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マチネが終わりました

マチネの終わりに作品展が昨日終了致しました。想像以上の数の方にご来場頂きました。ありがとうございました。
このノートから展覧会まで約1年間、長い様であっと言う間の1年間でした。小説から作品を作ると言う僕にとっては新しい試みでした。今回の作品は、小説の内容から受けた部分とは別に物語や何かの表現と言うものを体感した際にそれを自分の中で昇華してアウトプットする事の二重性を持たせてあります。つまり物語や音楽、会話や芸術など外からの刺激についてどう感じ、どう考え、その思いを受けた側がまた新たに表現すると言う人間の根源的な行為についてです。今の世の中は刺激が至る所にあります。だからこそ、ちょうどいい所だけをちょっとづつ抜粋していく、そんな表層的な部分を追っているように僕は感じています。外からの情報を自分の物にするのは本当に難しい事です。今回の企画で改めて思いました。でもだからこそ、そこには自分の意思が宿るんだなと感じています。誰かの想いがまた別の誰かの想いになる。今回、ご覧いただいた方の中で、それぞれに自由に広がって大いに妄想して頂ければ幸いです。

平野さんとも色々と話せる機会がありました。実は1月から私は禁酒をしているので5月の個展で解禁となりますが、またお話しする機会があれば、とても美味しいお酒が飲めるだろうなぁとレセプションの際にオレンジジュースを片手に1人しみじみしてました。酒のみたい
色々な人間がいて、色々な出来事が起こる事で自分が更新されて行くのかな。
何にせよ誰かの言葉じゃなくて自分の思いを交換する事こそが大切な世の中であると言う事を小説を通して私は再認識し、また今回の作品をもって少しでも皆様の心にふれられていれば幸いです。

#マチネの終わりに
#ヒカリエ
#小説

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