【雑記】医療機器の電子音について

今の虎の門病院の病棟の病室に入院して、今日でちょうど4週間になるのですが、病棟に入院して驚いたのは病棟というところがものすごくうるさいということです。
これまで病院は外来でしか利用したことがなく、一般患者エリアしか入ったことがありませんでした。
で以前はセキュリティーゾーンの向こうの長期患者向けのいわゆる病棟というのはさらに静かなところなんだろうと思っていました。
しかし実際に入院してみると、病棟はとてもうるさいところでした。
いちばんの原因は、病棟内に大量に溢れかえっている様々な医療器具から流れ出る様々な警告・通知の電子音です。これは異常なぐらい多くて休む間もなくひっきりなしに何かの音がなっています。しかも病棟なので機器によっては各患者にひとつづつ設置されていたりします。つまり患者数分の音が鳴ります。
要するに医療機器と看護師のコミニュケーション手段が全て電子音なんですね。
音声で気になる順にあげると、
ナースコールの音楽。(患者が呼び出しボタンを押すとその都度になるオルゴールみたいな音楽。ほぼ24時間鳴りっぱなしで病棟中で聞こえる。
ピポッピポッ。(謎の音繰り返し。どうも上のナースコールに看護師が誰も答えない場合に最終警告として鳴るらしい。
ボッポッポッポッ。(同時に押した患者側の方も看護師からの放送の返事があるまで音が鳴り続ける。今の隣の人がトイレが近くて看護師の呼び出しでよく鳴る。)
ピピッ、ピピッ。(点滴終了の合図(空の点滴を外すまで鳴り続ける。ちなみに点滴を放置して抜かないと患者の血液が点滴側に逆流する。)
パポロン、パポロン、パポロン。(何かしらの循環器系の補助装置からの警告音が繰り返される。)
ピピッピピッピピッ。(体温計の測定終了の合図。順番に回ってくる隣人の分まで聞こえて来る。各自1日4回。)
ピッピッ。(血糖値測定器の測定開始時と数秒後の測定完了時の2回の音声。これも各自1日4回。
他にも正体不明なポーンとかピロピロリンとかガクガクガクッとかいろいろな音があちこちで鳴る。
冷蔵庫の蓋のしめ忘れ(冷蔵庫が1リットルサイズが入らないほど狭いので、蓋が閉まらないことが多い。人の入れ替わりが激しく、最初は原因に気がつかないまま。やたらとあちこちでなる。)
訪問者を知らせるピンポーンの音。
外の車の地下駐車場の出入りの際の音?
あと違うけど、テレビ音声もうるさい。(イヤホン必須だが、そのイヤホンから中音域だけのやたら高い音だけが音漏れで流れてくる。この辺はアナログ。また新入りが知らずにイヤホンなしで普通の音声で聞いていたりする。)
要するにこれらって医療機器の考え方が古いんでしょうね。
医療用ガジェットたちがみんな自分の都合を独自の電子音でバラバラに伝えようとする。
相手は誰でもよく、いちばん身近にいて気がついた看護師さんが対応してね、と。
これって電子音自体が一般的になった80年代初頭から、それが医療機器端末での警告音として採用されるようになり、医療用ガジェットで一般的になり、長年当たり前のように同じアプローチで各医療機器メーカーが後継機を作ってきた結果だと思うんですよね。
今だったら病院内用に共通のプロトコル(とっくにそれ自体はあったと思うけど)に基づいて、それに合わせて無線なりでデータセンターに警告を送ればよさそうながするんですけど。
まあ人命がかかるようなのは別にしても。

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