前が上がるほど、特撮好きの間では人気が高いのです。
それでは何故、ジェットマンは成功したのでしょうか。

スーパー戦隊シリーズは、「子供が初めて見る実写ドラマ」を意識しているそうです。
そのため通常のドラマより大袈裟にわかりやすく、脚本に無理や矛盾が出てきても細かいことは気にしない!という作り方をされることも大いにありました。
打ち切りを前にやけくそになった(本人談)プロデューサーは、この伝統を無視しました。
なんと子供向けだという伝統を大胆に捨て去り、大人向けの内容としたのです。
具体的には、当時大人気だったトレンディドラマを作るように、スーパー戦隊を作ってしまいました。


レッド(男)には第一話で離れ離れになったまま行方不明の恋人がいました。
しかしホワイト(女)はレッドに惚れてしまいます。

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左がホワイトスワン、右はブルースワローと言います。あと一人はイエローオウルという名前でした。
恋人を見つけるまで諦めきれないレッドを慕い続けるホワイトですが、ここでワイルド系男子のブラックがホワイトに惚れてしまいます

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恋敵のレッドと仲が悪いままのブラックがいる中、ジェットマンはブルー、イエロー、ホワイトの5人で敵組織と戦い続けます。
すると、なんということでしょう。
敵の女幹部が、行方不明になっていたレッドの恋人だったのです。
彼女は洗脳され、敵組織の幹部としてジェットマンと戦っていたのです。
そしてそして、敵組織内ではこっちもこっちでその彼女に「愛」を感じてしまったロボットのキャラクターであるグレイが登場します。

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このグレイ、ロボットのくせに酒を嗜み、タバコを吸います
人間とは何かを理解したかったのでしょうか。
そんなグレイが直面した謎のプログラム。
愛とは何なのか。プログラムされていないこの感情は一体・・・?
様々な感情が渦巻くストーリーの中、地球の平和を守るためジェットマンはレッドの恋人ともグレイとも戦うことになります。
個人的に、ブラックとグレイの対決は戦隊シリーズ1アツイ戦いだったと思います・・・!!
彼らの紡ぐ物語は、どんなラストを迎えるのか!?
気になった方はDVDを買うなり東映オフィシャルの動画配信サービスに加入するなりして是非ご覧くださいね!面白いよ!

<次作は王道を攻める!>

大人の間でも話題になったジェットマンでしたが、まだまだ油断はできません。
次作がコケるとまた打ち切りの危機です。
次はどうするか?
東映の出した答えが、満を持しての「恐竜戦隊ジュウレンジャー」でした。
そもそも、子供たちに大人気の恐竜をモチーフにしようという案は以前からあったようなのです。
しかし中々実現には至っていませんでした。
打ち切りの可能性が迫りくる中、追い風のように小説「ジュラシックパーク」がヒットし(映画化はもう数年後)恐竜ブームが来る!と予想しこのタイミングで恐竜戦隊を打ち出したのです。
しかしそこは油断せず、新機軸も入れることを忘れません。
この作品で「途中から追加戦士として6人目が登場する」ということを本格的にやったのです。
ジュウレンジャーはティラノレンジャー、トリケラレンジャーなど実際に骨が見つかっている恐竜がモチーフとなっています。
しかし6人目はドラゴンレンジャー
空想上の生物であり、デザインもジュウレンジャーとはちょっと差別化を図ったこともあり、異質な存在というアピールは成功しました。
この、ドラゴンレンジャーの大人気によりおもちゃの売り上げも好調で打ち切りの危機は完全に去りました。

なお、ジュウレンジャーの次作は中国拳法をモチーフとした「五星戦隊ダイレンジャー」です。
こちらは私が一番大好きなスーパー戦隊であり、好き過ぎて唯一有料記事にしちゃっているものです(笑)。
あくまでダイレンジャー好きだよ!全部見たよ!という方向けのネタバレ爆熱の熱量で語っておりますので、儲けは考えてません。
知らないという方は、無料部分だけでいいように書いてますのでよろしければそちらもどうぞ(^^)

<常に、挑戦>

いかがでしたでしょうか。
スーパー戦隊を見ていると、マンネリに対する危機感が凄いなと毎年感じますね。
もう40年以上続いているシリーズですが、毎年必ず新しい挑戦を入れてきます。
しかし必ず入るお約束もあり、「なくしちゃいけないもの、新しくすべきもの」を毎年真剣に考えに考えて作っているんだなぁ、と思います。
あなたもスーパー戦隊のプロデューサーになったつもりで考えてみませんか?
1年に1回、必ず新しいことに挑戦する。
これまでの常識を捨てて、新しい習慣を始めてみる。

これを数年でも続けると、きっと振り返った時に過去の自分とは全然違う自分が、そこにいるのではないでしょうか。

それではまた次回お会いしましょう!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!

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